ここ2週間、動画サイトに釘付けになってしまうことがよくある。

一度見始めると、時の経つのも忘れ、気付いたら空が明るくなっていた、

なんてこともあった。

釘づけになった理由は、

少年隊に、とりわけニッキこと錦織さんにすっかり心を奪われてしまったから。

ははは。(ちょっと恥ずかしすぎるので、笑わせてもらいました)


85年、私が7歳の時にレコードデビューした少年隊は、

いつの間にか、デビュー25周年を迎えていた。

姉がファンだった(たしか、姉の友達が結構なファンだった)こともあり、

私も好きだった、ような気がする。

「ザ・ベストテン」に出れば喜んで見ていたし、

その頃の流行の遊び、「君だけに」のフリ真似もやった、

ような気がする。

「トットチャンネル」と併映された映画「19ナインティーン」も見た、

ような気がする。

あるいは姉が見に行ったのか。少なくとも、パンフレットは家にあった。

当時の私(「19ナインティーン」公開当時9歳)が、

少年隊にどんな感情を持っていたか、正直覚えていない。

今にして思えば、歌番組が毎晩のようにあり、

あれだけ露出の多かった少年隊を見るだけ見ていたのに、

その真価を理解することがなかったように思う。


99年から始まった「少年隊夢」も、

機会があれば楽しんで見ていたし、

「少年隊、おもしろい」と思っていたけど、

今のようにハマりはしなかった。


去年、夫と私の間で、70年代のアイドルたちを

動画サイトで見るのが流行っていたことがあり、その延長で見た少年隊の、

デビュー1年後も満たない頃の歌と踊りの完成度の高さに興奮してしまった。

いや、それ以前、動画サイトでヒットメドレーを歌い踊る少年隊の映像を見つけ、

姉に見せた時にも興奮した。

そして今年になって、初めての出産で動画サイトどころじゃない日々を過ごし、

最近落ち着いてきたところでふと見てしまったら、すっかりハマってしまった。

そう考えると動画サイトってすごいな。


ネットでブログを検索してみると、

20年、30年来のファンの方もいる一方、改めてファンになった方もいることが分かる。

それぞれの文章から熱い想いが伝わってくる。

かつてのように、毎日のようにテレビで見られるわけじゃない少年隊を

追い求め、見守り、応援し続ける、その原動力に初めは驚かされていたのに、

いつの間にか私も同じような気持ちになってしまった。

コンサートにも、舞台にも足を運んだことがないのに、

おかげで結構少年隊のことに詳しくなった。


デビュー10周年のパフォーマンスは、本当にため息が出るほどかっこいいし、

2008年のPLAYZONE FINALでも、まだまだ素敵なんだけど、

デビュー1、2年後あたりの、キレまくっている少年隊の、

いや特にニッキの歌と踊りには目を奪われてしまう。

夫曰く、「ニッキはなんというか、(舞台での有り方の)輪郭がはっきりしてるよね」

いいこと言う!

こんなに上手に踊って、歌って、どうするんだ?って思ってしまう。

 僕のことちゃんと、心から愛して

 決して1人にしないで

動画サイトで見る彼らは、

今でもカメラの向こうの無数のファンに向って歌っている。


ディスコグラフィを改めて見てみると、

当時、ひとつのシングルから次のシングルまでの間隔が

短かったことがよく分かる。

番組で新曲を披露するときには、歌はもちろん、

踊りもマスターしていなければならない(しかも口パクではなく生歌)。

どれだけ稽古していたのかと思う。

85年 仮面舞踏会でレコードデビュー

86年 デカメロン伝説、ダイヤモンド・アイズ、バラードのように眠れ

87年 STRIPE BLUE、君だけに、ABC

デビュー2年も経っていない頃に、

あの完成度の高い「君だけに」を見せていたのか!

