土曜日にユナイテッドシネマ浦和で鑑賞。
封切後最初の土曜ではありましたが、シアター内の観客は
推定10人未満。
釈由美子主演の「スカイハイ」も、この映画の原作となった
漫画も全く見ていないのですが、あまりにも客が少ないので
少々不安を感じながら上映開始時間を迎えました。
約2時間半というボリュームで、正直少々疲れましたが、
先日鑑賞した「七人の秘書 THE MOVIE」よりも優子さんの
出番が多かったこと、優子さんを含めた出演者の演技に
魅了されたこと、そして福島県出身の管理人的に
「東日本大震災」をモチーフにした舞台設定に引き込まれた
ことで、見ごたえ十分の内容でした。
もっと多くの人にこの作品を見てもらえたらなと思います。
【天間荘=AKB48】
今回の優子さんの役どころは、天間荘の女将であり、
主人公・たまえ(のん)と腹違いの姉である「のぞみ」。
元々旅館を継ぐつもりはなかったが、「女優としての夢」が
破れたことと、長女としての「責任感」から天間荘の女将を
母親(寺嶋しのぶ)から引き継ぐも、「自分の好きなことを
やっている」次女・かなえ(門脇麦)を羨ましく思い、
女将業に本気で取り組む覚悟がないことを宿泊客の
玲子(三田佳子)に看破されてしまう。
というシーンが序盤にありましたが、優子さんのセリフ回しや
表情作りが妙に嵌っていたのが印象的でした。
映画を見終わった後、その理由を自分なりに考えてみた
ところ、「天間荘の女将・のぞみ」が「AKB48の大島優子」と
重なっているような気が個人的にはしました。
子役時代から鳴かず飛ばずでいた優子さんが
「女優としての夢」をしまいこもうとしていた時期に訪れた
場所が「AKB48」。しかし、加入当初の優子さんは
「AKBが嫌いだった」「AKBを憎んでいた」と後日話しており、
AKB48劇場公演での振舞いや言動から優子さんの
心の内を当時から看破していた有名ブロガーもいました。
しかし、それぞれの個人の夢を抱いて共に頑張るメンバー
との時間を過ごす中で、優子さんの考え方も変わってきて
AKB48に対する愛着も芽生え、メンバーとしての覚悟が
出来上がって以降は、AKB48は国民的アイドルと
世間に持ち上げられるほどの人気グループになっていました。
優子さんにとって加入当初よりも数段「居心地の良い場所」
になったであろうAKB48ですが、「いつまでもこの場所に
甘え続けることはできない」という思いは常に抱いており、
2014年6月にグループを卒業。さらに2018年には
「AKB48の大島優子」以外の自分を探すために
米国へ語学留学を行い、「人を笑顔にすることに長けている」
という自分を見つけることができたと話しています。
「AKB48に所属していた時期+AKB48の呪縛に
縛られていた時期」
2006年から12年という時間はかかったけれど、
優子さんは「女優としての命」を繋ぎ、自分のあるべき姿を
見つけることができたのではないかと思います。
完全に管理人のこじ付け的な解釈で申し訳ないです(;^_^A
【のん】
「現世」と「あの世」の狭間の世界「三ツ瀬」
天間荘の宿泊者以外は「死者」という中で、
「半分生きている」存在であり、「死者たち」にとって
自分たちの存在を「生ける者」に伝えてくれる「希望の光」
である「たまえ」を演じられるのは彼女以外にいなかった
だろうと思えるほどの作品内での存在感。
過去にいろんな事情があって本名を名乗ることも許されず、
今作のプロモーションも満足に行えないようですが、
あの存在感から目を背けることはできないし、
徐々にメディア露出が増えてきているのも彼女の持つ
「圧倒的な力」が「様々な忖度を上回っている」のだと思います。
こういう主演女優と共演できるということが、優子さんの
「助演女優としての評価」を高めてくれると思っています。
今後も何かの機会で共演することを期待したいです。