北マングスのラフスケッチ帳
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

監察医朝顔2 8話感想「時間では解決しないもの」

 

明けましておめでとうございます。

更新頻度は、少ないですが今年も1年よろしくお願い申し上げます。

樹里さんが今年も元気で充実した日々を過ごし、光指し示してくれますように。

 

 

Juri’s Favorite Noteの最近2回分を聴いて、樹里さんが仕事も生活も充実している様子が聞けて嬉しいです。

アリスの棘の頃の思い出ばなしで、「今、あの頃のようには演じられない」とおっしゃっていたのが印象的でした。

樹里さんは「出会うべき時に出会っているというタイミング」についてお話されることがありますが、

今は「朝顔」20歳では「のだめ」で22歳は「瑠可」で24歳は「江」で、、、、という運命的ば出会いに感謝です。

2021年はどんな出会いがあるのでしょうか。

出会う前の段階、それは「待つ」という状態にあるのですが、樹里さんは「待ち」の過ごし方がとても良いのでいい出会いがあるのかなと思うこの頃です。。

 

 

さて、8話感想です。

30年前幼い娘を惨殺された父親の話でした。

凄惨な事件で視聴後のやりきれなさは、シーズン1も含めて一番大きかった。

エンタメ的なカタルシス効果も少なめでした。

多分、シーズン2の中でこの回が絶対必要だったと後々わかるんではないかと思います。

あらすじ完全版→ https://www.fujitv-view.jp/article/post-228815/ 

 

朝顔と平には母親を見つけるという目的がありすでに15年以上経っている設定です。

跡地の再開発も決まり、平は引っ越して毎日妻を探して居ます。

私は視聴者として、「時間が忘却という方法で解決していかないのかな?」とずっと思っていました。

しかし、この8話を見ると30年という長い年月も全く解決にならないことを示してくれました。

 

この年末年始にかけ、読まなければならないと思い続けて居た本2冊。

ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」

石牟礼道子「苦海浄土」

 

ユダヤ人のナチスによる収容所での実体験を心理学者だった作者自身が綴った事実と、

チッソという事業者が起こした公害被害を現地に住む作家が綴った事実です。

どれも一般市民がある日突然に被害に会うと言う点で、震災と同じです。

 

しかし、事象が起こる前に人間が何らかの方法(人間ならではの知恵と力で)で回避できたかもしれないというのも共通点です。

東北の津波も明治以降だけでもこれだけの事例があったのですから。

https://www.thr.mlit.go.jp/koriyama/roadtopics/niigata/03/kako.html

 

風化する忘れるということの恐ろしさを示してくれます。

しかし、忘れないで生きてくことの酷さを娘を惨殺された父親は体現してくれました。

最後に、女の子の兄が殺人者の息子となってしまい結婚が破談するかもしれないと言って、父親はそれを思い出さなかったのか、というセリフがありました。

時間では解決できないこともあるということでしょうか。

 

朝顔にとっては、娘2人となった暮らしであっても、夫や父親が生きてつながっている、職場の仲間が居て、仕事も充実していると言うことで、母を失くしているという事とのバランスが取れているんでしょう。

だからこそ、仕事をやめ妻を探すことに注力している平さんが心配です。

平さんも犯人を探したり野毛山署のみんなとの関わり、つぐみや朝顔との暮らしが喪失感にオブラートをかけていたと思うから。

 

昨日、朝顔2の9話2時間スペシャルを見て、平さんがますます心配に・・・・。

「2クールあるから!きっと大丈夫!」

私は心の中で自分にいい聞かせております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝顔2 第7話感想 一番怖いのものは思い込み

 

監察官は、報告からのみの判断で、

桑原くんを「容疑者」に断定していました。

 

朝顔は私情を挟まず事実を突き止めたい。

 

思い込みや偏見を入れずに対象に対し「違和感」をキャッチするシーンは、

朝顔の法医としてのセンスやヒロイン性を感じで大好きです。

 

法医のみんなは、朝顔への信頼感を持って調べ直し、結果的には

桑原くんの疑いは消えました。

現場での出来事、それも死体についた「虫」から。

 

事実は現場にある。

今は、いろんなことがオンラインで、

匂いも温度も、風もなにも感じられないまま

コミュニケーションを取ることが増えました。

色や音や形だってリアルにはかなわない。

 

朝顔の仕事は、究極の現場主義。

 

平さんが引っ越しってしまったのも、

刑事だったからかもしれない。

普通の人よりも、ごまかしが効かない人、

ある意味、不器用でそれだけに傷つきやすいのかもしれない。

真実でしか救えない悲しみを持っているから、朝顔の家から出ていってしまった。

 

自分はあの監察官のようになっていないか?

