まぁそんなわけで、テキサスを振り返るのになくてはならないのが病院体験談っすかね。うすうす感づいている人もいるでしょうが、自分が行ってたのはテキサスっていっても、ダラスとヒューストンの丁度中間のちょー田舎な所なんですが、でもそんな田舎の割に医療機関だけは、やたらと立派。そして、がんセンターやらなんやらやたらと専門っぽい病院もたくさんあって、最初はあぁそういう所なんだ(つくばみたいな所なんだ)と思ってたんですが、実はアメリカって所はどこでもそうみたいです。

話を聞くにアメリカの医者は高い!らしい。入院などしようものなら一泊10万ぐらいかかるらしい。あれ?30万だったかな?なんでも一ヶ月入院すると700万とかかかるって話っす。まぁでもお金を払うととにかく質の高い治療が受けられる、と。日本の様に安い治療を幅広くって主旨とは真逆の様です。なんだかんだでやっぱここは格差社会なんだ、と実感しましたが、でもそっちの方がいいのかもね。とにかくここは、いたる所で、プロフェッショナリズムを感じられる国です。

そんな所で、帰国直前に健康診断を受けて来ました。行く前に問診票とか書いていくのですが、これがまた単語が全然わからない!。しかも10ページぐらいあるので、とてもやってられんって事で、みんなで夜作業が終わったあと寝る前に手分けして訳してなんとか持って行きました。

で、まずはツベルクリン。これも日本と違うんすよ。日本の場合は、ツベルクリンが陽性だとOKで、陰性だとBCGを打つんですが、アメリカの場合そもそも結核が無いので、陰性だとOKなんすよね。で、陽性だと、レントゲンをとって"今"結核にかかってるかどうかチェックすると。そんなわけで、陽性で喜んでた自分が、レントゲン室につれていかれた時は、軽くパニックになりましたわ。しかも、途中で、技師の人が出て行った時は、軽く何かを覚悟しました。まぁ、なんでも自分はアメリカの中でも胴が長い方らしく、一枚じゃうまく入りきらなかったと、よくわからん理由でしたが…。

で、次に視力検査。アメリカの視力検査があほだなぁと思うのは、日本みたいに方向をさすんじゃなくて、アルファベットを読んで行くんすよね。なんとなく想像つくだろ!ってつっこみはやめときました。

さらに次は問診。単語もわからんし、聞き取れるだろうか?とちょっとばびってましたが、なんとか会話も成立して事無きをえました。まぁ基本的にNoって言ってればよかったんで…。その後は一通り体中を調べられました。いきなりズボンおろせって言われたりもして、軽く覚悟を決めたシーンもありましたが、幸いにもおしりの検査は無かったんでよかったっす。しかし、俺、検査の時だけ異様に血圧がいいんだよなぁ。味付け濃い物が好きだし、絶対高血圧だと思うんだけど、、だまされてんのかな?

で、心電図。体のいたる所に電極をぺたぺた、と。もうくすぐったくて笑いそうになりましたが、ここでそれまでクールに決めてた自分がいきなりにひるに笑い出したらこの人びびるだろうなぁ、とか思ってさらにそれが自分の笑いを誘発しそうになり、軽くやばかったのですが、唇をぐっとかんでこらえました。

で、最後に血液検査。実は自分は最後の方に受けたのですが、それまで受けた人のほとんどが失敗されて、みんなあざだらけになって帰って来たもんで、若干びびり気味でのぞみました。が、奇跡的に自分はすんなりいってたいしたあざにならずに事泣きを得ました。分析すると、その人は普通血管にわりと水平にさすところを、その人はわりと垂直にさすもんだからちょっとずれると血管をつきとおしてしまったりして、失敗をくりかえしていたらしいっす。とにかく成功してくれてありがたいっす。

で、最後の最後ははしかの予防接種。この注射って、筋肉注射なので痛いんですよね。実際打って次の日とかちょっと肩が重い感じで、人によっては肩が上がらんって人もいました。

そんな感じで健康診断は終了。で、次は歯医者。

ここも、設備は超1級。っていっても日本とそんなにかわるわけでは無いですが…。写真とかX線とかはよゆうで椅子に座ったままだし、ファイルになってもらえるし。まぁそんなわけで普段日本でも定期的に歯医者に行ってる自分はこういう所ちょっと慣れてますよ、的に余裕かましてたら、爆寝しました。そんなわけであまり堪能せずに終わりましたが、ただ、日本と違う所一点だけ気づいたのは(そこだけかな?)うがいする所が無いんですよね。代わりにタオル渡されます。だもんで、ちょっと口の中がごわごわしながら帰りました。

って感じで、病院通いも終了!続きは日本に帰ってからって事で、早速明日歯医者いかなければ…。基本南極に行く人は親知らずを全部抜かないといかんのです。








 この半年で、一番痛感した事と言えば、「大人になってから食文化を変えるのは難しい!」って事っす。まぁ、なんだかんだ最後の1ヶ月は全く日本食の無い環境で暮らせたので、暮らせない事はないんでしょうが、もし長期で行く場合はなんらかの手を使って日本食、特に米を調達しないとつらいでしょうね。

 と、日本食の事はまずは置いといて、たいていはConferenceかなんかで短期だけ行くって場合が多いでしょうから、そういう時に役立つレストランのまめ知識を、

1. あっちでは必ず最初に飲み物を注文するんですが、毎回コーラだと飽きてしまうし、体にも良く無いので、そんな時は「アンスィートティー」と言ってやりましょう。さっぱりとした紅茶が出てきやっす。ちょっと長めに滞在する人にはおすすめです。

