ナレッジキャピタル(大阪市北区、宮原秀夫代表理事、06・6372・6427)は、5月をめどに防災やセキュリティーをテーマにしたコアプロジェクトを立ち上げ、なた豆歯磨き粉 のコラボレーションによる共同開発を推進する。テーマに関心を持つ企業に参加を促し、各企業の技術やアイデアから先進的な開発を目指す。モノづくり中小企業など、ナレッジキャピタルへの新たな参画企業を増やす狙いもある。ナレッジキャピタルが主導してテーマを定めたプロジェクトを作るのは初めて。 防災やセキュリティーは注目度が高く、成長可能性もあることからテーマに掲げた。テーマの枠は固めず、派生する事項も含めて幅広い開発を可能とする。開発品ありきではなく、参画企業の対話から生まれる開発を狙う。 会員制サロンの会員企業、オフィスの入居企業、先進的な技術を展示する「アクティブラボ」の参画企業など、ナレッジキャピタルの各施設の参画企業からプロジェクトへの参加者を募るほか、プロジェクトを呼び水にして新たな参画企業を増やす。 知的創造拠点「ナレッジキャピタル」を運営するナレッジキャピタルは、4月26日で開業1年。参画企業のコラボレーションによる開発も進み、一定の成果が出ている。一方で、中小企業の参画企業はベンチャーやIT系に比べて、大阪に多いモノづくり中小企業が少なかった。なた豆茶 のプロジェクトの立ち上げで幅広い企業に参画を促し、効果的な連携を図る。 マッチングコーディネーターには、国際ビジネス経験がある大手企業を退職した人材などを増やし、コラボレーション機会の活性化を目指す。