チャカイのブログ。

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本とマラソンと妄想に生きる。

読書感想とマラソンのことを中心に書くはずだったのですが

雑記になってしまいました。しばしバカ話にお付き合いください。

バレー部のキャプテン桐島が部活をやめた。

退部の事実が少しずつ周囲に影響を与えていく。


ようやく読みました、本作。

想像したのと違ってちょっとお堅い感じがしました。

美術の授業で習った、影を描くことで本体が見えるみたいな画法のような作品だと感じました〜

何作か朝井さん作品を読んだ後なので作風には慣れています。僕は割と好きですね。


序盤は青春時代の甘酸っぱい感覚、終盤に向けてある種の諦めだったり高校生独特の厳しさや寂しさだったりが描かれているような。

桐島、おめぇ、なんとなくすげーやつだったんだなーと言いたくなります。会ったことないので分かんないけど。笑

弁護士白石が殺害され、倉木という男が自首した。この倉木は30年前の時効を迎えている殺人事件の真犯人だともいう。

しかしながら、被害者の娘と加害者の息子はともに父の発言は嘘だという。


東野圭吾さんの文庫本最新作です。

やっぱり読みやすいですね。被害者の娘と加害者の息子が惹かれあっていく様子は小説あるあるですが、僕は好きな設定です。


それぞれについた弁護士(被害者側は被害者参加制度)がどちらも業務地味でいて癖ありました。

現実はそんなもんなんでしょうね。


さらに真犯人が思ったのとは少し違いました。

これでは30年前の冤罪被害者の「あすなろ」親子も救われないですね。


この世の中、いつ何時誰が加害者になって被害者になるか分からないので

気をつけよう(何を?!)と思った一冊でした。笑

とある陶芸家が青磁の壺を作り上げた。偶然にも過去自分が作り上げた中でも出来がよい作品だった。この壺があらゆる場所に移り行く。

全十三話の物語。


有吉佐和子さん作品は「悪女について」以来2作目です。悪女も面白かったのですが、本作もいい感じです。

どこかコミカルなのが好みです。

昭和51年の作品ですけども今読んでも違和感なくスラスラと読めます。


最後はお決まりのオチのような気はしますね。笑

ひとつだけ。

この壺、割られなくて良かったです。