オンライン麻雀情報サイト
月刊ネットマージャン
11月号で、私がコラムを担当させていただきました。

「コラム」のところにあります。
ネット麻雀とフリー麻雀の感覚の違い、がテーマです。

ちなみに、最後の例題の考え方はブー麻雀を打っていて強く感じてきたことです。
枚数が少ないものをロンやらチーやらされるのは痛いです。
逆に、ブーの平場の対リーチの場合、
ツモられてしまいそうなものは打ってしまった方がむしろ得ですので。

ただ、自分にも正着だと断言できる問題ではないです。

今回の件では、月刊ネット麻雀の管理人さんには大変お世話になりました。
ありがとうございます。

天鳳できすぎデータが見たいとの声を多くいただきましたので、そちらも公開します。

ポンチーのススメ-side解析データ 制限後特東課金後全試合

課金後の全データ、特東オンリーの成績です。
できれば最初から全部特東データが欲しかったんですけどね…

おまけ画像。最初のほうの成績です。

ポンチーのススメ-side八段到達時

数百試合程度の成績がいかにあてにならないか、という教訓です。
実際この後100試合程度で降段しています。
K(800試合以内)で八段→七段への降段を経験しているのはさすがに私だけでしょう。

「特上勝手にランキング」HPからのデータです。
私の特東(R制限後)の全成績です。

ポンチーのススメ-side順位分布 制限後特東

明日から鳳凰卓がスタートするということで、今日が区切りかなと思って
成績をこちらにも残しておきました。
鳳凰卓の立ち具合を見てから判断しますが、
今後は(資格を満たしているときに限り)鳳凰卓オンリーで打つ方針の予定です。

せっかく多く打ってかなりの程度信頼できるデータを集めたのに、
また一から膨大なデータを取っていくのは正直言って大変な気もします。
ですが、鳳凰卓でもたくさん打って、より良い麻雀を打てるようにしたいものです。

ネット麻雀はそんな感じです。

リアル麻雀ですが、最近はブー麻雀で好調なのもあり、なかなか調子がいいです。
アリアリ鳴き祝儀、即裏祝儀完先、ブー麻雀、関西サンマ、ネットの順位戦…
いろいろ打つ人間ですけど、
最近はルールがころころ変わっても対応できるようになったなぁと思っています。
最近は今まであまり打っていなかったブー麻雀を中心に打っていますが、
上達中ってこともあって、これがなかなか面白いんですよ。
ただあまりにも独特ですのでブログで扱うのは厳しいかもしれませんね。

というわけで、今後は天鳳ネタも多くなるかもということでテーマを追加しました。
上位者で差が出やすい「仕掛けへの対応」など、ちょっと考えてみます。
またまた長期間ブログを放置してしまいました。申し訳ありません。

最近は東風荘で打つ機会が減り、今では天鳳で東風戦を打っています。
HNは知り合いの方だけに教え、ひそかに打っていましたがその成績を公開します。

ポンチーのススメ-side成績

特東2100試合強で平均順位2.35を切っていて、現時点で満足できる成績となっています。

以前よりも門前志向が強くなり、やや腰が重くなりました。
完全先付けのフリーでリーチ麻雀をメインで打っているのが原因でしょうか。
うーん…アリアリ鳴き祝儀もアルシアールのブー麻雀も打ってるんですけどねぇ(笑)

それでも以前より腕は上がっていると思います。

東風荘の成績も。

こちらが最後の方の好調時データ(すべて第2超ラン)。
オーソドックスなリーチ麻雀を打つようになり、以前より成績が向上しました。

ポンチーのススメ-桂田 好調時データ

こちらが全試合(すべて第2超ラン)。最初の方は今より下手でした。

ポンチーのススメ-桂田 全試合

実験的な鳴き麻雀が一つの通過点であり、それによって得られたものも多かったと思います。
周りの人が思いつかないような鳴きは、特にフリーの東風戦で大きく生きたと思います。

逆に天鳳赤アリはそこまでアガリに向かう意欲が起きない麻雀だから
いまのようなオーソドックスなスタイルにおさまってしまったんでしょうね。

もう一度鳴きの可能性を追い、実験的な鳴き麻雀を打ってみようかなぁなどとも考えています。
今後はグラフィックが綺麗な天鳳の画像でも使って、ブログでも活用していきたいです。
タイトルはそのままでも、鳴きに限らず戦術を記してみようかとも思っています。


田舎在住である私は、過去このようなブログを書きつつも
今ではフリーで主に完全先付けルールや関西サンマを打っています。

地元ではこういった様々なルールの麻雀があるぶん、
オーソドックスなアリアリの雀荘は際立って良いところがなくて困っています(笑)

ただ、色々なルールの麻雀を打つことによって、
普通のアリアリ麻雀の勉強になることも実は多いです。

さて、本題ですけれど、皆さん「ブー麻雀」をご存知でしょうか?

