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マルチプロセッサ社員、VMOSピラミッドの作り方:その7 (公認メルマガバックナンバー)

こんにちは。
マーク・M・ムネヨシです。


前回のメルマガでは

製造部門にいながら、顧客からのクレームへ積極的に
対応することにで、会社、顧客から信頼を得て
製造本部長になる場面までをお話しました。

今日はその続きからお話をします。


■ステップ12:生産計画部門への侵入

私の会社では、製造部門と営業部門の間に
生産計画部門(プロダクション・プラニング)が置かれていました。


生産計画部門は製造と営業の間に立って両方を操れる立場にあります。
生産計画部門のトップは、成績が良い時は生産計画部門の計画がよかったから、
悪い時は営業と製造部門のせいというようなタイプでしたから、
生産管理部門と製造部門の関係はあまりよくなかったのです。


私はその両部門間の関係改善に努めました。
製造部門の情報を生産計画部門にキチンと流すようにしたので、
生産計画がうまく回るようになりました。


■ステップ13:生産担当本部長への昇格

やがて、私は製造と生産管理を統合する部門の本部長に昇格しました。
生産担当本部長として、製造と生産企画の両方に責任を持つ立場になったのです。


<フェイズ5、生産・顧客サービス担当役員>


■ステップ14:生産担当からさらに顧客サービス部門に進出

強力な生産部門を背景に、顧客サービス部門の充実に力を注ぎました。
顧客の要求を素早く的確に生産ラインに反映できる体制作りに励んだのです。
その結果、同業他社を上回るカスタマーサービス体制を築き上げて、
他社に大きく水をあけることになりました。


■ステップ15:営業部と生産本部の統合

やがて、生産本部(出荷部門、顧客サービス部門、生産計画部門などを含む)と
営業部門を統合することになりました。
そして、一人の顧客担当者が受注から出荷まですべてを担当できる体制を作りました。
製造・出荷・顧客サービスなどをカバーするマルチプロセッサ社員たちによるチームが、
顧客担当者を支えています。


■ステップ16:顧客ロイヤリティ獲得チーム作り

営業、製造、顧客サービスなどの部門を問わず、
顧客ロイヤリティ獲得を第一目標として掲げたチームを作り、
顧客との密接な関係を作り上げるように努めました。


顧客の情報はこのグループが持っているので、
会社の事業計画の成否をこのグループが左右するまでになったのです。


日本コンサルタント協会理事
マーク・M・ムネヨシ

マルチプロセッサ社員、VMOSピラミッドの作り方:その6 (公認メルマガバックナンバー)

こんにちは。
マーク・M・ムネヨシです。


製造部門が抱える大きな悩みは、
相変わらず部品の欠陥が多いことです。


今日はステップ10:
品質管理に積極的に取り組むという場面から話を始めたいと思います。


組立段階ではよくても販売後にクレームが付くことも少なくありません。
クレーム対処コストは膨大になり、
その結果製造段階で得た利益が吹き飛んでしまいます。


会社全体で品質改善に取り組みました。
もちろんその中心になったのは私です。


品質の欠陥には三つの要因があります。
材料の欠陥か、製造機械の欠陥か、あるいはヒューマンエラーです。


英語ではエレメント・アナリシスといいますが、
欠陥理由の分析と追跡を徹底的にやりました。
その三つの要素を最適化することで品質の向上を図ったわけです。


●ステップ11:積極的な顧客クレーム対応

不足の事故や完成品の欠陥を予測して、
事故管理、品質管理システムの改善を続けましたが、
あるとき、顧客のビジネスに影響が及ぶような重大な欠陥品が出ました。


そのとき、私は自発的に顧客対応係を引き受けたのです。
メーカー企業では、製造部門の担当者が顧客に
直接接する機会はそう多くはありません。


顧客からの重大なクレームは、
製造部門の人間が顧客と直接話ができるチャンスです。


私がチーフになって、営業、人事、管理、法務などの
担当者を引き連れて顧客に向かいました。


この顧客クレームを私が先頭に立って解決した頃から、
会社のトップが私を見る目が違ってきました。
評価がグンと上がったのが感じられました。


クレーム対応は人のいやがる仕事ですが、
会社を代表して顧客と語ることのできるのですから、
積極的に引き受けるべきです。


社内的にも、営業、人事、管理の仕事などにも関与できる仕事です。
登竜門だと思って、張り切って顧客に向かうべきです。
そうすることで顧客にも信頼されますし、社内からの信頼も得られます。


