グランギニョルのDVDリリースイベント1回目(12:00~)に参加する事ができたので、

簡単なレポ等を書き残しておこうと思います。

 

ネタバレ注意です。

また、記憶に曖昧な部分も多いので順番や言葉遣い、呼び方等はバラバラです。

あくまで参考程度でお願いします。

 

 

 

 

 

【トーク】

 

Q. グランギニョルは、いつ頃から構想を練っていたのか

 

末満

初演の時から、ふんわりとした構想はありました。

ダリという役を自分が演じたのですが、

アンケートで「酷い奴だ」「外道」といった感想が数多く寄せられて。

でも自分の中では「いや、そんな酷い奴じゃないのにな…」という考えがあったので、

それを作品にしたのがグランギニョルという感じですね。

 

 

Q. 東さんと松浦さんは、脚本を読んだとき何を感じたか

 

とにかく衝撃でした。

過去作との繋がりなどもあって、

読み終わった後で「ふぅ~…」ってなりました。

 

松浦

自分も過去作を見ていたので、

その世界観や伏線の多さなどに圧倒されましたね。

 

 

Q. 末満さんは、なぜ東さんと松浦さんを起用したのか

 

末満

顔です(一同笑)。造形ですね。

もちろん顔もありますが…

東君は刀剣乱舞にも出ていたり、

その漫画みたいに特殊な骨格(褒めてる)がTRUMPの世界に合うんじゃないかと。

松浦君は、お偉いさんから薦められたのがキッカケで出会って。

二人芝居を読み合わせてみたら、なかなか良い役者だなと思って、

グランギニョルをやるってなった時に声をかけました。

 

 

Q. SPECTERでは「臥萬里が本当に死んでるんだ」というメッセージ性があったが、
グランギニョルにも裏テーマはあるか

 

末満

TRUMPシリーズは人がバンバン死んでいきます。

その中で、重要な人物がみんな長いセリフを言い残して死ぬのも変だなと思って

あっさり死なせたのが臥萬里なんです。

そしたら「あいつ簡単に死に過ぎじゃね?生きてるんじゃね?」みたいな感想が届いて。

それを「いや、ちゃんと死んでるんだよ」っていうのがSPECTER。

グランギニョルは、さっきも話した通り「ダリは良い奴なんだよ」っていう。

なんかSPECTERもグランギニョルも

TRUMPっていう作品の言い訳みたいになってますけど、でもまあそんな感じです。

 

 

Q. シリーズ作を通して伏線が多く、「末満さんの頭の中を覗いてみたい」といった意見が多く寄せられているが、どうやって思いつくのか

 

末満

ふと思いつくタイミングとか場所はいくつかあるんですが、一番は駅のホーム。

よくホームを行ったり来たりしてるんですけど、

その時に良くアイデアが生まれますね。

 

TRUMPという作品をやろうと思ったのは…

当時、関西小劇場は動員数が減っていく一方だったんですよね。

自分の中でも盛り上げていかなきゃという苛立ちみたいなものがありました。

そこで、何かひとつ人気コンテンツを生み出したいなと。

とりあえず脚本を書いて色んな知り合いに読んでもらいました。

そしたら女友達から「このシーンは無い方がいい」「このセリフはいらない」とか

「この人に対してタメ口になるのが早い」みたいな意見までもらって(笑)。

理由を聞いたら、「私達は行間を楽しみたいの。描かない方がいいものもある」

と言われまして。

それで、じゃあこの設定は隠そう、これは明らかにしないでおこうって

試行錯誤して出来たのがあのTRUMPですね。

他のシリーズ作品でも、あえて余白を残した作りを意識してはいます。

 

 

Q. 東さんと松浦さんは初共演だったが、お互いの印象は

 

(松浦は)喋ってない時がない。

歌麿にピッタリな人だな~と思った。

末満

でも、あれ当て書きなんだよ。

だんだん本人がアホなんだなって分かってきて、

じゃあ歌麿もアホなキャラにしようって(一同笑)。

松浦

東ちゃんの印象は…とりあえずデカいなって(笑)。

で、話してみたら心も広くて良い奴だなと。

師弟関係の役なので、

プライベートでも仲良くできたのは良かったですね。

 

 

Q. 殺陣の多い作品、正直どうだったか

 

松浦

ドラクエでも殺陣をやってたので、

何となくこんな感じだろってイメージして稽古したら全然違いました。

メモリが足りてないので、まったく覚えられないんですよね…

とにかく時間がかかりました。

僕も古武術的なものに挑戦するのが初めてだったので、大変でした。

松浦

低くしろってよく注意されてたよね。

身長が高いから、しゃがんだつもりでも足りなくて「もっと低く!」って。

 