ほとんどの方が「名前だけ聞いたことがある」程度だと思います。
実際、ブー麻雀が打てる雀荘は地方ですら絶滅寸前だと聞きます。

ルールが難しいのもあって、私は若者がブーを打つ姿など見たことがありません。
私もまだほとんど打ったことがないくらいですので(笑)
圧倒的にとっつきにくい麻雀であり、さらに東風戦以上にギャンブル性もあります。
昔はこの麻雀がなかなか流行したようで、
裏プロと呼ばれる打ち手たちがこの麻雀で食っていた時代もあったと聞きます。

私がよく行く雀荘のブー麻雀のルールを簡単に説明しますと、以下の通りです。

子の満貫分の持ち点を持ってスタート、誰かが0点以下か子満貫分以上浮けば終局
・一発無し、裏ドラは祝儀対象としてのみあり(500p)
・役無しでもあがれる ・赤ドラは5枚入り ・リーチ見逃し、フリテンリーチ禁止
・自分が沈んでいる時、原点以上に浮かないアガリは原則禁止(チョンボ)
・自分が和了して終局する場合、トップ終了できなければチョンボ(南4局を除く)
精算はトップ者だけに収入があるが、他家の浮き沈みによって大きく異なる
 3人沈みのトップ→沈みの3人から3000pオール(場代除いて9000pの収入)
 2人沈みのトップ→沈みの2人から2000pオール(場代除いて4000pの収入)
 1人沈みのトップ→沈みの1人から1000pオール(場代除いて1000pの収入)
 俗にそれらトップ形態をそれぞれ「マルA」「2コロ」「チンマイ」と言う。
 多くの雀荘ではチンマイ(1人沈みトップ)が禁止されてますが、この雀荘ではOK。

つまり、東1局に満貫聴牌した場合、それをツモ和了るか出和了るかで収支は大差です。
前者は9000pの実入りなのに対して、後者はたったの1000p。
そういうわけで、他の3者からしても、満貫ツモられるくらいなら打ち込んだほうが得なのです。

つまり守備の要素が相当小さい麻雀ですがその一方、浮いたり沈んだりする者が出ると、
点数状況には通常の麻雀よりかなり繊細に対応しなければなりません。
(そもそも点棒状況把握を間違えると下手すりゃチョンボになりますので…w)
高いギャンブル性の裏には、非常に奥深いゲーム性を持った麻雀です。

我々が打つ麻雀(ブーをする者は「長麻」と呼ぶ)は、
局ごとに目的意識を持たずただ漫然と打つだけでも一応参加することはできます。
ですので点数状況をきちんと考えず打つ人が多いと思います。

ですが長麻も点数状況に合わせた打ち方ができる人が強いのは確かです。
他人の雀力を判断する際、
点数状況に対応できるかどうかを見ると割とはっきりすると思います。

その点棒状況判断技術を常に問われるのがブー麻雀です。
ブー麻雀はいわば、いつでも(サドンデス有りの)オーラスなのですから。

手作りのスピード、トップや浮きまでどれだけ点数が必要かを考え打つ力。
さらに、逆に他家は何点の手でどこからアガろうとしているかを、仕掛けなどから読む。
あるいは、他家と協力して3人沈みを回避するために特定の他家に打ち込みに行ったり。
点数持つもの持たざるもの、ともに局ごとにテーマを持ち打つ必要があります。

そのような麻雀ですから、長麻のオーラス技術を学ぶにはもってこいでしょう。

ブー麻雀から学べるのはもちろんそれだけではありません。
役無しで和了れる上にリーチの価値が小さい(裏なし、リーチ棒出すと沈むケースも多い)
ゆえに食い仕掛けの攻防も相当重要ですので、
私はブー麻雀から長麻応用できる鳴きの技術に注目してみたいと思っています。

