こどもクリニック四方山話
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読者の広場:2023年5月号

 「読者の広場」はコミュニケーションを目的とし、実際に寄せられたメール・メッセージと院長のコメントを紹介するコーナー。新聞発行に合わせて、毎月1回提供しています。病院とのかかわりあいのヒントを掴んでください。

 新聞は発行しましたが、かわむらこどもクリニック開業30周年記念の忙しさに紛れ掲載がとどこっていました。

 遅ればせながら投稿します。

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2023年5月号  357号: NEWS PDFはこちら!

 

  4 月は 7 通のメールをもらいました。転居したかかりつけから長文の医療相談などがありましたが、プライバシーに関わるので一部だけ紹介します。

 

 まずは青葉区匿名さんから。

 「こんばんは!ご連絡が遅くなりましたが、先週の木曜日に娘が無事退院 しました!

 頑張ったおかげで歩行が以前よりスムーズになり、歩くことが楽しいとまで言うようになり ました。それだけでも、手術を受ける決断をして良かったなぁと思っています (^ ^) 娘は今日から新 1 年生。困難もあると思いますが、持ち前の明るさで乗り切っていければと思います。お薬は以前頂いた のがまだあるのですが、近いうちに顔を見せに伺います!」

 

 院長からの返信。

 「今日はわざわざ来てくれてありがとう。歩き方も随分としっかりして、何より 40 分も歩けるなんてすごい!!

 改めて頑張ったこと褒めてあげてください。一緒に撮った写真を送 ります。」  

 

 退院の報告だけでなく新入学ということでわざわざランドセルを背負って挨拶に来てくれました。 わざわざ入学の報告に来てくれる、ほんと嬉しいことです。「○○ちゃん、入学おめでとう! そしてお母さんにもおめでとうを!!」 

 

  続いては宮城野区の匿名さんから。

 「川村先生、いつもお世話になっております。先日はありがとうございました。

 22 日に紹介していただいた薬科大病院に入院し、昨日の検査の結果でパラインフルエンザに感染していることがわかりました。熱性痙攣を起こした日から川崎病に似た症状がありましたが、検査の結果が出る頃には目の充血や湿疹のよう なものも消失したので安堵しました。息子は上気道炎を起こしており、入院してからは毎日 4 回の吸入をしています。

 ずっと 39 〜 40°C台だった熱は 5 日目でやっと下がり、今のところは上がっていません。やっと眠れるようになったようで 1 日のほとんどは寝て過ごしています。今日は点滴がはずれたのですが食欲がなく水分も摂れず、明日退院の予定 でしたが少し延びるかもしれません。

 今月は月初めの溶連菌に始まり、熱が上がったり下がったりで毎日不安でしたが、 川村先生が毎回丁寧に診察してくださり「お母さんが心配な気持ちはわかるから、いつでもおいで」と言ってくださったので手遅れにならずに受診することができました。本当にいつもありがとうございます。早く帰りたいところではあ りますが無理せずしっかり治してから退院したいと思います。

 また何かありましたら伺わせていただきますのでよろし くお願い致します。」 

 

  院長からの返信。

 「メールありがとう。報告ありがとう。今回は溶連菌感染から始まり、発熱を繰り返し、熱性痙攣から川崎病疑いまで、お母さんも大変でしたね。結果的に川崎病でなかったのが何よりで、私も安心しました。熱も下が ったようで、お母さんも一安心ですね。こうやって落ち着いたのはお母さんの力です。我々はサポートしただけだから。 お母さんもお疲れ様でした。しっかり落ち着いてから帰りましょう!」

 

 こちらは入院中の報告です。入院中はお子さんとご自身のことで手一杯なのに報告してくれのはとてもありがたいこ とです。

 医療機関にわざわざ入学の挨拶、わざわざ入院の報告をもらえる小児科冥利に尽きるだけでなく、理念「お母さんの不安・心配の解消」の証明です。こちらこそ、「ありがとう!!!」

読者の広場:2023年4月号

 「読者の広場」はコミュニケーションを目的とし、実際に寄せられたメール・メッセージと院長のコメントを紹介するコーナー。新聞発行に合わせて、毎月1回提供しています。病院とのかかわりあいのヒントを掴んでください。

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2023年4月号  356号: NEWS PDFはこちら!