 

Q. 末満さんは、殺陣に力を入れようといった考えはあったのか

 

末満

正直あんまり覚えてません。

書き始めた頃は、あんなに多くなる予定はなかったんですよね。

でも、いざつけていったら、「あれ…いつまで経っても殺陣終わらないな…」って(笑)。

体力勝負でしたね。

 

 

Q. 過去のTRUMPシリーズとの関連について… 

 

  ウルとアンジェリコが兄弟だったというのは衝撃だったが、

  TRUMP上演当時から描いていた設定なのか

 

末満

ふわっとした構想はありました。

アンジェリコが実は貴族の血を引いてない、みたいなのとか。

2015年版をやった時に、陣内君に設定の話をしたら

「末満さん、酷いっすね…」って(笑)。

自分でも、ウルとアンジェリコのやり取りを見ながら

「可哀そうだな~」って思ってました。

はっきりと意識して演出したのは2015年版からですね。

 

 

Q. リリウムの劇中歌「永遠の繭期の終わり」の歌詞に「グランギニョルの幕は閉じる」

  とあるが、今回のグランギニョルを意識しての事だったのか

 

末満

そういうわけではないです。

グランギニョルは元々OTHELLOっていうタイトルだったんですよね。

あのボードゲームみたいに色々とひっくり返るっていう、元はシェイクスピアの劇で。

でも、調べたらOTHELLOって登録商標だったんですよ。

だから、このまま使ったらマズいなと。

それで何か過去のシリーズ作品から引っ張ってこようと思って、

そういえばグランギニョルの幕が閉じるってあるし、

どこかで幕を上げなきゃなと思ったんですよね。

 

 

Q. SPECTERでも歌麿の名前が出てくるが、最初からあのキャラクターを思い描いていたのか

 

末満

いや、「歌麿ってこんなんだったっけ」って感じですね(笑)。

どちらかというと春林に近いイメージだったので。

松浦

もし僕のキャラが違ってたら歌麿のイメージも変わってたって事ですね。

 

 

Q. ファンとしては次回作なども気になるところですが

 

末満

(次回作の予定はないとか面白い事を言おうとしたけど上手くいかなかった末満さん)

ちょっと前に、封神演義を舞台化しようって話がありまして。

漫画版ではなく、本当の原作の方で。

でも、どうやら他所で漫画版を舞台化する話があるらしいっていうのを小耳に挟んで、

被るのも嫌だなと思って一旦ナシになったんですよ。

そうこうしてたらグランギニョルが好評のうちに終わって、

じゃあいよいよ封神演義を始動しようかってなったら、

偉い人から「末満さん、今はTRUMPシリーズで行った方が」と言われて(笑)。

それで話し合った結果、マリーゴールドなら出来るかなという事になったんですよね。

しかも丁度その頃アニメ化された封神演義の感想をネットで見てみたら、

ものすごい叩かれてて…

なんか縁起が悪いという感じもしましたし、自分の中で旬も過ぎてしまったので、

もうマリーゴールドで行こう、と。

 

(マリーゴールドのビジュアルがスクリーンに映る)

 

このチラシは僕が昨日作ったやつです。

 

マリーゴールドはミュージカルですね。20曲ぐらい歌うのかな。

情報は小出しにしていきますので。

配役が発表されたら、「え??」ってなると思う。

「どこの時代の話をやるんだ?」みたいな。

ぜひ楽しみにして頂ければと思います。

 

 

 

 

【生コメンタリー】

(画像を使って思い出せるところをいくつか)

 

 

チャプター03:回旋するトラジェディ

 

松浦

ここのアンリさんが可愛いんですよね~(笑)。

 

末満

造形ね(笑)

 

松浦

この回るとこで、腰の刀が周りにぶつかっちゃってたんですよね。

どうしようってなって…。

末満

刀を縦にして持とうってね。

 

 

チャプター08:デリコの屋敷にて

 

松浦

この辺のシーンは舞台袖でみんな [壁]_・)ジー ってなってましたね(笑)。

 

松浦

(ハンス)腹立つわ~(笑)

末満

池ちゃん(池村匡紀)はネタを毎回変えてたね。

同じ事が一度も無かった。

そうなんですよね。

で、ウケなかった時にちゃんと凹むっていう(笑)

 