●ブー麻雀 東1局で下の牌姿 他家聴牌濃厚者なし
34566777m22p567s ドラ2p

こんなタンヤオドラドラを中盤までで聴牌したとしましょう。
安目出アガリ40符3ハン、高め出アガリで満貫。
ツモってしまえば即マルAトップのチャンス手です。

まずリーチは論外です(長麻でも手代わりあるのでリーチはないですね)。
ブー麻雀は「出アガリ40符3ハン>出アガリ満貫」です。
満貫出上がってもチンマイトップ終了、つまり1000pしか実入りが無いです。
それに対して40符3ハン和了っておけば、次局以降マルAか2コロを狙いやすくなります。

では上の手で6mが出たらどうしましょうか?
さすがに手代わり豊富とは言え、現状シャボテンで見逃すより
アガって次局につなげた方がいいでしょう(ブーは周りの手作りも早いですし…)。

もし出アガリ満貫でしたら中盤までならまず見逃しでしょうけど。

というわけでドラの2pが出たらアガりませんね。
こんないい手でチンマイトップは勿体無い、よってスルー

…が正解ではありません。
この2pは「ポン」の一手です。

鳴いて6m打てば
3456777m567s ポン2p  ドラ2p

開局ではツモアガリに意味のあるこの麻雀。
フリテンでも5メンチャンなら、出アガリできなくて十分すぎる体勢です。
先ほどの牌姿よりマルA条件がはるかに楽になっています。

これは現代フリー麻雀にも応用できる機会がありそうです。

3466777m3p678s  ドラ5pで早い巡目でこのような聴牌
 鳴き祝儀1000pの1-2-4東風戦(某有名店レートw)

ラス前0本場にして点棒状況が…
自分(親):23000 南家:36000 西家:38000 北家:3000

この場合、手代わりが少なかろうと上の牌姿はダマです。
満ツモでトップですし、保険として上位2人からのポロリも期待したいです。
北家から出てもロンせず、このウマで3確終了しなくても済みます。

さらにダマにするメリットをあげますと、ブー麻雀と共通する技が使えるからです。

北家から4p出る→チーして6m切り

フリテンにはなりますが、ツモってトップです。しかもご祝儀2000pオールです。
5メンチャンをツモるだけでこれですから、当然倒さずチーの一手でしょう。

また、上の牌姿で、オーラス自分子でトビ寸、どうあがいてもラスになる場合。
巡目が早ければ、上家からの4pはやはりチーと行きたいところです。
鳴いてツモアガリの2000pオールでラス分の支払いの補填をしたいですね(笑)

ブー麻雀の玄人手筋で現代麻雀に生かせるものは、研究すればまだまだありそうです。
あくまでこれは一例に過ぎません。

このように、古いはずのブー麻雀の「ツモってナンボ」というスタイル・発想は
ツモアガリが大きい現代祝儀麻雀にも通じるものが多いと思います。

現代フリー麻雀では他人にツモられるのが実に厄介であり、
また自分以外がトップを走っていると非常に気に食わないものです。
ブー麻雀はそれと似ているどころか、それがいっそう顕著であり、
「他家にツモらせない」ことを最重視した麻雀です。

ですから、自分の手がバラバラであり下家がマルA体勢であればひたすら絞り、
ツモリマルAトップのリーチ者が上家にいれば
自分のわずかなアガリの可能性を放棄してでも
対面から平気でポンをかまし、リーチ者のツモを減らそうとしたり…

これら「ツモってこそ麻雀」「麻雀は鳴きだ!」という考え方、
またそれ以前に述べました「点棒状況に合わせた打ちまわし」というのが
私のフリー雀荘における「トップ取り」&「祝儀取り」の麻雀観とぴったりしている…

古臭くローカルなブー麻雀に私がむしろ親近感・新鮮味を感じ、
妙に興味を持ってしまう理由なのです。
ここしばらく、戦術論をダラダラと書いているだけになっておりますので、
改めてこのブログの意味を自分なりに考えてみます。

唐突ですが…麻雀で勝つこと・上達することにおいて重要なことは何なんでしょうか?