87年には光GENJIがデビューして、爆発的な人気を得るけど、

光GENJIと比べてみると、少年隊は随分洗練されていた。


やっぱり姉の影響で、少女漫画「はじめちゃんが一番!」を読んでいた私は、

生の歌番組、ダンスの練習、先輩と後輩、先輩(の歌とダンス)への憧れ、

世代交代、事務所との確執……などなど、

彼らと漫画の登場人物たちをいろいろと重ね合わせて、

「アイドルの青春」を勝手に想像してしまう。

綿々と受け継がれていくジャニーズのアイドル、パフォーマーの中に、

少年隊も位置しているのだなと思うと、

ジャニーズから遠く離れているはずの私なのに、

なぜだか感慨深くなってしまう。


とりとめがなく、ひっちゃかめっちゃかに綴ったけれど、

過去のかっこいい映像を追っているばかりでなく、

少年隊のコンサートに行ってみたい。

今の彼らのパフォーマンスをぜひ生で見てみたい。


昔はそりゃかっこよかったよね、神だったよね、

ファンとしての要望(あんまり太らないで、とか)もあるにはあるけど、

でも今は今でセクシーだよね、コンサート見たいよね、

見てくれだけじゃなくて、人間的にも素敵だよね……

ブログから感じられる、少年隊(特にニッキ)に対する

ファンの方のスタンス(って一括りにはできないけど)を、

複雑だなと感じながらも、10代のファンがアイドルを追いかけるのとはまた違って、

そういうファンとしての有り方、距離感もいいなと思う今日この頃。















・リスニング・シャドーイング
実践ビジネス英会話☆
CNN STUDENT NEWS★

・単語
ピー単☆

・英文に慣れる
In our time(原書と翻訳書)
英字新聞の記事を毎日最低1つ読む★

・日本語表現
小説を読む(「日の名残り」)
時々ブログを書く

・字幕研究
「Alice」

課題があるときでも、★☆はやるようにすること。
時間を計るようにすること。
9月末に振り返ること。
マチネ・ポエティカ-弁天湯

今住んでいる国立の部屋にまだテレビがない。どうしても見たい時には自分の実家か旦那の実家に見に行く。

今回、旦那のお目当てはサッカー、私はウィンブルドン。男子の試合を見たかったのだけど、ちょうどサッカー日本代表の試合の後に見られるのが女子の準々決勝なので、男子の準々決勝は実家に録画しておいてもらうことにした。

サッカーもテニスも時間が遅いので、泊まらせてもらうことにしたのだけど、ちょうど旦那の実家がリフォーム中でお風呂に入れない!ことが判明。義理のお母さんもお父さんも、銭湯通いをしているとのこと。

幸い、実家のある吉祥寺には銭湯が多い。ネットで調べてみたら4、5軒はある。へー、スゴイ。
なかでも、歩いていける距離の「弁天湯」に、食後の散歩も兼ねて行く。

聞くところによると、「弁天湯」は比較的小さい銭湯なのだそうだけど、十分な広さがあって快適でした。時間的なこともあってか他のお客さんの数も多すぎず、久しぶりに広い湯船を堪能。

銭湯を出ると雷雨。雷は怖かったけど、まあ涼みながら帰りました。

サッカーは残念な結果に。でも?また今日、オランダ×ブラジルと、ナダルの試合を見に実家に寄らせてもらいます。ついにナダルの試合がちゃんと見られる。
ナダル、頑張れ!

何でテニス観戦が好きなのか、(そして、特にナダルが好きなのか、)よくよく考えてみるのがいいのかもしれない。
サッカーだって、野球だって、バレーボールだって、他のどのスポーツも見るのはおもしろいけど、なかでもなんで好みが出てくるんだろうか。
個人競技の方が好きなのかな。確かに陸上競技観戦も好きだし。
テニスの、本当にちょっとしたことで試合の流れがガラッと変わってしまう、あの恐さが好きなのだろうか。今日の試合を見ながらまた考えてみようか。
ナダル、頑張れ!

