2005年7月に初投稿して以来、約13年と半年、ブログ「怒るくらいなら泣いてやる」を続けてきた。

 

ツイッターを始めてから数ヵ月間だけ、「ライブの感想などはツイッターで書きゃいいや」と思って、ブログを書かなくなった時期もあるにはあったが、やはり字数関係なく書けるし、ツイッターは流れていくものだけどブログなら記事が残るし検索もしやすいということで、結局ここに戻ってまた続けることになった。

 

ブログを始めたおかげで自分の好みをひとに知ってもらうことができたし、なかにはこれを読んだのをきっかけに仕事を発注してくださる編集者の方もいた。何よりブログは自分の備忘録として役立ち、仕事で記事を書く際に、ここに書いたライブの感想から記憶を辿ったり膨らませたりすることができた。思考の整理に、これほど役立つものはなかったと思う。

 

自分が始めた頃はブログが有効なツールで、ほかにこういうものはなかった。が、SNSは年々いろいろと進化。最近アメブロを使っているのは芸能人/タレントさんがかなりの割合を占め、僕のようなライターを含めクリエイターの多くの方はnote(ノート)を使っていると聞くようになった。クリエイターにとってnoteは使いやすく、広がりもあるということだった。

 

なので、前々から気になっていたのだが、年も新しくなったので、この1月から試しにnoteを使ってみることにした。そして数回やってみた今、確かにアメブロで書くよりもnoteに書くことのほうが自分のような仕事には適しているし、広がりを作れそうだし、リンクの貼りやすさなどいろんな面で使いやすいこともわかった。

 

ということで、このブログでやってきたことは、これをもってnoteに移行することに決めました。

 

読者登録してくださった方、定期的に読んでいてくださった方、たま~に見にきてくれた方……。みなさんに「ありがとう!」を。

それと、13年間と半年、場を提供してくれたアメブロにも「ありがとう!」を。

 

これからはこちら↓で続けます。

https://note.mu/junjunpa

 

今まで通り、ライブや映画の感想を書くのはもろちんのこと、facebookでしていた仕事の告知もnoteですることにしました。

 

引き続き読んでいただけると嬉しいです。

そして、フォローしていただけるともっと嬉しいです。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

2019年1月。

音楽ライター・内本順一。

 

 

 

 

 

 

2018年12月30日(日)

 

ビルボードライブ東京でチョー久しぶり(グリーンルームフェスで観て以来)にアレステッド・ディベロップメント。

 

変わらないスタイル。ミスター・ウェンドル、ピープル・エブリデイ、テネシーなどなどヒット曲連発で、最初から最後まで盛り上げっぱなし。楽しかった。これが2018年のライブ納めでした。

 

2018年12月27日(木)

 

『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』を観たあと、同じシネマカリテで続けてL7 のドキュメンタリー『 L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド 』も。

 

僕はヘヴィロックやグランジが音的に苦手なほうだったのでL7はまったく通ってこなかったんだが、これはめちゃめちゃ面白かった。どこまでも破天荒で挑発的。レディングで客に泥投げられて、ムカついて使用済みのタンポン投げ返すとか、ヒエ~。女性でバンドやるのが今の百倍たいへんだったあの時代にああいう姿勢を貫いたのはホントに凄いが、それはやっぱり苦闘であったのだなと。通ってないながらもあれ系のなかでは大成功してるバンドだと認識していたのだが、最後のほうとかあんなにも極貧だったとは…。

 

こちらはライブシーンもたくさんあって、バンドをよく知らない人が観ても楽しめる作品かと。スリッツとはもちろん時代も国も音楽性も品性もまったく違うけど、女性で自由にものを言って表現することの拘りという意味で共通点はあり。あと、もうひとつ思わぬ共通点は……ツアー中、道端での放尿! w

 

https://www.youtube.com/watch?v=CI10D4wvBas

 

2018年12月27日(木)

 

シネマカリテでバンド・ドキュメンタリー映画を続けて2本。まずスリッツの『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』。

