先日のサイン会の時に、

「電車の中で気軽に読めるエッセイや小説のおすすめありますか?」と、ファンの方に聞かれて、その時はエッセイが思い浮かばなかったので、小説をおすすめしたのですが。

エッセイだったら、これ、おすすめです。

(その方、読んでくれているといいな)

燃え殻さんの「ブルーハワイ」

🌊

燃え殻さんのエッセイを読んでいると、

小さな、どうでもよかったような記憶が、

あとで宝石のように輝くことがあるのだなぁと思う。

どんなイけてない毎日も、原石だらけなんだって思えて、ちょっとだけ前向きな気持ちになる。ちょっとだけ。

と同時に、そんな超ポジティブにならなくても、人生なんとかなるよってことも言ってくれてるような感じがする。

🌊

この本の最後に収められているエッセイのタイトルが

「ブルーハワイ」で。

かき氷のブルーハワイについてのエッセイなのだけれど、

これがまたとっても良くて。

「そもそもブルーハワイ味というのが、何味なのかがまったく説明できない」という一文を読んで、今更ながら、確かに!って思いました。ブルーハワイ味を説明せよって言われたら難しいですよね。

けれど、あの独特な甘さと色が好きで、一時いつも頼んでいたなと思い出しました。

よし、今年の夏は海の家でブルーハワイ頼むぞ!

舌を真っ青にするぞ!

と、楽しみが一つ増えた、春の夜。



桜がぶわぁっと咲きはじめた昨日。

友人と朝活後、近くの桜神宮へ。



4月1日から再販が始まった、人気のレース守りをおそろで授かり、






えんむすびの木と言われる河津桜の木に、

願い事を書いた花帯を真剣に結び🎀

お参りして、おみくじを引いたら、二人とも大吉でした👏

(大吉なんだけど、二人とも“あせるな”って書いてあって、おかしかったなぁ😂)


その後、駒沢公園で少しお花見をして、解散。

うららかな、幸福な、春の日でした。

まあこさんといると、笑いっぱなし。

いつもありがとう😘 





発売中の週刊新潮に、

月1回の連載「性とか愛とか」が掲載されています。

今号は、山田詠美さんのデビュー作

「ベッドタイムアイズ」です。

“捨てられない”思い出とともに。


さて。何を捨てられなかったでしょう。


🎆

去年、高校時代の同級生が誘ってくれて、みんなで花火大会へ行った。それは「SUGOI 花火」というイベントで、ユーミンの楽曲に合わせて花火が上がる一夜限りのものだった。

始まる前にサプライズでユーミンが登場し、

会場のボルテージは最高潮に達した。

その時のユーミンの言葉が沁みて🥹

わー!!ってなっていた心が、一気に、しん、とした。


「今そばにいる人だけじゃなくて、

会いたくてももう会えなくなってしまった人たちにも思いを馳せて、

永遠にしたい一瞬を、どうぞ心ゆくまで今宵は楽しんでください」と。


会いたくてももう会えなくなってしまった人の顔が浮かんだ。真夏の夜風が、通り抜けた。

💫

「Yuming Tribute Stories」は、6人の豪華作家陣による、

ユーミンの名曲をモチーフにしたアンソロジーだ。


小池真理子さんの「あの日に帰りたい」を読みながら、

私はいつに帰りたいかなと考えた。

帰りたい日もあったりするけれど、20年後くらいには、

今に帰りたくなりそうな気がした。

個人的には「冬の終わり」が大好きで。

この物語にも出てくる、一色紗英ちゃんと内田有紀さんのドラマ「その時ハートは盗まれた」を夢中で見ていたあの頃が、ぶわっと思い出された。私の青春の曲。

江國香織さんの「夕涼み」、これから聴くたびにこの物語の光景を思い出すのだろうな。二度と戻らない時間と対峙する、無言のひととき。やるせなさと、微かな希望。



一瞬を永遠にして大花火


花火大会の次の日、

ユーミンの言葉を忘れたくなくて、

一句作った。



永遠にしたい一瞬に、これからも出会えますように。





🍵

サントリー美術館にて「大名茶人 織田有楽斎」。

戦国時代、信長の弟でありながら、信長、秀吉、家康に仕え、家康より長生きした稀有な茶人、有楽斎。

ちなみに有楽町の地名にも由来するとかしないとか。


以前、有楽斎が主人公の小説(岳真也著「利休を超える戦国の茶人 織田有楽斎」)を読んで以来、タイムスリップできたら一番に会いたいほど惹かれている。



だって、凄くないですか?この3人に仕えながら、殺されることなく乱世を生き抜いたのが。

同じく茶人の千利休でさえ、切腹を命じられたのに。

年表を読むと、戦に出るより、調停役を任されることが多かったみたいで。名だたる武士たちが一目置く、有楽斎という人となりを、もっともっと知りたいのです。

年表で一番気になったのは、利休が切腹をする一ヶ月前に、秀吉とともに利休を訪ねているのです。

その時、どんな会話がなされたのか。

その時、時代が動いたのか。

ああ、知りたいなぁ。


「鳴かぬならそのまま生きよホトトギス」


織田有楽斎四百年遠忌実行委員会が作成した、この一句を知った時、胸を突かれました。

鳴かないままでも、いいんだよ、と。

言われたような気がしました。


愛知県にある、有楽斎の茶室、如庵も、

いつか行きたい。





本日は家で、展覧会オリジナルグッズの懐紙に、

とらやの「都の春」をのせて。

懐紙には、織田信長が用いた家紋、

織田木瓜紋がカラフルに。