それは打ち手の現状のレベル次第でしょう。
ですがホントに初心者レベル、あるいは超上級者でなければ、
「科学する麻雀」に書かれているような各種判断技術が最も重要な部分になると思います。
(それに加え、簡単な鳴き手の手作りなども入りそうだとは思いますが。)

そういった意味で、私は「科学する麻雀」こそ、現段階で最強の麻雀本だと考えております。
勝つためにはどういう考え方・打ち方をすれば良いか」 を一生懸命考え、一般化されました。
真の意味で、役に立つ麻雀書だと思います。

例えば何かの試験勉強をする時を考えてみますと…

A.「頻出、または基礎となる」なおかつ「容易に習得可能」な事項
B.「頻出、または基礎となる」しかし「難しい」
C.「試験にあまり出ない、もしくは独立した論点」しかし「容易に習得可能」
D.「試験にあまり出ない、もしくは独立した論点」なおかつ「難しい」

まずはAを押さえるべきです。これだけで受かるものは受かります。
難関試験ですと次にBやCを押さえることになりますが、
Dが必要になることなんてありません。

「科学する麻雀」(最初の研究手法など除けばw)ではA中心の記述でしょうか。
BやCも多少含んでいそうです。

つまり「科学する麻雀」では、最も大事な部分を学べます。
これを読んで強くなる人は多いでしょう。
比較的容易に読める割に、実戦で役に立つケースが非常に多いからです。
(ただしもちろん簡単に使いこなせるわけではなく、奥が深いですよ!
 基礎とはそういったものです。)

Aを取り扱った麻雀本はほとんどないように思います。
あっても基本中の基本と点数計算くらいで終わっていたりとか。

前置きが長くなりました。
…では、私のブログは?

正直、「読んで実戦で役に立った」というご意見を、一度も頂いたことありません(笑)
何故なら、凸さんの本と違って、レアケースを取り上げることが多いからです。
私が取り扱っている分野は概ね「その他の知識・考え方」に分類されると思います。
個々の「クソ鳴き」にしても「簡単な読み」「手牌構想」「点棒状況」をふまえた仕掛けにしても、
いずれも小さな独立した論点です。

特に初心者の方が読んでも役に立たないと思います。
ある程度の雀力があり、
私の文章に対する批判能力をお持ちの方を対象としたブログかもしれません。
(実際、かつて書いた記事で、今では自分で疑問に思っているものもそのまま残したりしています)

「自分でそれ分かってるんなら本当に役に立つブログ書けよ」
と思われる方もいらっしゃるのかもしれません。

ですが私にはそんな能力もないですし(笑)、
今のところブログの方針を変更するつもりはございません。
何故なら私は単純に、他の方が書かれないことを中心に書いていきたいからです。

麻雀界はレベルがあまり高くなく、まだまだ未開拓分野が多いです。
私が書いているのもその中の一つであり、論述し甲斐が最もあるものだと思っています。

これら一つ一つの技術の重要度が低かろうと、仮に麻雀の要素の1%しかなくても…
一つ一つ考え書いて行き、他の方々のご意見を聞くことによって、
少なくとも自分自身は弱くはならなく、確実にレベルは上がるでしょう。
それどころか、他の方の考えるきっかけになるのかもしれませんし。

優れた方々が麻雀の最も大事な部分に触れようとするのならば、
ただの打ち手である私は(大事な部分は重要視した上で)、
角度を変えて麻雀に触れ、そこから何か新しいものを得られることを期待するしかないかな?
もしくは、逆にそこから麻雀の大事な部分が見えてくることもあるかも?
…などと思いながら、このブログを執筆しております。

そういった独立した論点を取り上げながらも、
できるだけ質の良いブログを書いていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

あと…4月に入りましてから打つペースが落ちてはいますが、
決して東風荘に飽きたわけではありませんので(笑)
同卓の際にもよろしくお願いします。
よく言われますが、「上家のぬるさ」も食い仕掛けの決断要因です。
攻撃の拙さの割には何でも鳴かせてもらえる上家がベストでしょう(笑)

しかし私は「上家の動向」も、同じように食い仕掛けの判断材料とします。
要するに、仕掛けを考える際、
上家がどんな牌を切ってくるかある程度見当つけるということです。
自手だけを見れば微妙な牌姿に出くわした時、それが役に立つことが結構あります。
以下に代表的な例をあげてみます。


1.上家の一色手傾向に対応

例えば東1局西家、3巡目に下のような牌姿になったとします。
122455678m24p68s發 ドラ北

このとき
A.上家がピンズで染めてそうな場合(例: 9pポン 河は1m5s8m 全て手出し)
B.上家がマンズで染めてそうな場合(例: 白ポン 河は4s5p5p 〃)

自手を見ると、できればマンズの染め手に行きたいですが…
Aの場合、マンズは何でも鳴けそうですので、鳴いてチンイツ狙いが面白いでしょう。
Bの場合、上家がなかなかマンズを切ってくれそうにないため、結構苦しそうです。