 

学生の頃にリアルタイムでレコード買ってかなり触発されたバンド。「そ、そうだったのかぁ…」と驚くような事実がいくつも。アリ・アップの豊かな創造性と衝動と自由に対する希求を、あの頃から何十年も経ったいま改めて実感する。アリ・アップは最期までアリ・アップを生きたんだなぁ、と。欲を言えば当時のライブ映像がもう少し観たかったが。

 

思い出すのはスリッツが再始動して来日公演を行なったその翌日、下北のセガフレードザネッティエスプレッソの外の席でアリ・アップが家族だか友人だかとお茶してたこと。昨日のライブよかったです、と声をかけようかと一瞬思ったものの、躊躇して結局声をかけなかった。そのほんの数年後にまさか亡くなるなんて思ってもみなかった……。

 

 

↓トレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=IZNYK_bBG6k

 

↓歌詞を見ながら聴いて改めてわかったこの曲のスバラシさ。
https://www.youtube.com/watch?v=QCk8tEOcwqU

2018年12月26日(水)
 

新宿バルト9で、『アリー/スター誕生』。

 

いやもう、本当に素晴らしいですね、レディー・ガガ。歌唱も演技も存在感も圧倒的。さらにソングライターとしての実力までもがビンビン伝わってくる。オスカーもグラミーも獲っちゃうよね、これ。ていうか獲ってほしい。獲って感動的なスピーチして涙を流し、それ見て我々も泣く。っていうところまででひとつの物語が完結するんじゃないでしょうか。

と、ガガさんの素晴らしさだけ書いて感想終わりにしてもいいんだけど……やっぱお話についても軽く書いときます。ネタバレするやもしれないので、これからご覧になる方はご注意を。

 

脚本的には僕は「上手いなぁ」と「下手だなぁ」の両方感じましたね。「上手いなぁ」はガガとブラッドリー・クーパーのそれぞれの役柄にそれぞれのリアルでパーソナルな体験を重ねて描いてみせたところ。ガガは実際ストリップクラブのダンサーで生計を立て、シンガーの前にソングライターとしてインタースコープと契約したあとで歌手活動をスタート。ブレイク後はひとつ成功する度に恋愛がダメになったり大事な人を亡くしたりしてる人で(←というのはNetflixのドキュメンタリーで描かれてました)。一方、クーパーさんも過去にアルコール依存症になって治療の経験があると。そりゃあ気持ちが入って迫真の演技になるってもんだし、そのへんの背景を知らずに観たって十分引き込む力があるのだから知ってて観た人にはもっと「くる」ものがあるでしょう。

 

一方「下手だなぁ」と思ったのは、話がさっさか進みすぎて、ふたりの心情の細やかな部分がまるで描けてないところ。特に中盤以降からだいぶ雑なんです。とりわけクーパーさん。せっかく治療してよくなってんのになぜガガさんのジャーマネの一言でそういう選択をする? そのへんの感情の機微が描かれてないから、話を知って観てた僕でも「え。うっそーん」ってなりましたわ。はっきり言って、ちーっともクーパーさんに共感できない。

 

心情の細やかな部分を描いてない、っていうのは最近だと『ボヘミアン・ラプソディ』もそうだったけど、あれは前にも書いたようにあれだけの長い歴史(フレディの生涯)をあの時間で描ききるためのあえての省略だと納得できるもので、僕はむしろその上手さを感じました。けど、『アリー/スター誕生』はそこを描かずにどうするっていう肝心なとこがヌケ落ちてるように僕には思えたんだよなぁ。

 

前半はとてもよかったんです。無茶ぶりで初めて一緒に歌った「シャロウ」で、ちょい泣きしましたもん。あそこが僕的にはピーク。それより前の「ラ・ヴィ・アン・ローズ」のシーンもよかったよなぁ。まだアリーがアリーだった頃のよさね。けど、アリーがソロで成功する過程でリアルのガガみたいになってったあたりから「ん?」っていう感じが出始めて…。