 

 先月は 30 周年記念誌へのメッセージをたくさんいただくことができました。

 

 メッセージ、カード、作品などを合わせると、優に 100 件を超えました。記念誌 に全て掲載予定ですので、しばらくお待ちください。今回は独断と偏見で選んだメッセージを匿名で紹介します。

 

 トップバッターは一番最初にいただいたメッセージです。

 

 「30 周年おめでとうございます。遠○◯○の母です。長男の優○が 10 年前 生まれて初めてのか かりつけ医が川村先生でした。初めての育児で戸惑う中、受診のたびに精神的なサポートを受けた気がしてます。

 印象に残っているのは 優○が生後 2 ヶ月の頃授乳も受け付けつずっと泣いていて、訳もわからず、受診しました。どこも異常はなく、ただおっぱいの吸い方忘れた?だけでした。「こんな事で受診してすみません」と言った私に、「心配ならなんでもいいんだよ」と言ってくださった先生の言葉、そばでニコニコ笑ってくれていた看護師さん。安堵の気持ちが 押し寄せ、不安が晴れていったことを今でも鮮明に覚えてます。 

 子供の体調で親も不安なときこそ そばに寄り添ってくれる先生の存在に助けられています。今は住んでいるところが愛子なので、なかなか受診できないですが、時折、相談するなら川村先生だ!と心に決めて今も3人に増えた子供達 の育児真っ最中です。  これからも 子供達への医療提供と共にお母さんの不安を取り除いて 子供達に向き合える親のメンタルのサポート をよろしくお願いします。

 かわむらクリニックの川村先生はじめ看護師さん、スタッフの方 これからも身体に気を付 けて頑張ってください。」

 

 えこひいきになると困るので、次は 2 番目にもらったメッセージです。

 

 「開業 30 周年おめでとうございます。そして、ありがとうございます。

  クリニックがそばにあることで、ずっと親子共々救われています。息子◯◯は生まれつきハンディがあり、様々な病 院へ通院していました。その全てが予約制で、カゼなどの時にすぐに行ける病院がないことが不安でした。27 年前の 0 才の時カゼ症状があり、これは近くの小児科へ行くしかないと思い、一番近かったかわむらこどもクリニッ クへ。ハンディのある子をみてもらえるのかどうか不安な気持ちでドアを開けました。

 スタッフのみなさんも看護師さ んたちもとても優しく迎えてくださり、ホッとしたのを今でも覚えています。  そして、川村先生にお会いしお話しするうちに涙が溢れてきました。足のことはここ、心臓のことはここ、発達のこ とはここと全て別々で主治医はどなたなのか、全てを相談できるお医者さんはいないと感じていた私。そんな私に「私が主治医になる。」と言っていただき、うれしさとありがたさで胸がいっぱいになったのです。 それからは、日々安心して過ごすことが出来るようになりました。

 何かあっても川村先生のところに行ける、この安心 感は私の心に安心という灯りをいつもともしてくれています。  ◯◯もクリニックが大好き!先生とハワイに行きたいらしく、それを目標に施設でのお仕事をかんばっています。 あたたかく包んでくださるクリニックのみなさん、優しく接してくださる薬局のみなさんにも感謝の気持ちでいっぱい です。

 おめでとうございます。そして、ありがとうございます。これからも、親子共々よろしくお願いします。」

 

  30 周年記念には CLINIC NEWS 特集号として発行予定で、10ページもあれば足りるかなと思っていました。いざ 蓋を開けてみるとメッセージだけで約 70 件、お祝いのお花、記念品など、さらに絵やメッセージカードなどを合わせると、 嬉しいことに100点を超えました。このように多くの方々からいただいたこともあり、CLINIC NEWS とは別に 30 周年記念誌を発行し全員の差し上げることにしました。

 

 現在編集作業に取り組んでいますが、発行にはもう少し時間が かかりそうです。どうぞ、皆さん楽しみに待っていてください。

 

  開業以来 30 年「お母さんの不安・心配の解消」を理念として、子どもたち、そしてお母さんたちのために診療だけでなく、 様々な子育て支援活動を続けて来ました。その取り組みに間違いがなかったことを、皆さんから寄せられたメッセージ が証明してくれました。

 

 30 年は本当に長い年月でしたが、続けて来たという満足感があります。 続けることができたのは、クリニックを支えてくれた皆さんのお陰と心から感謝しています。

読者の広場:2023年3月号

 「読者の広場」はコミュニケーションを目的とし、実際に寄せられたメール・メッセージと院長のコメントを紹介するコーナー。新聞発行に合わせて、毎月1回提供しています。病院とのかかわりあいのヒントを掴んでください。

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2023年3月号  355号: NEWS PDFはこちら!