逆にAの場合、カン3pがネックとなります。
Bの場合は、カン3pもカン7sも上家がツモれば切ってくれて愚形解消できそうです。

もちろんBの場合でも染めることはあるかもしれません。
私が言いたいことは、上家がある色の染め手に向かっている場合、
自分は別の色の染め手がやりやすく、同じ色の染め手がやりにくいということです。
当たり前のことかもしれませんが(笑)

2.上家のその他の変則手に対応

例えば第二東風荘オーラス、自分含む3人が僅差アガリトップ。
そこに自分にタンヤオ系の手が来ました。
ダンラスの上家(子)が国士に向かいはじめました。

このような時、「これはいけそう」って思いますよね?(笑)
自分はヤオチュウ牌を何でもチー可能です。
対して他の僅差の2人は例えば役牌手だったとしたら上家からは役牌が出にくいです。

点棒状況関係無しに、他にも例えば上家がチャンタやトイトイなどの変則手を作っている場合、
自分は割と簡単にクイタンができます
ですが、場に字牌が高くなり自分は役牌バックがやりにくくなることも多いです。
ですのでこのような場合、自手が役牌かタンヤオで迷ったら
タンヤオに行くほうがいいと思います。

3.上家の点棒状況、上家親への対応

第二東風荘においては、南2以降は点数状況判断が命です。
要するに、「この人にはあがらせたくないorアガって欲しい」という状況、あるいは
「親番残ってないラス目だから、もう他家を気にせず自分の手が全てだ」
などなど、こういった状況が生まれやすいです。

では上家にケアされやすく鳴きにくくなる例を挙げてみますと…
南場で上家と僅差
自分が親

上家にケアされにくく鳴きやすくなる例は…
南場で上家がラス目
自分が南家
(上下とも、上家が攻撃的になり自分の都合優先しがち)

むしろ鳴きやすくなる例は…
南場で上家(子)がダントツ、自分は親番が残ってない(アシストしてもらえる)

他にもあるかもしれませんが、だいたいこんな感じですかね。

4.上家の個々の捨て牌に対応する

別に上家が変則手であり捨て牌に明確な傾向がある場合だけではなく、
上家の河の1牌1牌も十分ヒントになりえます

簡単な例を出しますと…
東1局0本場 親 3巡目に自分は下のような手。ドラは4pとします。
379m44688p357s白白 ツモ1m

河は以下のようになっています。
自分: 9p 南 西
下家: 西 南 8m
対面: 南 1p 發
上家: 南 發 2m

選択肢は13m落としか97m落とししかないと思いますが、どちらを落としましょうか?
2m、8mともに1枚切れですが、これは97mを落とした方が良いです。
何故なら、上家が今後2m引けばほぼ切ってくれるからです。
特にこういった明らかな鳴き手では、上家の動向を考慮してターツ落としをすべきでしょう。

これを応用すると、例えば
「上家は早巡に7m切っているし89mはツモ切るだろう」
「上家の1m手出しはペンチャン落としかも?なら2m受け残しといてみるか」
といった読みも可能です。

例えば「どうせなら(立直率が高い)親の現物のほうの受けを残そう」
「早そうな、あるいは高そうな他家の現物受けを残そう」
などと考え、ターツ落とし選択をすることが結構ありますよね。
それと似ていて、鳴き手では上家の切った(使わなそうな)牌の受けを残すほうが良いです。


以上、1.~4.にて、上家との兼ね合いについて論じました。

東風荘での実戦例を紹介するのが最も説得力がありますので、最後に。

4連形食い延ばし

供託がありますのでアガリ優先で仕掛けていますが、何を切りましょうか?
ピンズは自分が既に晒しているのを含めれば結構薄くなってはいますので、
自手だけをみると素直に7pを切っていいと思います。

ですが私は、場況判断を優先させ、打4sとしました。
理由は上家のソーズ染めです。
聴牌形がカン5sになっては不満ですから、
4連形を食い延ばしてピンズで3面子求めるのが筋良しかと思います。


今回も長文になりまして申し訳ございません。
そこそこ重要な食い仕掛け技術であるにもかかわらず、
割と盲点となりやすい論点であると考え、執筆した次第です。
どへた新フーロデータ

画像は私の近1000試合強のフーロデータです。
下のほうにある「初フーロ両面チー率」に注目してみますと17.362%となっています。
これは中
終盤のチーテンなども含まれていること
また
私が打点より聴牌重視でありやや腰が軽いということも考慮したいです。

よって、一般的には初巡いきなりリャンメンチーというケースはそう多くないことになります。
そのチーには何らかの理由があるのですが、割とケースが限定されるでしょうから、
以下にその代表的な例をあげてみます。
カンチャンペンチャンチー・役牌ポンなどは序巡からでも普通にありうることですが、
序巡リャンメンチーが他家に入れば、それなりに考察しつつ打つ必要があります。

では、どのような場合に序巡リャンメンチーするのでしょうか?