製造業に勤務する社員にとって、
クレームを積極的に処理することは出世への道です。
クレームから逃げれば会社は顧客に殺されます。
クレームに積極的に立ち向かえば、
逆にチャンスに転じることができるのです。


こうやって、製造本部長に昇格しました。
給料もステップアップしました。


日本コンサルタント協会理事
マーク・M・ムネヨシ

日本コンサルタント協会より皆様へお見舞い申し上げます

お世話になっております。
日本コンサルタント協会です。


3月11日(金)に発生いたしました東日本大震災では、
連日テレビ等で報道されております通り、大変な被害が出ております。
皆様が被害なく、ご無事でいらっしゃることをお祈りしております。


日本コンサルタント協会主催の下記セミナーを
中止させて頂くこととなりましたので、ご連絡させていただきます。


3月17日(木)
『ライフビジョンの創り方セミナー』

3月19日(土)・20日(日)
5Cコンサルティング・マネージャーコース

3月24日(木)31日(木)
トライアルマネージャーコース


東日本大震災の被害が甚大であり、
安全にセミナー開催ができる状況ではないと判断したためです。

今後、別日程の開催につきましては、
決まり次第、改めてご連絡させていただきます。


以下、日本コンサルタント協会、代表理事の太田より
ご挨拶をさせていただきます。

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こんにちは、
日本コンサルタント協会の太田宏です。


3月11日に発生した東日本大震災におきまして、
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
被災された皆さまと、ご家族の方々に心からお見舞い申し上げます。


いまだ、余震もやまず、福島原発も予断を許さぬ状況で
不自由な生活を余儀なくされておられることと存じます。


こうした日々にこそ、当協会は会員の皆様のため、
明日の社会のためにできること、
未来を担う子供たちのためにできることは何かを改めて考え、
実行してまいります。


皆様ご存じとは思いますが、
協会会員の中島征一郎さんは震災前に独立を決意し、
お勤めになられていた新潟の柏崎刈羽原発を退職する予定でした。


中島さんは小学生の息子さんと二人で生活していらっしゃいます。
かつては、仕事中心の生活で満足にお子さんと
遊んであげるのもままならないほどだったといいます。
その当時は原発の運転技師をされていたそうで、
飛行機でいえばパイロットのような花形部署でのお勤めでした。
しかし、そうした仕事中心で家庭を顧みない日常に疑問を抱き、
大きく生活を変えて子供中心に行動し、
極め付きに仲の良い親子になられました。


そして、独立後の夢は、
子供たちのカウンセリングやコーチングの仕事だったのです。


しかし、この度の震災による福島原発の事故ならびに、
極度の電力事情悪化を鑑み、「日本の電力を守るために」とおっしゃって、
一度退職願いを出した職場に戻ることを決意されました。
確かに、各地の原子力発電所は喫緊の要務から人手が足りないでしょう。
まして、中島さんのようなプロ技術者は
のどから手が出るほど欲しいにちがいありません。
しかし、いったん退職願いを出した人間にたいして、
現場のスタッフの皆さんが心から歓迎してくれるとはかぎりません。


しかし、ご本人は職場復帰を決意し、
要請があれば福島へ応援に向かいますとも、おっしゃっていました。
私は、中島さんの決断にただただ尊敬の念を覚えます。


そして、家族や会社や協会や社会に対して自分ができることは何か、
一歩進めて自分にしかできないことは何かを
もう一度見つめなおし、実行してまいります。


2011年3月22日
一般財団法人 日本コンサルタント協会
代表理事 太田 宏
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