2. 唯一、肉だけは日本よりはるかにうまいアメリカですが、ステーキ食う場合は、「リブアイ」を食べましょう。ちょっと高いですが、たぶん相当美味しいよ。間違って、リブステーキ頼んじゃうと、美味しいけど食べづらいし時間がかかるので要注意。

3. 食事中、ちょくちょく店員が近寄って来て、「どうだ?」って聞いて来るんで、適当にgoodって言ってやりましょう。ちなみに、アメリカではたいていテーブル毎に担当がいるので、オーダーした人と違う人に追加で頼んだりするのはだめな様です。

4. お金払うのは、普通テーブルでやりやす。値段にTAXが含まれているかどうかにもよるんですが、まぁ値段+15%ぐらい払うのが普通でしょうか。あっちの人は基本的に時給がとても安く、チップで稼いでる様なものらしいので、美味しかったら奮発してあげましょう。ビュッフェとか先払いの場合も、1$とか置いていくとその内顔を覚えられていろいろサービスしてくれるかも。

5. もしマックに言って、マックシェークのバニラを頼みたい場合は要注意。まずバニラって通じません。っていうか日本人で通じてる人みたことねぇ。かくいう私もさんざん、バニラ、バニーラ、ベニラと奮闘しましたが全然だめで、結局指差して注文しました。どうも、あちらではバニラはバナナに近い感じで言うと通じるらしい。海外在住の日本人の皆さん、だまされたと思って試してくれ。逆にバナナはバニーラ(真ん中にアクセント)っぽく言うと通じやすいらしいよ。

6. ハンバーガーが食べたくなって、もし近くにFIVE GUYSって店があったらあたりです。たぶん世界で一番うまい!あと、ピザに関してはPAPA JONESの方がPIZZA HATより美味しい、と思う。

って感じで、こう思い返してみると、美味しい店だけローテすれば以外といける気がするかも。さらに僕が行ってた所は、韓国系とかおいしいイタリアンが無かったけどアジア系(ちなみに、chineseはどこにでもあるけど、十中八九うちらが思い描いているchineseでは無いので要注意。っていっても、アメリカナイズされていて、わりと食べやすくもありますが)や魚介類系の店が確保できればストレス無くいけるかもしれないっすなぁ。

といいつつ、そんな事言っても絶対日本食が恋しくなるので、長期で行く場合は絶対、日本か韓国系の食材が売ってる店を探すべきでしょうね。日本食屋とかも結構あったりしますが、大都市の真ん中でも無い限りは、まず美味しく無いと思います。っていうかたいてい韓国か中国の方がやってますので…。(彼らほんと日本を名乗りたがるんだよなぁ。個人的にはかなり遺憾…。なんとかならないっすかね。)。まぁ少なくとも大都市の近郊には日本の物を扱ってる店が絶対あるので、ネットとかで場所を調べて行く手段を早めに確立させて置くとよろしいかと思います。米だけでも定期的に食べられればかなり落ち着きます。あと、ラーメン屋とか見つけられたらほんとラッキーっすね。あっちいってて何が手に入らないって、うまいラーメンだけは絶対手に入りませんから。やっぱラーメンだけは、絶対にフォークとナイフの文化とは相容れない物の様です。

って感じで、田舎の食事情はこんな感じです。ニューヨークとかシカゴとかバンクーバーとかスイス/フランスとはちょっと違うと思いますが…。ニューヨークには山頭火とかあったんだよなぁ。うらやましい…。







まぁそんなわけで風化しないうちにテキサスの事を書いとこうと思うのですが、まぁテキサステキサス言ってもそんなに日本と違うかって言われると、食事以外ほとんど四六時中ハンガーと宿舎の往復の生活をしてると、あまり違いを感じる間も無かったっす。

 でもそんな中唯一違うのが、車の運転事情っすかね。まず日本に帰ってきて何に一番気をつけないといけないかっていうと、自転車とか歩行者の事なんすよね。アメリカではほとんどいないっすから。とにかく、右折や左折でスピードを落とすという事を忘れがちになってしまうので、気をつけないと。

 次に違うのは、アメリカでは当然右側運転なんですが、そのおかげというか信号が赤でも車が来て無い時は右折できるんすよね。日本に戻って来て左車線はわりとすぐ戻りましたが、これは時々やっちゃいそうになります。ってかつくばは以外と左折は自由なのでそういういみではアメリカンという説もある。ちなみにとリビア的に、世界中を見て左車線ってのはかなりめずらしい。先進国では日本と(ヨーロッパのどっかと)ニュージーランドぐらい?

 さらに違うのが、制限速度。アメリカの標準はだいたい高速(アメリカの場合ちょっとした道はすべてhighwayと言います)で55MPHなんですが、テキサスではちょー細くくねくねした道でも60MPHだったりします。60っていったらほとんど100キロっすからね。田舎の裏道で100キロはねぇだろって思いながら走ってました。

 そして、一番気をつけないといけないのは、ドライバーの意識でしょうね。たぶん最初はびびると思います。とにかく、無法者が多い。まず車線変更でウィンカーを出してる車は見かけないし、半分ぶつける気で割り込みをかけてきます。さらに言うとスピードの割に車間距離が短い。これは難易度高いなぁって思っていたら、それ相応に事故も起きていて、普通にすごしていると3日に1ぺんは事故の現場に遭遇します。とにかく日本とは、特にばーつくになれてしまうと、最初はかなりとまどうこと、間違い無いっす。

 ってな感じで、交通事情といいつつ、ただの運転の感想でした。