ヘミシンクランキング
ヘミシンクは今では坂本政道の趣味とか、彼の生きがいとなっているようだ。この男が構築し、張り巡らしたヘミシンクという壁…不確かな壁の内にあるものだけがヘミシンクであり、壁の外にあるのはなにか別の未知なのだ。
(続く)
《オリオン・ミッション…クリックアウトNO286》
坂本氏が壁の内に見ているのは既知だ。そこにあるのはヘミシンクのルールにもとづき、坂本氏の理解と趣味の範疇に収まるものだけで構成された世界だ。そこには霊も魂も存在しない。そこにあるのはカルトだ。
物理学で鍛えられた脳はカルトを受け入れても、霊も魂も受け付けない。未知なる宇宙は今ではすっかりヘミシンクというカルトの壁を超え、その外へと広がってしまったのだ。この時のゲートウエイの参加者は、アクア流が身につき、寝落ちグセをつけていた。
アクア流とはフトンをかぶってヘミシンクをすることだ。そんなやり方では誰でもクリックアウトしてしまう。はるばる米国まで出かけて、ここで一度も何も見ず、感じることもなく1日中ただ心地よく眠ってばかりいたのだ。
ゲートウエイはヘミシンク初心者にとって非物質界参入の最初の重要なセミナーなのだが、アクア流を身につけてしまった殆どの人々にとって、ゲートウエイは結局ヘミシンクをやめるきっかけとなってしまうのだ。
そうした中から健気にも参加者のうち何人かは、ペチカの枡掻メス鹿馬と同様な成りすま師ヘミシンクコーチや自称ヘミシンク教師や、ロリコンヒーラーとなった。まるで元を取らなければ気が収まらないとばかりに、ブログやミクシーやHPやらで、せっせと集客と営業活動を始めるのだ。
彼らは大した体験など何もしなかった。何も見ず感じることもなく、寝落ちばかりしていた連中だった。彼らといっしょに、モンロー研究所で私はゲートウエイを受講していたのだから、どれほど酷い状態だったのか良く知っている。
彼らはただ人を煽り立てるのが上手いだけの詐欺師であり、できもしないヘミシンクで霊能者や祈祷師、ヒーラーや超能力者を自称している人々…つまりそのような人たちが、もうすでに先駆者として存在していたのだ。彼らはヘミシンクでしっかりと稼いでいた。
新人たちはその中にうまく潜り込み、同じ人種となった…つもりであるようだった。その当時はヘミシンクで似非超能力者になることが流行っていたのだ。もちろん霊能業界はこの新規参入者を認めず、ヘミシンクは危険だと告発しネットは炎上した。
マスターや指導者がなくとも、それなりに神秘現象や超現実的知覚を得られるヘミシンクは、素人にとって敷居の低いツールで、彼らはそれをビジネスとして悪用したのだ。いい小遣い稼ぎになったはずだが、危険なのはヘミシンクではなく、このようなサイコパス畜獣どもの方だった。
しかし同じことは霊能業界全体に言える。自己宣伝がうまいだけの成りすま師や、自称族ばかりがはびこっている。ヘミシンカーの全てが多かれ少なかれ、それに直面しているはずだ。どこも誰も彼も似たり寄ったりだった。
罠に堕ちるとか危険なヘミシンクとかヘミシンクの副作用などと、言いふらしている人に限って最も危ない人物、自己プロデュースに長けた扇動者、サイコパスだった。ヘミシンクで転落し、反アセンションの勢力となり、彼らはカルマを生み出し捉えられ石となって転がり落ちていった。
(続く)
マサト