THE イナズマ戦隊 上中丈弥オフィシャルブログ「キャプテンまめしばタイソン」Powered by Ameba

今回のアルバムが凄く好きなので勝手にボーカル、作詞担当からのアルバムレビューをと思います。

凄く長くなったら休み休み読んで下さい。

何故、俺界1のアルバムが作れたのか？

何故、俺界1なのか？

今までと何が違うのか？

ツイッターやインスタグラムじゃ文字数が足りないので、もう開く事も無いと思ってたアメブロで。アメブロさん、こんな時に助かります。

一先ず各曲のレビューをサクっと。

サクッとじゃなくなりそうやけども。

①I love U

このアルバムを制作する時に1番最初に歌詞を書いた曲です。20周年の野音が終わって1発目のアルバム、どんなのを書こうかと思ってた時にプロデューサーの名村さんが「次の作品は考え過ぎないで歌詞書いてみよか 丈弥君もう上手く書けてしまうから、それやめてみようか」と言われ、その時は？？とクエスチョンマークが飛んだのですが、ハッとしまして。あの野音で見た景色が僕らを信じてくれてるなら、もっと大胆にもっともっと素直に小さな世界を歌っても大丈夫なのかなと思ったのです。振り返ればデビューのキッカケにもなったら応援歌なんて同級生たった一人に書いた歌やったもんなーと。それで色々歌ってきたけど結局は「お前が好きや！」とか「愛してるんや！」とかそんな事が1番強い気持ちの乗るメッセージソングじゃないかなと思って書きました。

今更何が歌いたいとかじゃなくて、何を届けたいかと言う話しなのかなと。たった一人に届くような。

偉そうな事も歌にしたら歌えますけども、所詮は大阪府堺市で生まれ育った弥三郎と富士代の息子ですから（笑）単純明快で僕らしいと思って頂けたら嬉しいです。

②My generation

これはアルバムを出す前のシングルって事で、21年目の出発と思い。思いっきり勘違いを続けて40代を迎えた自分達がさらに勘違いを繰り返して生きて行く誓いの歌のようなものです。ズッコケまくって20年目で奇跡みたいに野音ワンマンやってんですから、そりゃ勘違いもするわ！

これでいいのだ。

③スポットライト

これを書いた時、何故か同世代の劇団員さんが僕の頭の中で傷だらけで泥だらけで夢みてる絵が浮かんでました。同じく泥試合を続け、なので図々しいくらい夢見て生きてる同世代に向けたメッセージソングになってると思います。明日の世界は変えれないし、暗闇は続くだろうけども、僕も同じくどーにかこーにか生きてるぜ。頑張ろうぜ。と肩に手を回せたらと思って書きました。

④まだ夢を見てる

名村さんの言葉をまるまる鵜呑みにして形にした歌詞です。僕そのまんまを歌ってます。昔と違うのは、見上げるばかりの夢物語じゃなく同じ目線で書いたところだと思います。「今やビンテージの心で何を見てる？わずかな可能性にかけた自分を見てる」が気に入ってます。

⑤出会った皆様 我が師匠

これはタイトルが浮かんだ時点で勝ったと思いました（笑）偉そうに言うわけじゃないけど、こんな事歌えるのは21年目も続けてきたバンドマンだからだとも思うし、いろんな事を経験してきたから書けた歌詞だと思います。20代のトゲトゲした僕じゃ書けなかっただろうし、30代じゃまだ点と点が繋がらないままだったと思う。何年後かに振り返って赤面するような道は歩かないようにしないと（笑）

⑥Samurai BOO

こんなのは語るまでもなく、人類史上最大のテーマを歌ってます。混ざり合う事のない男と女の歌です。

結局は女の人に勝てない事も40代になり何となく分かってきてます。

男のファンに「丈弥分かるわー」と思って頂けたら報われる言葉達です。

⑦Goodbye honey サヨナラだぜ 

これは歌詞と言うか、久保さんに「80年代後半から90年代前半のビートロック歌いたいねん」と注文して作ってもらった曲です。

これも女性には勝てない小さな小さな男の器を歌ってます。

キラキラしたラブソングじゃなく潔く生きたい希望的な小さな小さな器な男の歌です。

⑧こんな人生は愉快な人生じゃないか

タイトル通り、そんな風に思えたら自分の人生も通快だなと思って書きました。これも自分の為に書いたのですが、最近ライブで「誰かの為に歌えるなんてバンド冥利に尽きる」って言ってたりするところから生まれた言葉達です。選ばれし勇者達の集まりとはとても言えない4人が奏でる音で「勇気もらってます！」とか「支えてもらってます！」とか言ってもらって。こんな僕らも少しは役に立ってるじゃないか！と思わせてくれたから書けました。バンド冥利に尽きます。

⑨俺達の1ページ

例えば「これでもか！これでもか！」ってグイグイ爪痕残しにくる芸人さんとか居るじゃないですか？あんな人達が僕好きなんです。単純にクールでカッコイイより必死にもがいてる姿にグッとくるなと。

格闘技も、一撃必殺は最高にカッコイイけど、死にものぐるいで勝ちに行く姿に、なんとなく自分を重ねたりしてしまってグッとくるんですよね。だから僕はそっち側で誰かの心を動かせる男になりたいなと思って書きました。

⑩OLD ROOKIES

これは以前にライブハウス限定でアコースティックバージョンの音源を出した事があったのですが、めちゃめちゃ好きな曲だったので僕が熱望してバンドバージョンで再録させてもらいました。この曲は気持ちが入り込み過ぎるとライブでも泣きそうになるんすよね。それって嘘の無い言葉が書けてる事だと思って。

「OLD ROOKIESお前もそうかい？OLD ROOKIESやってやろうぜ」。

そんなら気持ちで最後の曲を締めたかったのです。

こんな感じで凄い長い文章になったけど、これは僕の歌詞の世界で語ったアルバムレビューなので、またメンバーが作曲家目線で書いてくれるかもです。

今回は音も最高やし、何がどう今までと違うのか分からないけど歌が凄く耳に入ってくるから、それも楽しんで頂けたらと思います。

全ては暗闇を手探りで歩いてきた4人とスタッフが野音で素晴らしい景色を皆さんに見せてもらったのが今回のアルバムを作らせたエネルギーになった事は言うまでもないです。

武道館まであと何年かかるやろ？

一筋縄じゃいかない事くらい四十路バンドまんにも分かってますけども、それでも「まだ夢を見てる」って事です。

来年4月は中野サンプラザホール、こんな場所も武道館武道館とか言うてたくせに、恥ずかしながらほんとに出来るとは思ってもなかったから。でもやる。やらせてもらえる。見てもらえる。聞いてもらえる。だから歌う。歌い続ける。

4人で武道館まで行こうと思います。

僕たちは友達からスタートした幼馴染バンドなので、「イナズマ戦隊からの大切なお知らせ」って事はまずありません。

心配なのはドラムの健康面だけかな？（笑）

引き続き、どーにかこーにか突き進んで行く我々と共に健康で楽しいロックンロールライフを送りましょう。