4月12日に新刊『議論の掟』が発売になります。
本書は、「日本語は議論に向いていない。だから、日本語で議論をしたければ、工夫せよ」といった趣旨で書かれた、最先端の日本語論です。
たとえば、日本語では情報に所有権があります。「お子さんがインフルエンザで大変でしたね」と言うとき、最後の「ね」は必須です。なぜなら、「子供がインフルエンザで大変だった」は聞き手に所有権がある情報で、それを自分の情報のように言うことが、日本語では許されないからです。
英語には「ね」はありません。いちど聞いた情報は聞き手にも話し手にも平等に所有(=共有)されます。
上下関係のある場での議論で、日本語だと「社長のご意見」と「私の愚見」と、ずっと社長の意見を敬ったまま議論をしなければなりません。「ご意見」を批判するなんて、本当に至難の業なんです。
そういった日本語につきまとう仕組みをなんとかしないと、日本語では議論がきちんと成立しないですし、自分で物を考えるときも落とし穴に落ちます。
そういったことに問題意識を持っている人はほとんどいません。
だから、この本を読めば、「日本的問題」の最先端に立って、先行者になれます。ぜひご一読ください。
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