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ウィルコムプランDとWX04Kの微妙さとは

 先月末に発表され既に予約受付が始まっているウィルコム初のAndroidOS対応端末であるWX04K。本来ならば従来のウィルコムユーザー、とりわけWindowsMobile機利用してきたユーザーからしてみれば待ち望んでいた機種になるはずだった。

 ハードウェアのスペックがハイエンドでは無いと言うことはある程度予想されていたが、予想の下を行く仕様と、微妙な料金プランのせいで、もはや歓喜をもって機種変更するユーザは皆無に等しい状態となっている。

ハードウェア及び対応サービスの微妙さ

ライトメール不可
pdxドメインメールの利用不可(強制アドレス変更)
おサイフケータイ非対応
プラチナバンド非対応
テザリング不可

 まず上記の微妙な点だが、まずライトメール不可については、旧来から利用していたユーザーであれば事実上の代替えサービスがないため困ることになる。ライトメールは通常のEメールと異なり、送信に成功すれば相手がそのメッセージを確実に受け取っていることが判るのだ(それを見るかは別であるが)。
 また留守番電話サービスセンターの通知もライトメールで行われるため、このあたりがどうなるのかが現時点で不明だ。

 次にpdxドメインメールの利用不可だ。これが従来のユーザーからすれば最も改善されるべき事項であろう。今回のWX04KのPHS機能は通話のみに限定されており通信機能が利用できない仕様となっている。これはAndroidOSがPHSのネットワークをサポートしていないためと言うことであるが、これによりWX04Kではメールアドレスは3G通信でカバーされることになった。従って従来から使っていたPHSのメールアドレスは利用できなくなる。正確にはPHSのメールアドレスは並行して利用はできるため、受信するためには転送するなどの処置をする必要がある。むろん送信はできない。
 これに関しては回避策があるはずなのだが、発表時点では不可とされてしまった。現在あまりの批判に対応を協議しているようだが、果たして。

 おサイフケータイ非対応についてはこれも不可解である。ウィルコムは2009年に対応機種を2機種出して以降、おサイフケータイ対応機種を発売していない。2台目戦略として、コストがかかるであろうおサイフケータイ機能を載せないのはまだ判るが、本機種のような(ウィルコムの中では)ハイエンド機に搭載されないというのは厳しい。
 継続的に利用しているサービスが機種依存過ぎるというのは、単に他社に流れるきっかけになると思うのだが。

 プラチナバンドとテザリングの件は単に間に合わなかったと言うことと、ソフトバンクの現在のネットワークからすれば予想はできていたことではあるが、後述するプランが3年縛りであることを考えると、なんとか間に合わせてほしかったところではある。もし社内戦略的な意味や単にコストを下げるためだとしたらひどい話ではあるが。

 以上がハードとサービスの微妙な点だ。それ以外の仕様、4インチWVGAディスプレイ・5Mピクセルカメラ・防水・ワンセグはウィルコムにしては上出来といえるだろう。月額の端末料も500円に抑えられている。

 さて物議を醸している専用料金プランのウィルコムプランDであるが、これはなんのことはないソフトバンクで現在提供されている「パケットし放題フラット for スマートフォン」をそのまま持ってきただけのことだ。実質の月額利用料が5775円+980円という料金のため、従来3880円のつなぎ放題でパケット定額が提供されてきたことや、近年の3Gルーターの月額利用料も3千円台であることを考えるとやはり「高い」ということになってしまう。

 たしかにソフトバンクと同じ金額を支払わねばならないのであれば、最近値下がりが激しく、端末のラインナップの多いドコモやWimaxも利用できるauに移動した方がよいと考えても不思議では無い。iPhoneが爆発的に売れているのはパケット定額料が月額4410円に抑えられているのも大きい。

 今回のWX04KとウィルコムプランDはソフトバンクのスマートフォンユーザーがウィルコムの通話定額に魅力を感じて機種変更するのであれば、合致するだろう。すなわちウィルコムが提供すると言うよりはソフトバンクの端末として売るべきものであるように思う。

