先日、今度の短答を受験される方々と御一緒させて頂く機会がありました(私がヘベレケだったので勉強の話は殆どしていませんが…)。
そこで聞かれたのは「効率化が大事なのは分かるけど、どうやればいいのか」という事でした。
論文前からこのテーマに触れ始めた事もあり、知らず知らずのうちに論文式を受験される(ある程度基礎の固まっている)方に読んで頂く前提の内容になっていたのかな…と考えさせられる瞬間でした。
しかし気づけば短答まで約2ヶ月。
今更な感じは否めませんが、これから短答合格を目指される方へ向けて、改めて効率化の入り口から書いてみようと思います。
私自身は効率化を進めるにあたって、絶対に外せないポイントが2点あると考えています。
1.非効率な事を経験していないと効率化はできない
2.時間軸と進捗度を重ね合わせて管理する
まずは1からですが、要は基礎知識すらない方がいきなり効率的な学習なんてできる訳がない、という事です(上からな感じの嫌味っぽい言い方でスミマセン)。
短答合格レベルの方であれば既に基礎学力や勉強方法のベースは身についていると思います。
一方でこれから目指される方は、まずは経験値を積み上げる事を第一に考えてとにかくガムシャラにやってみるべきだと思います。
思い起こせば私も当初は書くのすら恥ずかしいような非効率な事ばかりしていました…。
ですがそれをしながら常に「これだけの時間をかけてどれだけ身についているか」「もっと短時間で同じだけの効果が得られないのか」と考えていました。
逆に言えばムダな事をやっていたからこそ効率化できた、結果としてはムダではなく糧だった、と今になって言う事ができます。
2つめは上で若干触れましたが、時間とタスクという2つの管理単位を持つ事です。
「毎日3時間勉強する」というだけでは、時間をかけた分やった気にはなりますが、実はあまり進んでおらず殆ど身についていないかもしれません。
「1日に10問解く」というだけでは、時間が掛かる分少しずつ力はつくかもしれませんが、恐らく徐々に計画に遅れが生じて本試験に間に合わなくなってしまいます。
また時間意識が薄くなってしまい、本試験を戦うだけのスピードが身につかない可能性もあります。
結果として「1時間で10問解く」という風に、2つの目標値をもつ事が大事だと思います。
「10問/時 = 6分/問」という関係性が頭の中にあって初めて「効率化」という概念が生まれるのではないでしょうか?
まずはこの等式を意識する事が第一歩だと思います。
P.S.
次回こそは効率化の具体例(という程のものではないですが)について書きます。