よくあるのが

バカホン以外の染め手(鳴いてもそれなりに高い手になる)
チャンタ系の1,9牌チー(鳴いても高い可能性が結構あるし元々鳴き手)
南場トップ目で流せばいい場面でのクイタンやバック(既に形も良い可能性が高い)

などであり、これらは河や点棒状況からして理解しやすいものです。

それ以外のケースで見落としがちで痛い目にあうことが多いケースが以下の通り
全て第二東風荘、点数状況平らの東場序巡、河も比較的平凡なものとします。

ドラ3、ドラ2の手
これなら鳴いても高いのでスピードをつけて攻めるのみです。
逆に鳴かれたとき、特に注意すべきなのは
・ドラが役牌の場合
 …まず役牌暗刻を疑うべきかと思います。
  また、役牌ドラと他の役牌との王手飛車(ドラ中での東東中中)も結構あります。
  (よって仮に一つ役牌を中付けで鳴かれても、まだ他の役牌もかなり危険)
・ドラがチュンチャンパイの場合
 …ドラ2やドラ3の可能性大です。
  タンヤオドラ2~3が濃厚ですので、
  安易に危険度の高いチュンチャン牌は切らないようにすべきです。

三色、イッツー
手役確定のための仕掛けです。
特にこういった形が多いのではないかと思います。

1235679m11899s8p からの4mチーで
12379m11899s 456mチー

23577m12388p13s北 からの1mチーで
577m12388p13s 123mチー

これらの仕掛けで特徴的なのは
まだ1つは愚形を残していることが多い
 …一般的には愚形が残るリャンメンチーは少ないですが、
  三色イッツーの場合は手役確定のために愚形が残りやすいです。
・(しっかり見ると)河にその手役傾向が見られる
 …例えば上の例ですとマンズが高い河に。下の例ですと各色の下が高いです。
  また、先切りしている箇所のリャンメンチーが見られます。
  (例えば2を切った後の123リャンメンチーや
  5を切った後の456リャンメンチーなどで手役狙いが露骨に)

手牌を軽くするための仕掛け
具体的には二度受け解消です。

例) 2346677m355p88s から5mチーして
  23467m355p88s 567mチー

この手なんて門前ではどうしても重く、受入も大して広くないです。
6677mの部分に2面子求めるのはあまり筋が良くありません。
鳴いたことによって守備力低下にもつながりませんし、
ここは常に仕掛けて問題ないと思います。
逆に仕掛ければ 好形ターツ+カンチャンバッタという
食い仕掛け的には非常に効率のいい形となります。
ただし、いくら重いからと言って6mや7mのポンはやめたほうがいいでしょう。

このようにタンヤオ系の牌姿で2度受けがあれば、基本リャンメンチーOKです。

では私の先日の実戦譜から…
ラス前にてトップ目、供託もありますのでさっさとあがりたいところですが…

2度受け

現在タンヤオがついておらず、門前限定で258s受けの狭い1シャンです。
2sが薄くなり上家が3枚目の2sを切ったところですが、これはノータイムチーです。
89p落としてクイタン(三色)ドラ1狙いがいいと思います。

すでに門前ではあがりにくい手ですし、愚形残ってもクイタンのほうがいいでしょう。
(門前でも8s先入りですと25sもさらに薄くなることも考えられることもあり、
 実質愚形聴牌になりそうですから。)

これを仕掛けていれば、少なくとも上家からは関連牌を取りこぼさずに済みますし、
ピンズが変化すればさらにあがりやすくなります。
タンヤオは鳴ける上に変化も豊富で強いです。
あと、この場合は34s晒したことによって守備力が低下することもあまりなさそうですからね。


以下に、平凡な状況・河での初巡リャンメンチーに関してまとめますと…

攻撃面では、ターツ足りていて手役アリの高打点であったり
手役確保や2度受け解消といった「形づくりのため」にはガンガン仕掛けて良い。
守備面では、隠れドラ2~3に注意することと、
三色イッツー臭い場合には(出来面子を探れるラグも含めて)
相手の手を読んでみるといいかも?ということ。

