お久しぶりのブログ。
Twitterじゃ伝えきれないことはブログが相応しいですね。

城崎にいます。
もう少し詳しく言うと兵庫県豊岡市城崎町です。地図でいったらこの辺です。


青年団の「東京ノート・インターナショナルバージョン」の稽古と本番のため、城崎アートセンター(KIAC・きあっく)に滞在しているのです。早いもんでもう10日くらい過ぎました。

KIACは日本でも初めてのレジデンス型のアートホール。レジデンスってなんやねん、横文字使うなやって思ってましたが、要するに生活できる稽古場ってことです。アーティスト用の部屋がいくつかあり、シャワーがあり、キッチンがあり、ダイニングがある。本番会場に寝泊まりしながら、稽古をするっていう、なんとも初めてで素晴らしい経験をしております。

また、KIAC周辺の環境も素晴らしい。
山があり、海があり、なんと言っても温泉があります。
最寄り駅は「城崎温泉」駅です。


「城崎温泉」駅からKIACまで、公式では徒歩15分ですが、道中、温泉街らしい素敵な景観とお店があるので、目移りしてきっと徒歩15分では着きません。

今は時期じゃないけどカニが有名らしい。
写真はカニのバケモノ。

美味しそうな海鮮のお店やオシャレ〜なカフェや、実際美味しいカキ氷屋さんやアイスクリーム屋さんがたくさん並んでいます。

道の真ん中には川が流れていて、夜は灯籠流しとかやってました。
浴衣姿で歩いている方も多く、なんとも素敵な景観です。

そんな素敵な温泉街を抜けたところにKIACはあります。

緩やかだけでも充実した稽古と日々を過ごしています。

さて、「東京ノート」は岸田戯曲賞を受賞し、今まで様々な地域や形式で上演されてきた平田オリザ氏の代表作のひとつです。
今回は「インターナショナルバージョン」として、様々な国のキャストを迎えて、様々な言語が入り乱れる形で上演されます。
もちろん字幕付きです。

こんな体験も初めてで、刺激的な日々を送っています。もともとトゥシャイシャイボーイな私は、言語の壁も相まって、なんとももどかしいです。
ただ、そんな壁を取っ払って意思疎通できたときの喜びも大きいのだということにも気が付きました。

世界中で評価されているこの作品が、見に来てくださる方に一体何を落とすのか、はっきり言ってまだ分かりません。し、分からないまま本番を迎えて終わっていくのだろうと思っています。
だけどぼんやりとふわふわやるのではなく、作品の偉大さに甘えず、いち俳優として意思を持って取り組んでいきたいと思っているところです。

とか言って今日はOFFでした。
髪を切って、海鮮丼食べちゃいました。

豊岡にいらっしゃる方、ぜひ演劇だけでなく、街全体も楽しんでいってくださいね。