末満

(「いい床だ」のシーン)

ここTシャツにしたいですね(笑)

 

末満

ここ、マルコとしてはスーがいる場所に捜査本部を置かれたくなくて、

デリコ家から離れようとしてるんですよね。

 

 

 

チャプター21:バルラハ追走~

 

末満

このキキがハンターと戦ってる時に

大久保が暇そうで「何してたらいいっすか?」って聞いてきたから、

「指くわえて転がってれば」って言って(笑)。

松浦

やってる!!笑

 

末満

日南ちゃん(日南田顕久)がすぐ転がりたがるんですよね。

これに昨日のニコ生でリスナーさんが「日南田ローリング」って命名してくれました。

 

末満

これアニメだったら作画おかしいって言われるやつ(笑)。

 

松浦

あ、衝撃波くらってる!

末満

くらっといてって言ったんだよね(笑)。

(春林の衝撃波が時間差で歌麿にも届いてしまうように)

 

 

 

【質問コーナー】

 

 

Q. グランギニョル出演者の中で誰かのイニシアチブを握れるとしたら

 

末満

陰山泰さんのイニシアチブをとって「セリフを覚えろ!」って(笑)。

染谷君のイニシアチブをとって、めちゃくちゃダサい殺陣をやらせたいですね(笑)。

松浦

じゃあ僕は三浦君で同じことします!

 

 

Q. キャラクターの過去や設定などを出演者は把握しているのか

 

末満

小説とか書いてあるものは見せてますね。

 

 

Q. 末満さんは自身の髪のクセを「呪い」だと言っていたが、

  東さんと松浦さんは自分に呪いがあると思うか

 

末満

東はもうデカくなる呪いやろ。

そうですね(笑)。

「大きいですね」って言われ過ぎて、無になる事もあります。

末満

松ちゃんは?

松浦

…?(良く分からないことを言う)

末満

質問の意図が分かってないね(笑)。

会話が成立しないっていう呪いですね(笑)

 

 

Q. 過去のシリーズ作で、複数のイニシアチブを握られている者はいるか

 

末満

いな…(濁した言い方をする)

ヨハネスは二重のイニシアチブで、マルコに抗うのはその影響。

その理由が作品として描かれるのは…5年後ぐらいかな。

 

 

(最後に新作マリーゴールドの話)

末満

謎が明かされる、という感じのものではない。

毎回「今度はどんな謎が隠されてるんだろう」みたいな予想をされるんですけど…

シックスセンスのシャラマン監督がどんでん返しを期待されて

「今回のどんでん返しはそうでも無かった」という評価ばかりになってしまうという話があって。

僕はそうじゃなくて、シンプルに物語としてやるつもり。

時間としては2時間ぐらいに納めて下さいと言われてるんですが、

今の段階で3時間ぐらいある(笑)。

キャストは、メインが9人、アンサンブルが10人ぐらいの予定です。

よろしくお願いします。

 

~終わり~

 

 

 

 

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少しだけ感想も書いておきます。

 

私は女性アイドルのリリイベには何度も行った事がありますが、

男性とのハイタッチ会は人生初でした。(勿論それがメインではないけれども)

しかもあの末満さんに触れられるという事で、朝から変な緊張感がありましたね。

 

SPECTERやNU版TRUMPの時もそうでしたが、女性の比率が凄い。

今回のイベント、前半参加者150人のうち男性は5,6人だったと思います。

当選したことに、とにかく感謝です。

 

いや~、3人ともイケメンでした。

会話も何も考えてなくて、「ありがとうございました」のテンプレが精一杯。

気の利いた何かを言えればと思っても、実行できたことが無い。

でもこれでいい。ファンなんてそんなもんだ。

いや、やっぱり何か付け足せば良かったかなぁ。

 

 

最後にマリーゴールドの事を。

 

またチラシの文章が上手いですよね。あの3行で、どうとでも想像できるという。

良い作品になる事は約束されてますし、

あんまり余計な推測はせずに情報解禁を待つのが良さそうです。

 

例えば、このチラシ。

左が末満さんのツイート画像で、右がホームページの画像。

この2つを見比べて、明るさが違うだの「」がついてないだの文章が削られてるだの、

気付いた方もいるでしょうが、そんなのは考えるだけ無駄です。

あの嘘つきおじさん末満さんのことなので、

「前日に急いで作ったから間違えて完成版じゃない方をツイートしちゃった」

とかで終わりです、きっと。

気になった時点で負けです。私は完全敗北しました。

 

それでは。