***
先週、日仏学院でペドロ・コスタ監督の『何も変えてはならない』を観た。
上映後、大谷能生さんがリードする形での、ジャンヌ・バリバールさん、ロドルフ・ビュルジェさんとのトークがあった。ジャンヌさんの聡明さが際立っていた。

今は、『本当の戦争の話をしよう』を読んでいる。
およそ2年ぶりの更新です。
もはや読んでいる人もいないはずなので、むしろ気軽に再開してみたり。

この2年間の大きな出来事といえば、実家を出て結婚したことと、初めて依頼を受けて企画で脚本、演出をしたことだろうか。
その企画がなんとか無事に(20日に)千秋楽を迎え、ここ何日かは物やデータの整理をしたり、部屋の掃除や洗濯をしたり、たまっていたフランス語の勉強をぼちぼち始めたり、ぼーっとしていたりしていた。

去年プロデューサーさんから話をいただいた時は、自分が受けるべきかどうなのか正直とても悩んだお仕事。それでも、中学校の村西先生の「やるかやらないか迷ったときはやるんですね」という言葉を思い出し、「得るものがあっても、失うものはないはず」と心を決め、仕事をさせていただくことに。
人気のある作品が原作で、ファンを抱える役者が主役をやるので、とにかく自分の個性とか、エゴとかは関係ない、きちんと作品として商品価値のある、受け入れられる、質のいいものをつくる、ということを目標にやってきたと思う。その上で出てきてしまうものが個性なんだから、それがどういうものかは出来てからのお楽しみと考えていた。

とはいえ、いろいろ不安はあり。初めて顔を合わせる役者たちと、ちゃんとコミュニケーションが取れるのかどうか、とか。人見知りでネクラな私に、ちゃんと役が務まるのか、とか。

さて、終わってみての感想は、「やっぱりやってよかった」なのだった。稽古中は日々悩み、主役の一人である翔太君が降板してからは、悩み苦しむ暇もないくらいだった。それでも、座組みんなの力を集めて、なんとか乗り越えることができました。何があっても乗り越えられないことはない、ということを教えてもらいました。
若い役者たちの頑張りにもたくさん励まされてしまった。他のキャストも含めてだけれど、特に翔太君、圭太君の神がかったような進歩には、胸が震える想いをしていました。
スタッフの皆さんとの出会いも、とても貴重なものでした。女性で若手の舞監さん、照明さん、音響さん。初めて衣装さん、ヘアメイクさんともお仕事できたことで、本当にいろいろなことを勉強させていただきました。

商業演劇だから、と卑屈になってお断りしていたら、こんな経験はできなかった。
こんな未熟な私に声をかけてくださったプロデューサーさんに、あらためて感謝の念を表したいです。どうもありがとうございました。

そして、ここで言葉にすることで何かしらの力が生まれることを信じて。
翔太君の回復を心より祈っています。

フランス語勉強には手をつけ始めたものの、まだ本は読めていない。まずは読みかけだったチェーホフの「サハリン島」から読み始めようか。プルーストも途中だし、ティム・オブライエンも読みたいのだけど。

昨日久しぶりに映画情報を集め、岩波ホールに「パリ20区、僕たちのクラス」を早速見に行く。7ヶ月のワークショップを経たというだけあって、と言えるのか、確かにドキュメンタリーとしか思えないリアリティがあった。これがドキュメンタリーでなく、フィクションだということに、どういう意味があるのだろうか?「100年後にも生き残る、見られ続ける映画」ってどんな映画なのだろうか?とも考えてみる。

創作活動に触れてしまったことで、また「やりたい病」にかかってしまいそうで恐くもある。こうしてブログなるものを再開している自分はヤバいのでは?でも、まだ「やりたい病」だけで、どんなものをやりたいのかは生まれてきていない。ちゃんと生まれてきてから病と向き合おう。
寄席企画が終わったのは、もう遥か昔。。。

日仏学院で「サンライズ」を観、来日したビュトールを拝み、
コンクール向けに書いていたシナリオをとにかく送った後。
とりあえず、書き終えたシナリオのことは一度忘れ、本を読み、映画を観る日々へ。

「晩春」のシナリオを読み、ひたすら感嘆。
その流れで「晩春」を、さらに、ジョン・フォード「捜索者」、「駅馬車」を観る。
いつも途中で寝てしまって観られなかったオリヴェイラの「ノン」も観終えた!

今さらながら、「ポニョ」も観た!
いやあ、すごかった!
「なんじゃこれ」と思うところを勢いでみせられた感がありながらも、
丁寧に演出されていて、比べるものじゃないかもしれないけど、
「スカイクロラ」と比べると、お互いの作品の違い、
戦略の違いがはっきりしていて興味深かったー。

本は、ドストエフスキーの「永遠の夫」を読み終え、やっと「死の刺」へ戻ろうかと。

あらためて自分の生活、などについて考えながら、過ごす月になりそうです。



昨日は、上方の噺家さん、桂 文我さん の落語会を聞きに国立演芸場へ。
囃子方の女将さんにご案内いただきました。
ありがとうございました!

