ちょーぜつ久しぶりの個人ブログです。
先日、20周年を迎えた「XP祭り」に、”あの人は今!”的なビデオメッセージで登場させていただきました。(見てないけど)
持ち時間が短く、ただ感謝の言葉を述べるだけが精いっぱいだったので、「今のわたしがこうしていられるのは、XPユーザー会やXP祭りのおかげです!」ということの詳細と、小井土さん(土の字違って申し訳ないです)と福井さんへ、何を感謝してるのか勝手に書いておきます。
<わたしとXPユーザー会/XP祭り>
私が初めてXP祭りに参加したのは、2005年の日本科学未来館での回からでした。
おそらく当時のことをご存じの方は、あの回が結構「伝説の回」であることは覚えていらっしゃるかと。登壇者も豪華だったし、内容も濃かった。その分、初参加ということもありますが「壇上と客席にある見えない川」みたいなものは、まだまだあったかな。
当時の私は、SIerで組込み系のプログラマー職から、事業部全体のプロセス改善推進担当者に移ったばかりで、自分になにができるのか、模索していたじきだと思います。このブログを書き始めたのもこのころで、今遡ってみたら2004年からでした。
会社でCMMの取り組みを始めたとき、それを記録していこうと思って立ち上げていました。
XPとの出会いそのものは、2001年に当時の顧客担当者から紹介された「XPってのがあるらしいから、それをネタに飲みに行きましょう」で、XPって何?を探しに自由が丘の不二屋書店で買った白本。(この書店、羽生田さんもよく行ってるということで、そのご縁も不思議なものだと思いました。)
そこからしばらく、XPユーザー会のメーリングリストに参加してただけでしたが、2005年のXP祭りに参加して「これがコミュニティってやつか!」と。登壇者の熱量も直接感じるし、今まで知らなかったような考え方や知見がたくさん降ってきた。
その中の1つに「プロジェクトファシリテーション」があったんだと思います。実はその記憶ははっきりしてなくて、先日のXP祭りで懸田さんが発表した「忘れられたXPer」のスライドで裏取りさせてもらいました。
このプロジェクトファシリテーションとの出会いが、私の大きなターニングポイントだったと思うのです。
その後発足した「プロジェクトファシリテーションプロジェクト(PFP)」というコミュニティでスタッフとして活動するようになり、そこを起点に多くの「社外の仲間」ができて、”会社の中”という閉塞感から少しずつ開放されて、「自分にも何かできことがある」という気持ちにさせてくれました。今でいうところの「自己肯定感」です。
この思いが、良い方にも悪い方にも作用して、良い方には様々なチャレンジする勇気をもらい、悪い方には社内での「意識高い系人材」への変貌など。これもアルアルかもしれません。
でも、結果としては「人生やったもん勝ち」なので、コミュニティでの出会いをきっかけにアッズーリへ転職したり、Sakenoteのプロモーションを手伝うことを起点に、ジェントルワークスを始めることになったり。これらをもたらした出会いのすべては、コミュニティでの人との繋がりだし、そのきっかけを作ってくれたのがXPユーザー会およびXP祭りです。本当にありがとう。
<小井土さんと福井さんへ>
そして、小井土さんと福井さんの存在への感謝。
始めてお会いしたときから、見た目が”全く”変わっていないのです、お二人とも。最初から仙人みたいな風貌と、なによりそのポジション。ずっとXP祭りの「アイスブレイク漫才」を担当されて、そのクオリティに(良くも悪くも)変化なく、いつもそこだけが留まるというより「在り続ける」ということ。”変化ヲ抱擁セヨ”のXPにあって、それは相反するように思えるけど、「在ってくれている」ことの心強さは、このXP祭りを通ってきた人の全てが抱く思いなんじゃないでしょうか。
変化の激しい時代に、
自らも変化しないと何かに飲み込まれてしまうような時代に、
変わらず「在る」ことを、いつも示してくれる小井土さんと福井さん。
ここに、わたしたちは「帰ってきていい場所」を認識するのです。
灯台っていうには、そんな頑固さは持たず(なんか風貌が...)
ススキのように飄々としていてくれるから、安らぐ
そんな小井土さんと福井さんに、帰ってきていい場所を示してもらっているような気がするのです。
どうか、命の限り、そこに「在り」続けてください。わたしたちもいつか、おふたりのところに、変わらずか、変わった姿か、成長してか、老いさらばえてか、戻るんじゃないかという気がしています。
つらつらと書きました。
XP祭りスタッフのみなさん、小井土さんと福井さん。これからも緩々と無理なく続いていただけることを、お祈りしております。