大きいじいちゃんのように自分の心に蓋をしてないか?

 

朝顔は、エンタメとしても楽しめるけど、

やっぱり深い。

 

樹里さんはすっかり朝顔だ。

桑原くんが戻ってきて二人で歩くシーンがとてもリラックスしていて

全身で朝顔の心のほぐれ具合が表現されていた。

 

明日から始まる孤独編、楽しみです。

 

朝顔2感想 第五話「後悔と死」、第6話「冤罪?!」

5話 「後悔」

 これまでで一番好きな回でした。事件の当事者・奈々子と同じ年代だからでしょうか。

奈々子を演じた、グッド・ドクターでちょっとコミカルな看護師長を演じてた池津祥子さんの娘役がすばらしかったです。

事件の顛末としては、母親の自死だったという。奈々子にはとてもつらいものでした。

母親の計画的な自死を朝顔は明らかにして行きます。

前回も朝顔の解明した事実は遺された者に「後悔」をさせる内容でした。

 

その朝顔自身は、母の事実を探していると言う対比。

加えて、奈々子は母親に自死されると言う対比。

比べることはなじまないけど、比べるなら奈々子の気持ちの方がきついかもしれない。

 

朝顔という作品は、ほんとに死について考えさせるドラマだなと思います。

樹里さんがインタビューで「コロナ禍の今、だからこそのドラマ」とおっしゃっているのがよく分かります。

私の住む北海道は今、ステージ4間近です。

亡くなられた方はすでに295名。

その方々にも奈々子のような、朝顔のような家族がいたでしょう。

コロナが無ければ、と思います。

人生はつかの間、儚いものです。

朝顔の祖父の「里子」の歯だと思い生きる気持ちは、

人生の儚さを受け止めるための、方法なんだろうと思うのです。

ただ、朝顔の祖父は実際はそれで、生き生きと生きているのかと言うと、そうではない。

やっぱり、イミテーションにはホントの力はないんだろうか。

 

ところで、今回は別の事件で、桑原くんの姉、忍さんが大活躍でした。

前回の登場した時はあんまり感じなかったけど、なんだかドラマの中に新しい風をもたらしてくれた気がします。

6回は更にいいし、今後楽しみな登場人物となりました。

 

 

 

 

第6話 「冤罪?!」

桑原くんがたいへんなことに…!

浮気なんかよりもっと重い展開でした。桑原くん、疑ってごめん!

 

今回の展開、朝顔の気持ちを考えると心臓が掴まれるようです。

野毛山署も法医学教室も、真実を証して行くと桑原くんを追い詰めて行く展開。

つぐみちゃんの無邪気な笑顔が更に辛くさせます。

 

これは、もう「テセウスの船」のように時間を超えて、未来のつぐみに桑原くんを助けてもらうしかない。

あれ?あのドラマもお父さん刑事だったよね?

偶然?

田村心の決して諦めない心が最後、父の冤罪を晴らし未来を変えたのだった。

朝顔にも心レベルの諦めない気持ちはが必要です。そして田村心の妻でありパートナーだった由紀のような、力強い味方が必須。

でもこれはたくさん居るから問題なし。

 

今回は初めての回をまたいだ展開となっています。

今の所、今回の桑原冤罪事件が、朝顔の母親探しにどのような意味を持つのか影響があるのかは、わかりません。

しかし、サスペンスとしての展開も面白く展開しているし、きっとチーム朝顔なら「なるほぉどっ!」という結末を用意してくれるでしょう。

 

大学受験を控えた息子の塾の送迎時間と重なり前回からリアルタイム視聴ができなくなっているのが辛いですが、

私も息子にかける時間がだんだん残り少なくっているので、家族として大事に過ごしたいと思います。

 

朝顔2 第4話感想 気になってソワソワな回

冒頭と最後尾の茶子先生&謎の男性、桑原くんと女性とのLINEと思わせぶりの多

 

今回の朝顔ブログテーマは「隠しごと」

隠し事には、1.誰かを傷つけないための隠し事、2.自分を守るための隠し事、3.隠してたわけじゃないけど隠してる。

この3つがあるように思います。

平さんが辞表を出せないことや、大じいじの里子さんの歯のこと、朝顔が東北に行けないことは、1の誰かのための隠し事。

桑原くんのLINEは2(自分を守るための隠し事)のような予感、、、笑。

熊ちゃんが法歯学者にならないことや、茶子先生の男性の件は、3の隠してたわけじゃない隠しごと。

 

1と2は、隠し事をしている本人が苦しむと言う点です。

大じいじ・祖父は、もしかしたらシーズン1の時から、里子の歯を持っていたのかな?

