ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

私にとって味覚とは思い出です。

周りの雰囲気。

一緒にいる人。

シェフやギャルソン・ソムリエの眼差しや笑顔。

そして作り手のこだわりと情熱。

ブリュッセルやブーローニュの森の中にひっそりと佇むシックなレストラン。
ドーヴィルの路地裏にあるバーや漁師町マルセイユの本物のブイヤ・ベース。
トリノのバールやヴェネツィアの立ち呑み居酒屋。
ブルターニュのプレサレやオマールの鬼殻焼きをだしてくれる一見寂れたレストラン。


日本でもそういう雰囲気を感じさせるお店を紹介していきたいです。
私の味の思い出がお伝えできたら嬉しいです。

久米川にある中国料理店麻辣椀を本当に久しぶりに訪れた。


まず、生ビールを注文する。



蕎麦粉のガレットに海老のすり身を載せて焼き、蜂蜜をかけたものは、かなり小さいのが気になるが、味は悪くなかった。



麻婆豆腐もそれ程量はない。



以前は辛過ぎて食べられない時もあったが

その日の麻婆豆腐の辛さは普通だった。



ご飯小に載せて食べる。

麻婆豆腐は色々と食べているが、自分の好みとしてはやはり飛び切りではない。

普通に美味しい麻婆豆腐なのだが、味の繊細さというか鷲掴みにされる感じはしなかった。



生ビールはもういいと思い、ジンジャーエールを頼んだ。



このジンジャーエールはただものではない。



カクテルで使うトニックウォーターでは。ケニーヒを使っていて別格とされるフィーバーツリー社のものである。

生ビールよりよっぽど美味しかった。



焼売は何の説明もなく、醤油も出されず、小さな器に辛子だけ入っていた。



醤油はと聞くのも癪に障るのでそのまま食べてやった。

そのまま食べられないこともないが微妙でもある。



マダムは愛想がいいのだが、料理長はオープンキッチンなのに反応や帰り際の挨拶などほとんどない。

客と顔を合わせているのだから、料理を作っているだけでいいわけではないのだ。

店に来るのが疎になった原因を今更ながら思い出したのである。



新宿野村ビル内にあるポールバセットで朝食を取った。



カプチーノとクロワッサンサンドのセットにした。



店内の奥はサンルーフのようになっていて




光が差し込んでくる。



クロワッサンサンドはハムと甘くない生クリームがたっぷり詰められていた。



これがなかなか美味しい。



それにカプチーノを合わせるのだから、



文句のない朝食となるのである。

ベネツィア式立ち呑み処、新宿イルバーカロを訪れた。
プロセッコと様々なチケッティを頼んだ。


ショーケース内の酒の肴となる料理から好きなものをお願いすると皿に盛り合わせてくれる。



皿には、フリッタータ、カプレーゼ、カボチャなどが載せられている。



トンナート、鮪頬肉のトマト煮、ネルベッティはパーネに載せていただく。



また、ヴェネツィア名物バッカラマンテカートがあったので、



思わずそれも注文してしまった




本日のワインリストが書かれている黒板を見ると、



ロッソ・ディ・モンタルチーノであるジェアがあった。

これは私の好みのワインだし、実に美味しい。



その上、私の大好きな酔っ払いチーズ、ウブリアッコもあった。

ロッソ・ディ・モンタルチーノに合うに決まっているではないか。



挙げ句の果てには、デザートワインである



レチョット・ディ・ソアベもいただく。



デザートワインには、ドルチェとエスプレッソも欠かせない。



ドルチェはイタリアンプリンだ。

こんなの美味いに決まっている。



エスプレッソも啜って、



幸せな気持ちになる。

バンコで5,000円以上使って飲んだり食べたりするのは私くらいだろう。

新宿末広通りの近くに確かかすうどんを食べさせる店があったと思い、探して立ち寄ってみた。



かすうどんだけでも歓迎と書いてあったが、



ホルモン焼きがメインのお店なので少し居心地が悪い。



それでも、程なくしてかすうどんができあがった。



出汁もいいし、とにかくかすがいい。

かすは大阪のかすなので、天かすではなく、牛の大腸を加工して作ったものだ。



かすうどんは美味しかったのだが、コロナ前は500円くらいだったと記憶していたかすうどんが850円くらいに値上げされていたので、これだけ食べに気軽に来るという感じはしなくなったのだ。

新宿歌舞伎町のど真ん中にある老舗台湾料理店青葉に昼訪れた。



本格的な台湾料理がたくさん置いてある。



メニューの中から、ルーロー飯小をまず選択した。



定番のルーロー飯には具沢山のスープがついてきた。



高菜と豚頰肉と青梗菜と煮玉子が小丼の上にひしめき合っている。



具沢山のスープも単なるセットの枠を超え丁寧にしっかりと作られている。



お酒は最初に甕出し老酒を注文した。



昭和の雰囲気漂う店内の景色を眺めながら台湾料理を味わう。



老酒を飲み終える直前に生ビールも追加してもらった。



そして、やっと肉圓が蒸し上がった。

肉圓は、粗挽きの肉をプルンとしたジュレ状のもので包んだ台湾屋台名物の肉団子だ。



ニンニクがかなり効いているがかなり美味しい。



最後は家庭的な手作り水餃子が届けられた。



中の肉が少し個性的だが家庭で作るような典型的な台湾の水餃子だ。

充分に楽しめる味わいである。



最後はデザートとして愛玉子をお願いしたが、これだけはあまり好みのタイプではなかった。

本物の果実から作られた愛玉子はこんなに硬くなく、自然さがもっと感じられるし、シロップももっと美味しい。



まあ。

全体的に台湾料理を感じるにはいいお店だと思った。