クロがいなくなったあの夜中、人為があったことは自分が実際に見たし、だからの恐れだった。
この地域は、少なくとも動物のことでは、警察も役所もセンターも、新聞社もNHKも、何を真実とし何を信用するか、私はもう言葉に出す気もないほどの失意を身に受けていた。
起こったことが大きな影響力を持つものになれば、人はそれなりの自分の分を思い出す。
だが、社会的な力を持たない流浪の個人が何を受けようが見ようが訴えようが、警察も役所もセンターも、新聞社もNHKも、唾棄すべき抜け殻いじょうに実態はない。
私は普段は黙っているがそれらを鮮やか知っている。笑い飛ばしてやりたいほど、少なくともこと動物のことでは、【何を真実とし何を信用するか】など彼らが考えもしないのを知っているのだ。
だから、私はいつも、流浪の力なき年寄りのまま、対峙する。
それだけの存在だと、馬鹿にするな!!!
と、怒るのはもおいい。
どういう経緯だか、クロは生きていて見つけたのだ。
「クロを知りませんか」と聞いたとき、その人は、「日本語わかりません」といったがそれを無視して、私は、「日本では、犬や猫を家族や友達としています。殺したり食べたら犯罪です」と言って夕方の野良たちへのごはん配りに別の森に入った。
それがほぼ5時だったと思う。
そしてそこで、生きたクロを見つけたのだ。
クロは瘦せて、ぼおおおっとしていた。あれから
私が心臓が止まりそうになって興奮して経緯を考えていたら、一色さから電話があってたどたどしく何も言えずにいた。
実際、こんかいのこの仕儀は、何が起こったのだ!!!???
不思議すぎて落ち着かない。
あれから7時かん経っているが、クロは眠っている。
この町に、食文化の違う人達が住み、役所の職員さんさえもが、「その群落では犬や猫が次々消えていく、という噂が広がっている」という。最初に私が聞いたのは3年前だ。・・・・・あれから私は、「文化の違いは当然あっていい。だが、その地域地域の法律やルールを なぜ教育しない? そうした基本があってこそ、人同士の敬愛や信頼がわくのではないか」と何度も言ってきたが・・・・・・ナニセ、流浪の貧しい社会性もない年寄りは・・・(笑)。
やれやれ、身体の痛みも根治せず苦労ばかりだが、今更、猫たち放っておいて引っ越してしまうわけいはいかない。
今夜は疲れすぎ。
これから教会の礼拝を音声で伺って眠りたい。 結構元気にはなってきた自分。夫が健在だった頃、私は夫から、「君は鉄の女だ」と言われてきたんだ。(笑)