ちなみにこれは赤アリ麻雀でも言えることでして、
早いリャンメンチーに対しては、クイタン赤赤ドラなど要注意です。
最近は鳴きに対する考え方が大幅に変化してきまして、
今の私は、以前とはまるで違う雀風となっています。

もう少し成績の変化を様子見させてください。
割とオーソドックスな仕掛け判断基準についてそろそろ執筆したいと思いますので。
以前と違うのは、攻めの基本は立直、守備的な局流し・かわし手は仕掛けで…
と、このような考え方をするようになりました。

私が仕掛けを語るとき、最も密接な関係にあり絡ませるべきだと思うのは
点数状況」です。 (次が「場況」になるのかな…。)
これに合わせた仕掛けができるかどうかで、
点数効率良く平均順位を伸ばすことができると信じています。

例えば第2話の4pチー食い変えなんてその代表例です。
これも、仕掛けるか仕掛けないかは、状況との相談で決定します。


今回は「ラス目に辛く打て」というテーマでちょこっと例を出してみます。

邪魔ポン1

5mチーテンとって打北で聴牌、何気ない場面ですが…
ここで皆さん、いわゆる「鳴き無し」設定にされますか?

普段は私は半分以上は鳴き無し設定にします。
(ぼんやりとした書き方ですが、常に鳴き無し・常に鳴きありよりは
 それらをミックスした戦略で行くのがベストだと思いますので)
3フーロならばほぼ鳴き無しにしますけどね。
手の内にシュンツがあると、手牌構成ひいては待ちがバレることも多いですので。

まぁこの場面も1フーロですし、まだ残り巡目も多いですし、
一見鳴く牌がなさそうですので、どちらでもいいかと思われそうですが…

邪魔ポン2

いやいや、この3sを鳴くために鳴きアリ設定にすべきでしょう。

邪魔ポン3

これは現段階で唯一仕掛けるべき牌だと思います。
とりあえずポンして…

邪魔ポン4

打3sの食い変えで(笑)
何気ない場面かもしれませんが、これも点数状況と場況からの判断です。

対面が門前ながらも、1枚切れの役牌切るほどまでに手が進んでますね。
これは、自分の3着がかなり危険です絶対食うべきだと思います

そもそも私が何故この1000点を作ったのでしょうか。
最大の理由は、自分の加点のためでも親連荘防止のためでもなく、
ラス目に追いつかれないようにするためです。

あがろうが流れようが状況的にまだまだ上位は苦しいかもしれませんが、
ここで1000点でもあがっておけば、ラス回避がかなり容易になります。
次ラス親ですので、ラス目との点差をまずは考えるべき局面なのではないかと思います。

主題が「ラス目にあがらせないようにするための手作り」ですので
この3sポンも自分にとっては当然の仕掛けなのです。

補足ですが、私は下家から2sが出た場合は鳴きません。
あくまでもかわし手ですので、両脇から攻撃がきたらきっちりオリます
1000点で歯向かう意味がほとんどないですので。
そのために安牌候補としての2sは手の内で大事に扱います。

また、私はこの3sは槓ではなくポンです。
両脇がダマで高い手作って自分が刺さる、という危険性の増大もありますし
対面がメンホンチートイなどで立直してくることも十分考えられますので
これもやや危険な感じがします。

こういう場面でついつい、上を見てしまってラス目には甘くなりがちです。
世の中にはラス目に甘い打ち手が多すぎると自分は思います。
…自分もあてはまると思います(;´;ー;`;)
油断せず、辛い麻雀打たないとですね!

食い変えまでしてラス目に嫌がらせするのか!と言われそうですが、
全く、汚くもいやらしくもないと思いますねぇ…
自分はこれ、清く正しく美しい鳴きだと思っております(笑)


もう一つ。
下の画像のような場面は頻出ですね。

邪魔ポン5

下家の6mはノータイムポンです。
私も最近まで、ついつい鳴き無し外しを忘れていたものです。

もう自親が残っていませんので、トップ取れればラッキーかな、程度の感覚で
あとは下2人を殺しきることが最重要課題だと思います。
立直者はラス目とは言え、親番残っているため油断していたらまくられるかもですね。


