ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

私にとって味覚とは思い出です。

周りの雰囲気。

一緒にいる人。

シェフやギャルソン・ソムリエの眼差しや笑顔。

そして作り手のこだわりと情熱。

ブリュッセルやブーローニュの森の中にひっそりと佇むシックなレストラン。
ドーヴィルの路地裏にあるバーや漁師町マルセイユの本物のブイヤ・ベース。
トリノのバールやヴェネツィアの立ち呑み居酒屋。
ブルターニュのプレサレやオマールの鬼殻焼きをだしてくれる一見寂れたレストラン。


日本でもそういう雰囲気を感じさせるお店を紹介していきたいです。
私の味の思い出がお伝えできたら嬉しいです。

新宿でのイタリア料理店の予約時間まで少し時間があったので、イルバーカロでアペリティーボと洒落込んだ。


17時台の時間帯にはあまり来たことがなかったが、物凄く客で賑わっていて満席だった。

仕方ないので店の外で飲むことにする。



飲みたい酒とつまみチケッティを注文してテーブルの上に置く。



まずは、スプリッツァ・アペロールだ。

1番アペリティーボに似合う酒ではないだろうか。



生ハムや野菜のマリネ、



ベネツィア名物バッカラ・マンテカートを頼む。



プロセッコを飲み、



追加のチケッティを頼み、



エンジンがかかった頃に、



次のイタリア料理店に向かうのだった。

京都の朝である。
京都人の朝は普通パン食なのだ。
したがって、高木珈琲本店でモーニングを食べるのは正しい選択となる。



いつものCセットにする。



焼きたての厚切りトーストにバターをたっぷり塗ったもの、ポテトサラダ、スクランブルエッグ、ウィンナーソーセージ。



それにたっぷりのコーヒー。



最高ではないか。



コーヒーを飲み干し、



春の京都を後にする。

京都に戻って来て夕食を取る。
場所は香港私菜リパルスだ。


ここでは、家庭料理ではないが本物の広東料理が食べられる。

そうなれば、潮州蒸し餃子と



肉焼売は外せない。



牛バラ肉煮込みかけご飯が食べたかったが、メニューにないので、牛バラ肉煮込みと、



小ご飯を頼み、自分で牛バラ肉かけご飯を作り食べた。



そして、この店で欠かすことができない逸品がサンラータンメンなのだ。

何故だか知らないが物凄く美味しく、ここより美味しいサンラータンメンにはほとんど出会ったことがない。




デザートとしてココナッツ団子をたのんだ。

てっきりカスタード餡だと思っていたら、小豆餡であることにはびっくりした。



タピオカココナッツミルクは安心安定の味わいだった。



いずれにしても四条河原町近辺で美味しい中国料理が食べたくなったら覚えておくといい店だと思う。

京都から茨木まで阪急電車に乗ってフランス料理店ジャマンを訪れた。



ジャマンと聞いてピンと来る方はどれくらいいらっしゃるだろうか。

ジャマンは、あのロブション氏がパリで最初に開いたお店である。

その時にロブション氏を支え一緒に勤務されていたのがこの店のオーナーシェフである。

少し前まではパティスリーとサロンドテも同じ建物内に併設されていたが、今はパティスリーは独立して移転したようだ。



始めにアミューズブッシュが出される。



お酒はシャンパーニュから始めた。



前菜はフォアグラを使ったものだ。



自家製の焼きたてのパンはとても美味しかった。


カポチャのポタージュは濃厚だ。



魚料理は金目鯛の包み焼きだった。

閉じ込められた香りを楽しむ。



そして、飛び抜けて素晴らしく圧巻だったのが、和牛トゥルヌドのペリグーソースだった。

これこそ正にジャマンの味だろう。

ペリグーソースには惜しみもなくたっぷりと黒トリュフを使っていた。



グラニテの後に、



デセールが出される。



コーヒーとともに、



ミニャルディーズも出された。

味はクラシックでしっかりしている。



全体的にとても美味しかったが、20年前で時が止まっているようで、その間進化しているグランメゾンと比べると何か物足りなさも少し感じた。

京都で朝早めにオープンしてくれる甘味処の一つが大極殿本店のカフェである。



夏など暑い朝に一番で入店してかき氷を食べたりすると最高である。
さて、今は春なので暖かい日であってもまだかき氷はメニューにない。



しかしながら、春を感じさせるメニューはしっかりと載せられていた。

まずは、桜の琥珀流しだ。



桜餡というか桜を使ったソースが絶妙な味わいで実にいい。

つるっとしたジュレもこれまたたまらない。



もう一つは、白小豆と赤小豆がミックスされたぜんざいを注文した。



その上にはこんがりと香ばしく焼かれた小さめの草餅が3つ浮かんでいる。

ぜんざいの味わいと草餅との相性が実にいい。



落雁のような干菓子も桜味だ。






午前中昼には少し時間がまだあるこの時間帯の甘味は私に元気を与えてくれるのである。