気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

僕らは轍(わだち)にハマっているのです。

 

どれほど努力をしても、その轍から逃れられず、むしろ溝が深まるだけです。

 

だからこそ、「努力はいらない」のです。

 

僕らが知るべきことは2つのこと。しかし、この2つは2匹のウロボロスのヘビのように絡み合っているので、1つに感じるかもしれません。

 

 

一つ一つの命題はシンプルに問題を起こさなくても、2つ組み合わせるとパラドックスを引き起こすような仕掛けがある場合もあります。

 

いわゆるウォータゲートのパラドックスです。某所でのセミナーにて紹介しました。

(引用開始)
(1)ウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことの半分以上は偽である。
(2)ウォーターゲート事件に関してジョーンズが言ったあらゆることは真である。

(引用中断)

特に、パラドックスも自己言及も出てこなさそうな普通の命題です。
両方共、真であっても問題はありません。そのような状況はありえます。

しかし、これに続けて、

(引用再開)
(1)を言ったのはジョーンズであった。そしてそれがジョーンズがウォーターゲート事件に関してなした唯一の発言だった。
一方、(2)を言ったのはニクソンであった。そして、この発言以外にウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことはちょうど真・偽が半分ずつであった。

(引用終了)(以上、pp.90-91 論理学をつくる)

とあると、途端にパラドックスが生まれます。

パラフレーズしてみましょう。

(2)のニクソンの発言が真だと仮定します。
すると、「ウォーターゲート事件に関してジョーンズが言ったあらゆることは真である。」は真であるとなります。
すると(1)を言ったのはジョーンズです。そしてそれが唯一の発言であることから、
「ウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことの半分以上は偽である。」という命題は真となります。
しかしここで問題が生じます。「この発言以外にウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことはちょうど真・偽が半分ずつであった。」という制約がある以上は、「ウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことの半分以上は偽である」ことから、ニクソンのこの発言は偽となります。

とすると、ニクソンの「ウォーターゲート事件に関してジョーンズが言ったあらゆることは真である。」が偽であるとなれば、「ウォーターゲート事件に関してジョーンズが言ったあらゆることは偽である」ということになります。
とすると、ジョーンズの言った「ウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことの半分以上は偽である。」は偽ということになります。とすると、「ウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことの半分以上は真である」ということになり、「この発言以外にウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことはちょうど真・偽が半分ずつであった。」という制約がある以上は、「ウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことの半分以上は真である」ことから、ニクソンのこの発言は真となります。とするとまた仮定と矛盾し、ふたたび無限ループに陥ります。

まあここから見出される結論は、パラドックスを生むかどうかは、文がどのような状況で使われるかに依存する、そしてパラドックスの責任は文それ自体ではなく、文とそれが使われる状況による。また自己言及を含んでいるような文でもパラドックスが生じないように使うことは可能ということです(たとえば、「この文は日本語の文です」は自己言及を含むがパラドックスは含まない)。

というわけで長々と書きましたが、ゲーデルの不完全性定理の肝としての自己言及のパラドックスの風景は脳の不思議な部分を使う感覚があります。ぜひ使っておきましょう!

 

 

煎じ詰めるとこういうパラドックスです。

 

(1)ウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことの半分以上は偽である。
(2)ウォーターゲート事件に関してジョーンズが言ったあらゆることは真である。


(1)を言ったのはジョーンズであった。そしてそれがジョーンズがウォーターゲート事件に関してなした唯一の発言だった。
一方、(2)を言ったのはニクソンであった。そして、この発言以外にウォーターゲート事件に関してニクソンが言ったことはちょうど真・偽が半分ずつであった。

(pp.90-91 論理学をつくる)

 

1つ1つの文章は自己言及パラドックスを引き起こしそうにないのですが、2つ組み合わさり、条件を与えられると、自己言及パラドックスになります。

 

これと似ているのが今日のスクールでも取り上げる次の命題です!(似ているのか?)

 

 

①観ることができないものは知ることができない

 

②知らないものは観ることができない

 

 

観れなければ知れないし、知れないものは観れない、となると我々は不可知論に陥ります。

観ることも知ることもできないとなるからです。

 

これは触診解剖の教科書などでは、「知らないものは触ることはできない」などと言いますね。そして、触ることができなければ、知ることもできないのです。

 

とすると袋小路に入ります。

 

教科書で学べばいいじゃないかと思いますが、、、、

(本当に大事なことは教科書では学べないのですって、そうなのか?)

 

少なくとも解剖の教科書が厄介なのは、「間違ってはいないけど、合ってはいない」(byK先生)ものだからです。

そもそも3次元(いや時間もあるから4次元か)で触覚優位な世界認識を2次元の絵に落とし込むのが不可能なのです。ちなみに逆に絵を描くのは大事です(今日、チラッと紹介した「英数国理社気功」でもやりましたね。PaperTestとPaperWorkのSmart、Realな世界のCrazy Onesの二項対立で、前者は手で書いて覚え、後者は音を奏でと絵で描いて覚えます)。グラフで単純化して認識し、それを描ければその世界を手にすることができます。

 

で、話を戻してこの袋小路から抜け出る方法はシンプルにショックを受けることです。

(ショックには3つあるというのは広中平祐氏の主張。Nature Shock、CultureShock、HumanShockです)。

 

で、ショックを受けると移動します。ショックによって情報場を移動すると見えなかったものが観えるし、知らなかったものが知れるようになるのです。

 

というわけで密教的な空間で強烈なショックをいくつも受けることで、そして意図的に自覚的に道を歩むことで、我々は少しずつ覚醒できます。楽しみましょう!!

 

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