一迅社文庫的「このライトノベルがすごいよ!2009」(-1-) | 一迅社文庫編集部のブログ

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一迅社文庫の最新情報を最速で紹介……できるといいなという編集部ブログです。

新刊情報など中心に更新していく予定。

風邪引きっぱなしで久々に体調不良の酷いT澤です。
さて、本家では杉井光と川口士作品がとくに目立っていたようなので、未読のかたはぜひ年末年始のお供にどうぞ。

一迅社文庫 杉井光の作品 -このライトノベルがすごい!作家部門一位-
「さくらファミリア!」シリーズ -天使も悪魔もみんな僕の家族。杉井光初のハートフル・家族コメディ-
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『死図眼のイタカ』 -現時点で最も黒い杉井の極地・極北-
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一迅社文庫 川口士の作品 ―「いざ、冒険へ」部門トップバッター―
『星図詠のリーナ』シリーズ -川口士が贈る、前向きな王女たち一行の旅の軌跡、新感覚マッピングファンタジーの傑作-
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さてお約束の文庫宣伝をこんな感じで済ませたところで、一迅社文庫的特別企画
「このライトノベルがすごいよ!2009」
の始まりです。

本家では、やはりお祭り要素や実際の人気を中心にしてしまっているので、目の付けどころが一迅社文庫と呼ばれるうちで似たような企画やったら全然違う結果になるよねというのもあり、「こんな作品あるとは知らなかった」と言ってもらいたいので、試しにやってみることにしました。

そんなこんなで第一回は、「2009年、シリーズ完結おつかれさまでした部門」です。
いきなり第一位です、作品はこちら!


『繰り世界のエトランジェ』シリーズ(全六巻+番外編1巻)
赤月黎 角川書店スニーカー文庫


T澤とH田、二人とも文句なしで本年の完結作品ではこれがダントツ一位だと意見一致した作品です。角川スニーカー文庫の底力。
糸使いの少年と次々現れる異能力者たちの戦いを描いた異能バトルものでありながら、常に読者の予想を超える予想外の展開、謎が謎を呼ぶ事件の暗部、姿を見せぬ真の敵、そして目的不明の謎のエージェント集団「山田太郎」 
「刻死夢葬(こくしむそう)」「殺殺殺(キルキルキル)」「爆鬼(バキ)」などの突き抜けたネーミングセンスもこれを語る上では外せません。

シリーズ後半でやや息切れしたかのようなところもありましたが、最終巻でついに正体を現した真の敵とその目的、そして誰も夢にも思わなかったであろう超感動の結末は、この作者以外の誰に書けただろうかというくらい、完成度の高いシリーズでした。
未読のかたも、第一巻でなんとなく放置してしまったかたも、無事にシリーズ完結したのでこの機会に読んでみてもいいのではないでしょうか。

ということで、一迅社文庫的に、うちの小説以外に読んでみてほしいなと思うシリーズ一本目はこの『操り世界のエトランジェ』でした。
ちなみに二位以下は票が割れまくったので省略です。

ドルイドさんはいまだ完結してないと信じています。
さて、この一迅社文庫版このラノの続きは気が向いたらやります……たぶんやらない気がしますけど(T澤)