ゲストは、毒蝮三太夫氏。
(「どくまむしさんだゆう」って、慣れてしまった今でも、
 少し落ち着いて考えれば(考えなくても)、なんちゅう名前かっていう。
 略して「まむしさん」っとか呼ばれてるけど!)
うちはTBSラジオの一家なので、毒蝮さんはお馴染み。

そして、ラジオの、いつもの、あの音楽にのって登場。
その後の爆発ぶり、つっぱしりっぷり、といったら流石。
腹かかえて笑いました。

一番笑ったのは、毒蝮さんが教えている短大の女子学生に、
「空前絶後」の意味を聞いたときの話。
「空前絶後」=「午前中に絶食して、午後に気絶する」
女子学生も恐るべし。

ラジオでもいつも好き放題やっている感が伝わってきて、
あまりにひどいときには、いつものこととはいえ、思わず吹き出すことがある。

なんだろう、あのおじさん(70代?)パワー。
あれが江戸っ子か。
びっくりだわな。

私は上方の、はめもののある落語も好きですが、前に談志さんが、
「落語に囃子なんか入れんな。」みたいなことを言っていたのを聞いた記憶があり、
なんとなく、そういう言い分(というのは失礼ですか)があるものなんだろう、
という気もしているのです。



「東京寄席スタイルvol.3 -アゴラの2時間を編集する!-」2008年9月1日~9月2日
予約受付中です。



こんにちは。
元気ですか?
私は元気です。

昨日、羽衣さんの公演、Mさん連れて観に行きました。
大入りでした。きっとこれからもっとたくさんのお客さんに支えられる集団になるのだろうなあ、と。

私が最初にアゴラで観た(Kさんたちも観た)「あのひとたちのリサイタル」
という作品の部分をシナリオで使わせてもらう予定(註:これはまだなんとなくで深井さん糸井さんに話していたもので、きちんとした承諾なり、に関しては必要な段になりましたらきちんとします。)で、DVDをやっと見直したりしました。
この作品は、私の中では羽衣ズベストで、見直しながら、やっぱりベストだなと思ったり。
その中でも一番好きだった歌詞があって、それは次のようなもの。  

間違っても今夜だけは  人生の指標となるような  
考え方決めつけちまわないように  おちゃらけおちゃらけ

それから、「映画の作り方」も見直したりしました。
最初に観たときよりは、落ち着いて観られたかな、という感じ。
あと、あれから色々、撮影のときの話を聞かせてもらっていたから、また違う風に観られたり。

映画はね、シャラマン監督の『ハプニング』っていう、結構なホラー映画を観た。
さすが、現代のヒッチコック!風で草木が揺れてる、それだけの映像で恐怖を煽るという。
あとはまだ観てない。『ポニョ』も観てない。

本は、矢作さんのエンタメ小説読み終わって、『シュルレアリスムとは何か』っていうのを読んで、
今はとうとう?バルザックの短編小説を読んでます。
短編って、時々読むと面白い。
もうね、いろいろバンバン読む気だけはある。
30代は、日本文学では夏目漱石と谷崎を読むぞ、とか。
海外文学も、岩波文庫とか、有名どころもじゃんじゃん読んじゃうよ、みたいな気持はある。

なんか、ブログ的な文章になってきちゃった。

今日、初めてシナリオ講座終わった後の飲み会的なものに参加してきました。
いつもは用事があったり、人見知りで参加しなかったりしてたから。
参加してるのは講師含めて8人だったけど、いろんな話聞けて面白かった。
8ミリカメラ、その他道具一式持ってる人が2人もいたり。
人の中に入っていくの、疲れるけど楽しい面もあるものです。
でも、そんなことは知ってるんだけど。

シナリオの方も、また練り直さないといけない箇所もあるけど、
やっとシーン毎のハコで書いてきていい、ということになりました。
2週講座が休みになるので、その間に考えます。
大阪のCO2っていうのの企画コンペがあって、それにもひとつ出してやろうか、とか。

自分にできるんじゃないかと思えること、できないこと、できたらいいな、と思えること、
とかについて、やっぱり「羽衣」さんを観ていて思って、
自分がしたくて、できるんじゃないか、できたらいいな、と思えること、を大切にして、
その先にいる、夢を持たせてくれる人たちや作品、をきちんと愛したいなと思っています。

長くなりました。
時間あったらまたメールくれたら嬉しいです。

いつも想ってます。 じゃあね。
ウィンブルドン、ナダルがフェデラーを破って優勝!