あんなに高齢なのに、一人で苦しんでいたのかと思うと胸が苦しくなります。

里子の歯があることを知らせるべきかどうか。

事実を知ることで「平と朝顔は死を直面し、更に後悔を深めてしまうのではないか」と苦しんだのかな。

 

前回は、事実を知ることで遺族である娘は父親の死と温かに向き合うことが出来ましたが、

今回の密室殺人では遺族である姉は、朝顔から伝えられた事実を知ることで、一生付き合うことになるかもしれない『後悔』を背負うことなりました。

 

朝顔はこの件のあと、「やっぱり東北に行こう」と思いつぐみと行くことになる。

 

もし、予定通り東北に行かない世界線だったら、あの歯は永遠にあの引き出しにあったのか?

じいじは隠したまま亡くなってしまうこともありえるわけで、平と朝顔の母親探しはずっと続くことになったかもしれない。

すでに次回を予想したブログ内容となっています、先走ってしまう。早く明日の放送が見たいです。

 

ところで、桑原くんのお姉さんが刑事になって登場しましたね。

きっと何らかの意味のあるキャラクターなんだろうと思います。

天然キャラのような設定でしたが、手術シーンで微動だにしなかったところや家族を置いて来たところなどを見ると只者ではない感がします。

そして、次回はいよいよ女優界のラスボス(大竹しのぶさん)登場!

大竹さんにオファーする以上は、特別な意味のある存在のキャラクターのはずです。

朝顔との関わりが楽しみです。

朝顔2 第3話感想「事実は潮干狩りの貝のように簡単に見つからない」

1話と2話は、感想ブログアップを即上げました。直後の感想のライブ感はやっぱりSNS向きで、じっくり何度か見ていろんなことを頭の中や生活のなかでふと思うことを大事にするほうがいい場合もあると思います。

 

3話を見ると、朝顔たちの暮らしがまるで隣の家族のように感じられて来ます。

自然さが半端ないなあと。居間、台所、寝室、お風呂の生活感。

そしてなによりつぐみの可愛さ。

 Juri’s Favorite Noteで樹里さんが共演者やスタッフとのやりとりあっての芝居って

おっしゃってますが、法医学研究室も含めてチームワークの良さが伝わって来ます。

朝顔のドラマそしての魅力は、この心地よさなんだとつくづく思います。

 

さて、今回の事件はミイラ化した死体の発見から始まりました。

ミイラ化すると法医学的には判断材料はほとんど無く、「不明」のポストイットだらけになってましたね。

ついた虫や歯から事実を探って行っておりました。

 

最後に茶子先生と朝顔の会話で「知りたい事実、知りたくない事実」と言うワードが出てきました。

ミイラとなって亡くなった父を、本当に父なのかと疑問を抱いていた娘が

知ろうとしたのは、勇気ある行動だと思います。

 

朝顔や、平にとっての家族の死への描き方は、2クールに渡って描かれるのでとても丁寧に各話の中に織り込まれているようです。コンビニに行くと言って、祖父に電話をかける姿を見ると、今回の、事件も、そっと朝顔の背中を推しているようでした。

 

あの、歯は?次回も気になります。

 

朝顔1の時から、ずっと結論がでないテーマがあります。

人にとって「事実」「真実」ってなんだろう?ということです。

朝顔が解剖をする時に「教えてください。おねがいします」といいますね。

このセリフを聞くと毎回、「朝顔先生出陣!」って思います。

 

毎回、ラストに向かって事件の事実が法医学によって明かされて行きます。

人の死は、科学的な事象なので事実の解明は可能です。

 

しかし、私が日々仕事で扱っている「人と人の行為」や、

皆さんがよく抱えているような人間関係のトラブル、

大きくテーマだと戦争や人種差別、難民問題などの

事実は、当事者の数だけ真実が違っているのではないかと思ってしまいます。

 

朝顔先生や、法医学研究室、神奈川県警チームでの

協働で真実が毎回明かされるのを見ると、「真実、事実探し」と解決への労苦に疲れて弱腰になってしまいそうな気持ちに「か活っ!」が入ります。

 

いつまでも埋まらない溝、偏見や経験というバイアス、インターネットではフィルターバブルや、エコーチェンバー現象、

一昔前より、今の私達は、事象としての事実を知りたい事実にしてしまいがちです。

 

でも本当の事実から、当事者の成長は生まれないんじゃないかと言うことを

今回の3話でも受け取れたと思います。

多分、じいちゃんの持っていたあの「歯」は朝顔たちにとって、都合のいい事実ではないですよね。

だからこそ、更に人として成長させるんだろうと思うのです。

 

あ〜次回が待ち遠しい!

 

 

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>