 

 30 周年記念紙には、多くのメッセージ・写真・絵・カード、そしてケーキ・お花・プレゼントを贈っていただき、本当にありがとうございました。

 

 一面記事にも書きましたが、30 年前「お母さんの不安・心配の解消」を理念に掲げ、理念倒れに ならないように、「継続は力なり」を座右の銘として走り続けてきました。活動に対しての自己評価は大切ですが、もっと重要なのは「外部評価」です。医師にとって最も大きな外部評価は、患者さん の「ありがとう」の言葉です。自分で歩んで来た道の正しさは、自分で証明するものではなく他人が 証明してくれるものと思っています。30年間歩んできた道程が正しかったことを患者さんはじめ、多くの人たちが証明してくれました。

 そしてもう一つ重要なことは、自分の想いや生き方を次世代に伝えていくことです。東北大医学部 学生実習、命の大切さを伝える性教育に取り組んでいるのも、その目的を果たすためです。

 

 数多くのメッセージをいただきましたが、30 年培ってきたものを証明してくれる嬉しいメールを 30 周年記念の〆と して紹介します。これこそが30年間求め続けていた最高の外部評価です。

 

 「開院 30 周年おめでとうございます!

 生まれて 28 年が経とうとしていますがまさにクリニックと同じように歳を重ねてきたのだと思うととても感慨深く不思議な感覚になります。

 物心つく遥か前からクリニックにはお世話になり、記憶がある頃にはもう川村先生もスタッフの皆さんも知り合いのような感覚でした。母から聞いたところだと最初は赤ちゃんの頃の体調不良に不安を覚えて駆け込んだのが初まりだったとか。母も私も先生の顔を拝見するだけで、クリニックのアンパンマンを観るだけで、スタッフの皆さんに会うだけで、不思議と楽に なってしまいます。診て頂く頃には「元気そうだなぁ」と言われることも笑

 恥ずかしながら私はお世辞にも小児とは言えない年齢になってもクリニックにお世話になっています。その中でも忘 れられないエピソードが 2 つあります。

 高校生の頃突然猛烈な腹痛と吐き気に襲われ苦しむ私は迷わず川村先生に診てもらおうとタクシーを校門まで呼んで 受診しました。即座に異変を見抜いていただき、大きな病院へ直行。急性虫垂炎で翌日には手術してもらうことができ ました。それだけでも感謝が絶えないのですが、驚き、本当に嬉しかったのは川村先生ご本人がまさかの手術室の中まで立ち会ってくれたことです。あの時味わった安心感は一生忘れません。

 社会人になった後は血尿が続き、背部に痛みを覚えたことがありました。不安のあまり川村先生に SNS で相談すると す翌日診てくれるとのこと。すぐに紹介状を書いていただけたお陰で迅速に尿管結石の診断が下り、手術をしてもらう ことができました。今は無事完治し、元気に働いています。 

 学校教員として働く今、子供たちには川村先生のような器の大きさと優しさを身につけてほしいと思いながら接して います。自分自身も川村先生のように会うだけで安心感を与えられる教員を目指して日々を送っています。

  改めて川村先生、スタッフの皆さん本当にありがとうございました。そして 30 周年おめでとうございます。またお 会いできることを楽しみにしています。今度はいつか自分が子供を授かった時にもお世話になりたいと思います。その 時は親子共々よろしくお願いします!いつまでもお元気で!  近○風○」

 

 このメールで大切なことは理念である「お母さんの不安・心配の解消」から始まることです。子どもを守るという本能から悪いところばかり拾い上げてしまうのが、母親という生き物なのです。

 親の健康(体・心)があってこそ、子どもは健康に育っていくものです。成長して大人になったら、今度は「自分の不安・心配の解消」のより所としてクリニ ックの存在があったのです。お金もない高校生(失 礼)が、内科を素通りしてタクシーに乗ってまで助けを求めるクリ ニック。紹介先病院での手術は偶然の巡り合わせの休診で手術見学。目が覚めたら私がいたというサプライズは一生の 記憶となったはず。術後執刀医と一緒に待合室のご両親元に。これが「お母さんの不安・心配の解消」、どれだけ安心さ れたことでしょう。

 そして教師という立場として、子どもたちに私の人柄まで伝えようとしてくれている。  これほど理念を元にした活動の正しさを証明してくれるものはありません。本当に小児科冥利に尽きる、教師らしい 素晴らしいメッセージでした。

 ありがとう。

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