優秀なエンジニアの定義の、その採用の難易性 | 伊本貴士の徒然日記

優秀なエンジニアの定義の、その採用の難易性

不況で、就職先が決まらない新卒が多い昨今において、このようなニュースが出ています。

入社エンジニアに高額一時金支給がブーム DeNA、ドワンゴ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/20/news043.html

これは、IT業界における人材不足を如実に示しているのではないでしょうか。

そうです。
確かに、技術者(システムエンジニア)は、不足が解消されつつかります。
むしろ、韓国や中国のエンジニアが日本に入ってくる中で、飽和状態になりつつあります。

しかしながら、「優秀なエンジニア」は、全くの不足状態です。

これは、現場に関わっていて、痛切に感じます。

大手企業のマネージャーであっても、「ああ、この人なら大丈夫だな」と思えるプロジェクト管理者には、なかなか出会えません。

その背景として、優秀なエンジニアに求められる「様々な高いレベルのスキルの必要性」があります。
つまり、「優秀なエンジニア」=スーパーマンであるということです。

ざっと思いつくだけでも、
■技術力
・プログラミング
・アプリケーション開発の設計力
・システム管理、運用
・データベース
・ネットワーク
・セキュリティ
 など・・。

■ビジネススキル
・プレゼンテーション力
・経営知識
・会計の知識
・契約などに関する知識
・ERP、CRMなどの情報システムに関する知識
・業界の知識
 など・・・。

■基礎スキル
・コミュニケーション力
・ロジカルシンキング
・交渉力
・精神力
 など・・・。

この、技術力、ビジネススキル、基礎スキルの3つを備えた人は、感覚的に言うと500人に一人くらいでしょうか。
基本的に、こういった人は、ITコンサルタントとしてコンサルティング企業にいますが、そこでも数は少なく、いたとしても年収は1000万を軽くこすレベルです。

それくらい貴重なのです。

ただし、優秀なプロジェクトマネージャーは、まさに一騎当千の働きを行ないます。
その企業の将来をかけた、数千万から数億規模の案件がうまくいくか、いかないかは、そのマネージャー一人に委ねられていると言っても過言ではないでしょう。

なので、将来は、リーダークラスのシステムエンジニアには、契約金があたりまえになり、野球選手のようにその額が数千万クラスになっても、おかしくはないと思っています。

大企業は、多少お金をつかっても、早めにそういった人材を確保しておいたほうがいいでしょう。
ただし、その採用の際、通常の人事のスキルでは、レベルを計ることは難しいので、ITコンサルタントに立ちあって、評価を聞くのがいいでしょう。

中小企業は、そういった人材を確保するのは難しいので、外部を活用しましょう。
ただし、中規模以上のITコンサルティング会社は、1人一ヶ月で200万から300万くらいの費用が必要になるので、難しいでしょう。

そういった場合は、数名でやっている新しいITコンサルティング会社や、優秀なSEをかかえるITベンチャーを探すしか方法はありません。

もし、優秀な人材確保でお困りでしたら弊社でも相談にのります。