 結局のところウィルコムの2台目戦略をこのWX04Kは上回れていないのである。

 つまるところ、AndroidOSで出すのであればPHS通信をなんとしてもサポートさせるくらいの気合いがほしかった。それが現在のウィルコムにはないところが、やはり限界なのだろうと思う。

 というかいっそソフトバンクの機種すべてにPHSの音声通信をサポートさせて、3Gの通信網の負荷を低減させてやれば良いのにと思う。
 

“2台目”ニーズをとことん追求?ウィルコム10機種29色の新機種発表



10機種も発表されたのに欲しい機種が一つもないというのはある意味すごい。
現在私はウィルコムのWX340KとiPhoneの2台持ちである。iPhoneにはおサイフ機能はついていないので、WX340Kでおサイフケータイを利用している。

このWX340Kが発売されて2年半以上も経つが、おサイフケータイ機能が搭載された機種はそれ以後発売されていない。

今回発表された10機種の中に、どこからどう見てもWX340Kの後継機種であろう「WX01K」が発表された。
機能的には他社携帯電話の足下にも及ばないが、ウィルコムの中ではハイエンドモデルだ。

このWX01Kにすらおサイフケータイ機能は搭載されていないのだ。

別に全機種に盛りだくさんの機能を搭載しろとは言わない。おサイフケータイや数メガピクセルのカメラ機能などは「1台目」の電話機で行うという人も多いだろう。

だが、そうではない人も居る。
ウィルコムが2台目であってもスマートフォンに無い機能を補完する使い方をしたいという需要もあるだろう。

今回ウィルコムの新機種は2台目ニーズをとことん追求したということだが、あまりにも雑である。
通話メインの端末なのに防水モデルは一つもない。イヤホンジャックが無い機種もある。

honey beeシリーズの成功から冒険しづらいのは判るが、今まで出来ていたことを出来なくしてニーズをとことん追求というのは、今現にその機能を使っている身としてはつらい物がある。

1機種くらいau向けに京セラが出しているK009 クラスの物が出てくるのではと淡い期待をしていたが、どうやら甘かったらしい。

WX340Kの後継機種は

ウィルコムの事実上のフラッグシップ音声端末「WX340K」のレビューを書いたのは約2年半前のこと。

驚くべき事に、その後WX340Kよりハイスペックな音声端末は発表すらされていない。
当時としても他の携帯電話会社の端末であればエントリーモデルレベルのスペックであったのにも関わらずである。

この2年半、次世代PHSであるXGPのサービスインと事実上のギブアップ宣言、そしてソフトバンク傘下への組入と波乱の歩みを続けているウィルコムであるが、「新ウィルコム定額プランS」と「だれとでも定額」の開始によって音声通話サービス・料金においては他社の追随を許していない。

もちろん、これまで音声端末を全く発売していなかったわけではないが、WX340Kのようにおサイフケータイ・SDカードスロットといった機能は全て削られている。

携帯電話会社各社がスマートフォン競争を繰り広げている中、資本力と通信速度に劣るウィルコムが、そこに再度参入する必要は私もないとは思う。音声通話に特化するというのは経営的に正しいだろう。だからといって、いやだからこそ音声端末のラインナップはこれではまずいと言える。

防水、ブルートゥース、イヤホンジャック、ハンズフリー、赤外線といった音声端末に必要な機能は削るべきではないし、せっかくのEメール定額を考えるとFlash、メーラー、カメラ、メモリ、画面解像度はある程度機能を向上するべきである。

そして、ウィルコムをメインに使っている私のような層や、他社のガラケーを使い慣れた層に向けて高機能な音声端末はせめて1機種でも提供すべきである。イメージとしてはau向けに提供しているK009 からワンセグを除き、カメラの画素数を8Mピクセルから5Mピクセルにダウングレードしたくらいだろうか。

はてさて、新機種の発表はいつになるのであろうか。

モバイル環境の移り変わり

気づいたら一年近くもブログを放置していた。完全にブログの存在を忘れていた。

そんなここ一年で持ち歩くものがずいぶん変わったのでご紹介。

まず自分的な一番の変化はウィルコムを通話用とスマートフォンで2台持ちだったのを、スマートフォンを解約したこと。
代わりに導入したのがipod touch(32GB)とWimaxだ。