ジャクソン(=クーパー)としても、オレは魂で歌えるアリーに惚れたわけでダンスして軽い曲を歌う(デビュー当時のレディー・ガガ的な)ポップスターに惚れたわけじゃない、みたいなムードになるわけど、それもどうなんだ?! っていうね。ダンスポップ的なものは魂を売ったニセもので、心を込めたバラードがホンモノだみたいなその描き方と結論への持って行き方、ダンスポップ的な音楽も好きな僕にはなんか腑に落ちなかったりもして。

 

つうわけで、レディー・ガガは本当に素晴らしかったけど、映画として大満足は出来なかった、というのが感想のまとめです。因みに映画観る前に聴いたサントラ盤は最高。傑作。楽曲の完成度高すぎだし、ガガはもちろん、クーパーさんの歌の上手さも光っていてオススメです。

 
2018年12月23日(日)
 

渋谷milkywayで山﨑彩音(バンドセット)。

 

ニューヨーク69を乗りこなしながらも、彼女はここより先の景色を思い描いて歌っているように僕には見えた。

リンダ&マーヤも観たかったんだが、急ぎの件があったので彩音ちゃんが終わってすぐに外へ。イブイブとあって渋谷の街は人が溢れてた。

 

 

 

2018年12月19日(水)

 

渋谷クラブクアトロで、オーサカ=モノレール feat.サー・ジョー・クォーターマン。ゲストで安藤八主博(ザ・たこさん)と、ROY(ザ・ボゥディーズ)。

 

想像の上を行った、そりゃあもう楽しくもクドいファンク〜ソウル・レビュー。構成(出順)が練られ、飽きる瞬間などまったくなし。モノレールの演奏とショーの作り込みが素晴らしかった。クロい音楽好きになってほんとよかったと実感しましたわ。

 

主役のサー・ジョーはチータと同じ73歳にして、とても軽やか。レジェンドに対してこう言うのもアレだが、渋いというよりカワイさすら漂う柔らかさ。ROYくんの熱量と生シャウトの迫力もやりよるなぁと感心させられた。客席に入って歌うあたりのエンタメ精神と熱意もグッド。けど、やっぱ安藤さんの声の出力が圧倒的で、かっさらってった感あったんじゃないか。猪木とファンキーチキンからのケンタッキー。ザ・たこさんのいつものスタイルながらも、バックはモノレールであって、ホーンもつくから、猪木もゴージャスなソウルバラッドに聴こえたり。結論、安藤さんはバンドじゃなくてもオモロくてかっこいい。

 

 

2018年12月16日(日)

 

大阪・なんばhatchで「ザ・たこさんの無限大記念日6」、やっぱり観に行ってよかったです。

 

まずは、ザ・たこさんの𠮷永さんによる開会宣言と、春子さんとふたりでのテープカット。からの、出演者たち一挙登場。そして過去には田中星児「ビューティフルサンデー」やミス花子「河内のオッサンの唄」などがあった開幕レジェンド枠で水前寺清子「三百六十五歩のマーチ」! これがほんとに素晴らしかった。我が人生、初の生チータ体験だったわけだが、73歳でカラダも細いのに声に張りがあって、まさに聴く人を元気にする声っていうんですかね。舞台を左、右と動いて歌ってどっちの側のお客さんも楽しませ、歌い終わっての安藤さんとのトークもサービス満点。デビューから54年続けてきただけあって、たった1曲で舞台を華やかにする術を心得ている。チータが歌っているとき、その後ろや横ではギターウルフのセイジさんが「1,2,1,2」の声に合わせてにこやかに腕を振り上げてたり、赤犬のみなさんが手拍子してたり。そんな光景が見られるフェス、ほかにありますか?! っていう。このオープニングがもうある意味ハイライト的というか、年忘れ感があって、なんかいい1年だったなぁなんて思ったりも。

 