記憶では私は学生の頃から、この夏のNHKによるウィンブルドン放送を楽しみにしていた。
(競技ダンスの夏全日で名古屋のホテルに泊まったとき、K子さんが画面のヴィーナスを見て、「やっぱり黒人は脚が長くてかっこいい」と言ったのをなぜか鮮明に覚えている。)
他の大会は見ない、というか放映されないので見られない。

今年も、このナダルとフェデラーの対決を楽しみにしてた。
この二人、なんといっても顔つきがいい。二枚目というより、個性的な顔立ち。
ナダルはどことなく、トム・クルーズ崩れ、というか、トム・クルーズから離れているからこその魅力があるし、フェデラーも、あの鼻と顎が個性的。
よくは知らないけれど、ナダルの見るからに神経質そうなところとか(実際に神経質なんだろうと思う。試合の休憩中のペットボトルの置き方を実況のアナウンサーに指摘されていたし、タオルの拭き方など、きっと彼自身の流儀があるのだろうな)、フェデラーの王子然としたところとか(彼は慈善事業にも力も注いでいるらしい。まさに王子だ!)、興味深い。

で、わたしは王子を負かすナダル、という状況を楽しみにしていたんだけど、まさにそれが現実になりました。
でも、雨での中断もあったりで、結局最後までは見られなかった。
最後のセットとか見たかった。
総集編で見られるかな。
スポーツの多くは、男子のほうがやっぱりおもしろいな。
マラソンは女子のほうがおもしろいけど。

***
東京寄席スタイル vol.3の予約受付を開始しました。

わりとギリギリで出演者が決まったのだけど、きっとねばったからこその楽しみな顔合わせになりました。
我々のトークが鍵です。頑張ります。

オープニングアクトの構想を練るなかでいろいろ調べていたら、今はなき(解散した)バンド、あの「たま」の素晴らしさに初めて触れてしまいました。心を奪われた!
リアルタイムで触れる機会があったのに、あの頃の私には、たまの素晴らしさを受け取れるものが備わっていなかったのだな、と。
それにつていはまた今度。

***
映画「ぐるりのこと。」を観る。

大作でした。
「想いを伝えることの大切さ」を切実に描いた点では、「人のセックスを笑うな」と同じなのか。
でも、こちらの作品では、何倍も心苦しまでに描かれていて、観るのにかなりの体力を要する。
基本的に、とても丁寧につくられていて、そこが素晴らしいと感じたのだけど、何箇所か喜劇的につくっていることで、他の大部分の演出と違う印象のところがあって、でも、その部分こそ、この監督の個性なのかな、と思ったり。この監督の今までの作品を観たことがないので分からないのだけれど。

***
デプレシャンの「そして僕は恋をする」のDVDを何度目かに観る。
そして、その後、デプレシャンの発言集の本を購入して読む。
映画、俳優に向き合う態度にあらためて深く感銘を受ける。

一体、わたしは今作業しているシナリオとそこまで向き合えるだろうか??
でも、向き合えないと、つくるに値する、書くに値するものはできないだろうな。

***
ジャック・リヴェットの「彼女たちの舞台」観ています。




























テレビ、あんまり見ないけど、いくつか好きな番組はあって、
「新・科捜研の女」もその中のひとつだった。(父親も好きだったそうだ。)
そして、今日迂闊にも最終回を見逃したらしい。
(といっても、このクールで見たのはたった3回ぐらいだけど。)