まずWimaxについてだが
通信できるエリアはある程度狭くなってしまったが、動作速度の改善のメリットの方が大きい。エリアが狭いと言っても公衆無線LANと併用すると、建物の置くにでも行かない限り圏外になることも少ない。逆に言うと、建物の中を少し移動すると使えたりするのでそこまで不便を感じない。感覚的にはエッジが出た直後くらいのDDIポケットのエリアくらいだろうか。エリア内であればかるく数Mbpsがでるので、そこそこのブラウジングでもストレスを感じない。Googleマップなども全く問題なく使える。下手をすると自宅環境より早いんじゃないかと思うことすらある。

現在利用しているのはビックカメラが提供しているビックWimaxだ。公衆無線LANのサービスを利用できる上に、1年間は月額3780円で使える。端末は無線ルータタイプのものがわずか5000円程度で購入でき、しかも2年縛りもないというすばらしいサービスだ。デメリットは前述の通り、エリア。特に鉄筋の建造物に入ると一気に速度が落ちる。今年度だけであと現時点からおよそ6000局の基地局を増設しなおかつシステムのチューニングでダウンロード速度を1.5倍に高速化すると言うが、それでどこまで改善するか。

ipodtouchについては言うまでもないだろうが、言い方は古いがPDAの進化形として一つの到達点であるように思う。
いままで使っていたWindowsMobile機がいかに駄目かということを思い知らされた。自分的にはGPSが付いていれば完璧だったのだが、今年の冬に出る新しいモデルはそのあたりを解決してくるのだろうか。

Panasonic デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) LX3

PanasonicのデジタルカメラLX3を購入した。
もともとデジタル一眼のユーザーであり、比較的画質には拘りたい方なので、いままでは昔のイメージでいわゆるコンパクトデジカメは敬遠していた。ただリコーのGRシリーズやキャノンのGシリーズなどコンパクトながら画質に拘ったカメラがあるのは何とはなしに知っていた。

本末転倒でありなおかつそこが利点でもあるのだが、デジタル一眼カメラの欠点はレンズ交換の手間と重量(容積)にある。過去にレンズ交換式ではないDimageシリーズなどもあり、その画質は魅力的だったがいかんせん重量を考えると普段持ち歩くのは骨が折れる。

さて、私が欲しいのは明るいレンズが着いているカメラであって、重量が1キロにも達する写真機ではない。
また、普段の利用シーンを考えると焦点距離が100mmを超えるような望遠はそれほど出番はない。

前置きが長くなってしまったが、LX3はコンパクトデジカメとしては最高に明るい部類に入るF2-F2.8のズームレンズを搭載したコンパクトデジカメだ。焦点距離は35mmフィルム換算で24-60mmと広角寄りだ。広角を謳うカメラでは28mmからのものが多いのだが、24mmはゆがみは生じるものの非常に撮影の幅が広がって使いやすい。

室内やブツ撮りで限界まで下がっても被写体が切れてしまった経験はあるだろうが、24mmではそういうシチュエーションが相当減少する。

また、1/1.63型というコンパクトデジカメとしては大きめのCCDサイズでありながら1010万画素に画素数を抑えることにより、低感度時のノイズの減少に貢献している。

また強力な手ぶれ補正と、ダイナミックレンジ拡大機能により夜景撮影などに非常に強い印象を持っている。



上記の写真は試し撮りで撮ったもの(24mm、ISO400、f/2、1/15秒)
JPEGで撮影しており、リサイズのみで無加工だ。

驚くべきことに三脚は使わず手持ちで撮影している。ISO400だがノイズはほとんど感じられない。明るい部分から暗い部分までとても階調が残っているのがお分かり頂けるだろうか。このシチュエーションで黒つぶれがすくないというのも正直驚いた。明るいレンズ+手ぶれ補正機構+ダイナミックレンジ拡大が上手く効いている例だ。

一眼デジカメのを使ってもキットレンズレベルでは得られない結果と言えよう。
しばらくこのカメラを使って色々撮影した結果をお見せしたいと思う。

望遠側はあきらめなければならないが、そこを捨てられれば最高クラスのコンパクトデジカメと言えよう。

Panasonic デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) LX3 ブラック DMC-LX3-K
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