いや、改めて生で聴いて思ったけど、深い歌ですよ、「三百六十五歩のマーチ」。一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる、って、さすがです星野哲郎先生。人生はワーンツーパンチとか、明日の明日はまた明日とか、パンチラインだらけ。この翌日も僕、気がつけばずっとこの歌を鼻歌ってて、人生いろいろあるけど汗かきべそかき歩いていこうって思ったもん。

 

そしてライブは、チータのバックで演奏していたオーサカ=モノレールがそのまま引き取り、そこから赤犬、ギターウルフ、怒髪天がそれぞれ約45分ずつ。ずうっと前に観たけどそれがいつだったか覚えてないくらい久しぶりに観た赤犬が、初めて観る人でも絶対巻き込まれる面白すぎるステージを展開していて最高でしたね。1月の「無限大記念日6追撃戦!」at渋谷クアトロでまた観れるのがチョー楽しみ。またギターウルフのライブ後半ではザ・たこさんの山口さんがステージにあがり、セイジさんに肩車されて弾いてあと、客席に投げ込まれるというシーンも(と書いてますが、そこ、僕、見逃しました。不覚)。で、怒髪天のライブのあとはハリウッドザコシショウ。「やばいサラリーマン」の一言に爆笑。

 

トリはもちろん我らがザ・たこさん。カッコイイから大丈夫に、猪木はそう言うけれどに、お豆ポンに、女風呂にと王道のセトリながら、そこに旬の話題の「上沼」挿んでくるあたりが気が利いてる。で、アンコールは「我が人生、最良の日」。いつも思うが、無限大記念日で聴くこの曲はほかのときに聴くそれよりもグッとくるわけで、この日もきました、グググっと。あとやっぱ、なんばhatchという広い会場の広いステージに4人が立って、そこでそれぞれがそれぞれの演奏をして、場面によっては真ん中にギュッと集まる、そういう絵が大きなハコゆえいつも以上に映えるわけで。なんかあれです、風格すら感じました。

 

この公演の翌日には、𠮷永さんが「怒髪天34年、ギターウルフ32年、モノレール26年、赤犬、ザコシショウ、たこさん25年。チータは54年。スタイルを継続して貫徹したものたちの共演。競演でもあり、狂宴でもあり。まさに無限大記念日。」とツイートしてたけど、「スタイルを継続して貫徹したものたちの共演」というのは、まさに僕も強く感じたところ。継続は力なり。それを信念という言葉にも置き換えてもよし。その信念、イコール、カッコイイから大丈夫。みなさん、ほんとにカッコよかった。

 

最後にあれです。ザ・たこさん結成20年目の2013年から、みんなに(メンバーからも)無謀と言われながら無限大記念日を企画・実現させ、そこから毎年(動員面などで苦労多かれども)とにかく今回の「6」まで続けてきたオカウチポテト。彼を讃え、バンドの大ファンのひとりとして感謝したい。ザ・たこさんが今のようなあり方で活動を続け、なんばhatchのようなハコで堂々たるライブを見せているのも、彼の力によるところ大なのだ。とりあえず、お疲れ様。

 

そして、ザ・たこさん30周年に向けての道はここから……。そのときはどんな景色が見れるかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年12月13日(木)

 

2日続けてルイス・コール。基本的に前夜と一緒だけど、ハコが少し大きくなって、みんなの反応も大きかった分だけ、彼も嬉しそう&楽しそうだった。あと、MVでも着てたこのキモい服ねw 


いやぁ、楽しかったなぁ。

https://www.youtube.com/watch?v=vS4NxiURhEw

 

2018年12月12日(水)

 

渋谷THE GAMEで、ルイス・コール。

 

出てきて早々、「今夜は明日のショーの練習だから」っつって始めたルイス・コールくん、最高だった。そこらのドラマーがひっくり返るくらいバカテクでドラム叩いて、すぐ涼しい顔して鍵盤弾いて、PCで音出して、フニャ〜と歌って。天才か?! キャラもよくって、みんなニャハニャハ笑いながら観てた。チャーミングなお方。22時に始まって1時間ちょいで終わる感じもちょうどよし。明日の本番はどんなかな?