何がいいって、科学の力で過去を浮かび上がらせる、というか、過去が再生される、
当然、その過去の犯人の感情やら、被害者の感情やらも再製されるわけで、
そこにいつも胸が熱くなる。
(記録によって)過去が再生される、というのはきっとわたしの好きなテーマで、
アトム・エゴヤン(どうでもいいけど、はじめに「エゴやん」と変換されて、ちょっとかわいかった。)
の「エキゾチカ」が妙に好きなのも、過去に捕われた人ばかりが出てきて、
しかも最後にちょっと遡って過去そのものを見せたりするから、まいってしまったのだと思う。
沢口靖子の奇妙な魅力も、科捜研メンバーも、内藤剛も、妙に迫力のある若村真由美も、微妙に好きだったぞ。

ちなみに、他に好きな番組は、
「開運 なんでも鑑定団」(これも、父親も好き。やっぱり午年AB型の血は争えないのか。)
「タモリ倶楽部」
ぐらいかなぁ。

あと十津川警部ものとか割と好き(渡瀬さんのも、高橋英樹のも)、
というかテレビでやってて、暇だったら見ちゃうかも。
(両親がそういうサスペンスものが普通に好きなようなので、だいたいテレビでやっている。)

ああ、あと昔好きだったサスペンスシリーズといえば、高林鮎子(だっけな?)。
真野さんと橋爪さんのコンビのやつとか。

ついでについでに、海外ものでは、ジェレミー・ブレッドのホームズシリーズとか、
ポワロシリーズとか、好き。
DVDボックス、大人買い、できるものならしたいぐらい。

あと、しつこいけどラジオはTBSでしょ。

という嗜好の話でした。(←嗜好って違いますね。「好み」か。)

***
舞城さんの「阿修羅ガール」と「好き好き大好き超愛してる。」
そういえば、桐野さんの「東京島」も読んだ。
森さんの「死刑」を買ってあったんだけど読んでなくて、今だ、と思って読み始める。
姉が借りてきた「動物のお医者さん」(懐かしい!面白い!そしてかわいい!)をちびちびと読む。

クローネンバーグの新作「イースタン・プロミス」観た。
前評判通り、面白かった。し、ラストも観る側に心地よくされていて観終わった後、落ち着くというか。
登場人物に感情移入できるような映画ではないと思うんだけど。








6/11 青年団の自主企画で映画を撮った深田くんの映画、荒編集のものを見る。
とにかくこれを撮った、撮り切った、ということに心が動く。
ことを前提に、私も一端に編集、演出(今からでは直せないけど)について口を出す。
たくさんの人に見てもらえるよう、わたしも力になれたらと思う。
昨日の越川さんの話(スピルバーグとイーストウッドの異様さ、カメラとは何か?)とか、
映画の話(深田くんはロメールが好き。前日に『コロッサル・ユース』を観てきたそう。)とかを、
おいしい中華を食べながら話す。
深田宅で、いしかわじゅんさんの漫画を発掘してもらい、借りる。

6/12 渋谷パルコで開催されていたナンシー関大ハンコ展へ
大盛況。消しゴムハンコ(実物がズラッと並んでいる)の仕事の細かさに驚いたり、
ぷっと吹き出したり、ナンシーさんの友人の方々のコメントに涙したり。
多くの人がナンシーさん亡き今のテレビの甘さを嘆いていた。
ええっと、私は伊集院さんに勝手に期待してしまうのだけどなあ。

それから、青山のクレヨンハウスへ。小さい頃よく母に連れて行ってもらった場所。
多分10何年かぶりに地下のレストランへ行くと、レイアウトもコンセプトも変わってて少し驚く。

6/14 夜に寄席企画の打合せ、顔合わせ(結局3人だったけど)飲み会。
まちさんが探してくれた渋谷の居酒屋。また行きたい渋い場所!で、おいしいかった!
まちさんと飲んで話す機会も久しぶりだったので、それだけでも楽しかったし。

企画については、もっと自覚的に戦略的に、賢くならなければならないなと。
たくさん考えなければ。


舞城王太郎『みんな元気。』文庫版(今さらだけど、初めて読む。)
いしかわじゅんさんの『至福の街』『憂国』『約束の地』
ハワード・ホークス『三つ数えろ』
トリュフォー『柔らかい肌』
ジャック・リヴェット『北の橋』