事業再生や経営変革の現場では人員削減は重要な施策の一つである。これを進言することは心情的に負担が重いと感じるのは、まだまだ現場を知悉していないから。

人員削減の大義は「正直者が損をしない会社にする」に尽きる。つまりフリーライダーを無くし、誠実に仕事をする従業員を引き立てることにある。評価されている仕事をしている人間が人員削減対象になることがあるとしたら、それは経営施策の大失敗である。

人員削減は必要施策なのだ。
何か問題が生じたとき、原因をどこに求めるか?

他人や事象といった取り巻く環境に求める人が圧倒的に多いことに気付く。プロであるならば、すべての責任はまず自分にあると考える。

でもこの業界でも他責人間が増えたことを嘆かわしく感じる。あれが~だから、誰が~だからというのはただの言い訳にしか聞こえない。

自責であることがプロだと思う。
コンサルファームが利益追求をすることは御法度だ。誰のために仕事をしているのかと言えば、クライアントのため。それはすべてのプロフェッショナルに共通する。コンサルが追求すべきはあくまでクライアントの利益。よってリピート受注の可能性があってもクライアントが独り立ちするフェーズであれば、断固として断らなければならない。

プロは自らの利益を追求した時点でプロ失格である。