Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

『RAMEN FEVER』 韓国・全州国際映画祭、ソウル国際環境映画祭 正式出品!

この1ヶ月間で、

ソウル、ロサンゼルス、ニューヨーク、大阪、京都

と巡り、まだ現実に戻ってきていない感じがするのですが、

気がつけば3月も中旬を過ぎました。

まだ寒い日が続いてますが、早く春になってほしいものです。

 

アメリカのミュージック・フェスティバルの

先駆けでもある、シカゴのロラパルーザ

 

真夏の8月開催のフェスティバル、

今年のラインナップもなかなか豪華ですが、

K-POPからはStray KidsIVEが参戦。

 

かつてはオルタナティヴ・ロックのフェスティバルでしたが、

今はコーチェラよろしく、ジャンルレスで多様性に満ちた

フェスティバルへと進化を遂げています。

 

僕が初めて参加した2005年のロラパルーザは、

ヘッドライナーがPixies、The Killers、Arcade Fire、

Death Cab for Cutie、Weezerらだったのですが、

キラーズは約20年経った今でもヘッドライナーとは、偉業ですね。

 

 

 

さて、アジアツアー一発目、韓国ソウル公演を終えて、

SLOWDIVEがいよいよ来日、

明日東京、13日水曜日に大阪でライヴを行います。

 

 

昨年秋のヨーロッパツアーとはセットリストも変更し、

今年のツアーでは新作「everything is alive」からの

ナンバーを4曲か5曲プレイしています。

 

しかも、ほぼ毎日セットリストを変えていますね。

 

チケットはまだ若干販売しているようなので、この機会にぜひ!

次回彼らの姿を日本で目にすることができるのは、

いつになるかわからないので。

 

 

 

 

 

 

 

現地時間で明日3月10日、いよいよ

アカデミー賞が開催されます。

 

 

一応、主要部門の受賞作品&受賞者

予想してみました。

 

 

作品賞:『オッペンハイマー』

監督賞:クリストファー・ノーラン(オッペンハイマー)

主演男優賞:キリアン・マーフィー(オッペンハイマー)

主演女優賞:リリー・グラッドストーン(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)

助演男優賞:ロバート・ダウニー・Jr.(オッペンハイマー)

助演女優賞:ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ

(ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ)

脚本賞:『落下の解剖学』

脚色賞:『アメリカン・フィクション』

 

というわけで、『オッペンハイマー』がスイープすることは

想像するのは難しくないのですが、

主演女優賞のみ、強力な対抗馬である

エマ・ストーンが受賞する可能性もあるかと。

 

ちなみに、僕がアカデミー会員だったら、

投票はこんな感じになっていたでしょう。

 

作品賞:『関心領域』

監督賞:ジョナサン・グレイザー

主演男優賞:ポール・ジアマッティ

主演女優賞・リリー・グラッドストーン

助演男優賞:スターリング・K・ブラウン

助演女優賞:ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ

脚本賞:『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ』

脚色賞:『関心領域』

 

https://www.oscars.org/oscars/ceremonies/2024

 

アメリカ出張から戻りました。

 

L.A.に2泊、ニューヨークで7泊してきました。

 

ロサンゼルスでは、

インディペンデント・スピリット・アワード

授賞式当日にサンタモニカの会場にも行きました。

 

もちろん、式には参加できませんでしたが!

でも、授賞式の前にノミネートされていた

『The Unknown Country』監督の

モリッサたちと無事再会できて感激。

 

あとは、ハリウッド女優の友、アレックスとも再会し、

ウェスト・ハリウッドでディナーをして、

ビッグニュースを教えてもらったり。

 

ライヴは、ハリウッド・パラディウムで

Ceremonyのソールドアウトライヴを観ました。

ただのパンクバンドではなく、

ニューウェイヴの要素もあったりして、ユニークなバンド。

この日は代表作「Rohnert Park」の完全再現ライヴでした。

 

L.A.ではダウンタウンに滞在したのですが、

一昨年訪れた時よりも治安が悪くなっており、

もはや終末後の世界の様相。

まるで『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』でした。

地元民はほとんど誰も乗らないメトロやバスでも、

奇声をあげたり、絶叫している危ない人を頻繁に見かけました。

 

1998年以降毎年訪れ、2005年から2年間住んでいた

心の故郷ニューヨークは、

2020年3月以来の帰郷でしたが、

街自体以前と同じ場所に同じアイコニックな

ランドマークがあり、ああ久しぶりに帰ってきたなあ。

という感慨もなく、自然と街に溶け込み、

慣れていったのは不思議な感覚でした。

 

しかし、閉店になり空いたままの

テナントが中心部でも多く見られ、

レストランは21時くらいに閉まるところが多く、

エリアによっては治安も悪くなってホームレスも増えていて、

パンデミック後の顕著な変化を多くの場面で目にしました。

 

ニューヨークでも、連日フランクやマルセラスら

友人たちと再会し、充実した時間を過ごしました。

おおむね天候も良好だったので、

マンハッタンやブルックリンを

時間をかけて歩いて散策しました。

 

そうはいっても、MitskiNation of Language

Danielle Durackらのライヴは観ましたが。

 

映画は、『デューン PART 2』を初日木曜日に

リンカーンセンターのAMCでIMAX75mm版で鑑賞。

スコアと音響効果の迫力は凄かったです。

 

物価も上昇し、円安も1ドル150円のままで、

経済的圧迫はなかなか苦しかったのですが、

無事映画の追加撮影もできて(100%思っていた

ような形にはなりませんでしたが)、

久々にニューヨークの空気を吸い、

ストリートのエネルギーと、

自由と解放感を感じ、大切な友人たちと

貴重な時間を過ごすことができて、

とてもポジティブな気持ちになれましたし、

前に進むためのパワーをもらうことができました。

 

これを糧に、今進めている2本のプロジェクトに

さらに情熱を込めて臨めそうです。

 

 

 

さて、今年初の韓国出張が終了。

 

5泊6日の滞在で、最後の二日間、特に昨日は

大雪に見舞われましたが、それまでは

さほど寒くなく、過ごしやすかったです。

 

今回はホンデと新村の間のエリアで

宿を取ったのですが、

ここは絶好のロケーションで、今後もここを

拠点にしようと心に決めました。

 

少し歩いてミニシアターのライカシネマと

フィルムフォーラムにも行けましたし、

シネコンも徒歩圏内にいくつもあり、

深夜まで営業している良いスーパーや好きな食堂もあり、

最後の夜にBlack Country, New Road

ライヴを観たライヴハウスも歩いて行けました。

 

彼らの今年初のこのライヴでは、予想通り

新曲(「Socks」)もプレイしてくれたのですが、

これまた複雑で壮大なナンバーで良かった。

2022年以来の披露となった未リリース曲

「Geese」にも唸りました。

 

帰国当日に、期待の韓国の

フォークホラー『Exhuma』(パミョ)

ちょうど封切られたので

朝からホンデのCGVで観てきました。

 

ネタバレになるので多くは書きませんが、

先祖の祟りの物語から一転、

さらに恐ろしい怨念、

過去の「まさかの」ゴーストが

鬼の形相でダイナミックに暴れ回る、

パワフルでワイルドなホラーでした。

巨大な火の玉も登場します。

 

豪華アンサンブルキャストのケミストリーは圧巻でしたが、

チェ・ミンシク、キム・ゴウンの熱演が特に素晴らしい。

すでに韓国ではメガヒットの兆しが見えています。