ラス目に厳しく打ってラス回避
これぞ東風荘の状況判断技術の必勝法です。

邪魔ポンも役に立つことはある!というお話でした(笑)
ここ数話は「どのような仕掛け方をするか」ということを書いてなかったですね、そういえば。
仕掛けについてだけではなく、自分が麻雀についてどのような考え方をしているか、
ということも併行して紹介したかったですので。
これらの話題においても、筆者はいかにも東風荘的な打ち手だなぁと思われた方も多いでしょう。
実際、私は第二東風荘ルールを最も得意としていますので。
例えば…3確大好きですし、僅差のラス目相手に絞るのが大好きですし、
あとは統計的な考え方を非常に重視します。
仕掛けについて論じるとともに、今後もそういったそれ以外の幅広い視点を絡めていければ…
と考えています。

さて、今回は東風荘にはない「赤牌」についてです。
麻雀に赤が入るか入らないか、で最も変化するところはといいますと、やはり「仕掛け」ですよね。
簡単に満貫ができますので、役牌、クイタンの手役1つで満貫になることもかなりあります。
ですので、鳴くべきところは鳴く、対食い仕掛けで自手がダメならしっかりオリる。
こういった技術、判断力がかなり問われます。

その中でも今回は「攻撃技術」について。
例題をあげますので考えてみましょうか。
私は(気が向いたらですが…w)シスマ何切る掲示板で回答もしておりますが、
そちらに出された問題も使用させていただきますm(_ _)m
全て、いわゆる「平面何切る」です。
本当はネット麻雀の実戦譜のほうが望ましいのですが…(笑)


以下、すべて東南戦アリアリ鳴き祝儀有り、赤5各1ルール、
東1局0本場の西家3巡目とします。

【問題1】
678m33577p34567s ドラ北 (自作問題)

【問題2】
233678m2266p345s ドラ6p (自作問題)

【問題3】
12356m34588p45s ドラ2p (自作問題改)

【問題4】
45789m22779p5689s ドラ9s (牌姿出典:シスマ何切る掲示板)

【問題5】
45699m3p4567s發發發 ドラ北 (自作問題改)

【問題6】
79m677p66678s白白 ドラ9m (牌姿出典:シスマ何切る掲示板

以上6問です。
私なりの解答・解説は以下の通りになります。
なお、これが正解だ、と断言できる問題ばかりではありません。
解答の一例だとお考えいただければと思います。

【問題1再掲】
678m33577p345678s ドラ北

私の解答:3p

受入最大は5pですが、これを切りますと、57pツモorポン聴牌で赤が出て行ってしまいます
また、5p切り後の2p、8pツモの変化においても困ります
よって3pか7pを切りますが、モロに裏目った時の形を比較しますと
前者は677pとなり三色の可能性が出てきます。
よって7p切りよりも3p切りのほうが優れています。

【問題2再掲】
233678m2266p345s ドラ6p

私の解答:6p

打6pはドラ3聴牌逃しの可能性がありますが、
・今後手が進まなかった場合、クイタンの聴牌を取りやすい
 (まだ3巡目ですのでもう4~5巡は仕掛けを我慢したいですが。)
赤ドラ>表ドラ(ご祝儀がありますので)ですので、赤ドラは使い切りたいところ
・危険牌先切り
以上のメリットが大きいため、3m切りより6p切りのほうが良さそうです。

【問題3再掲】
12356m34588p45s ドラ2p

私の解答:5s

5mを残していれば、カン4mチーでの鳴き手満貫の可能性もあります。
すぐに4mチーするかは微妙ですが、
その後関連牌が薄くなった場合に5m残しは生きることもあると思います。

裏ドラ期待値も上といえば上ですし(笑)

赤入り手では、常にクイタンの可能性を忘れず打ちたいです。

【問題4再掲】
45789m22779p5689s ドラ9s

私の解答:5s

赤引きやご祝儀もありますので、89s落としで立直狙うのも一局ではありますが、
その場合もやはり愚形残りで遠く、しかも打点も高くないです。
よって、56sを落として鳴き三色で手を進めたいです。
4s1種の受けを失いますが、仕掛けが可能ですし門前で行ければなおよしです。
なお、56s落としでは5sから切ります
次巡赤5sを引いてきたときに、リャンメンターツが残る方が良いですので。
(赤入りリャンメンターツが形成されるのであれば89s落とします。)

なお、下の牌姿は【問題4】の類問ですが、
123789m2388p2356s  (A)ドラが北の場合 (B)ドラが8pの場合
(A)においては、次巡赤5sを引いたときに6sより5sのほうが望ましいですので
6sから切ります。
(B)においては、逆に6s>5sですね(236sからは満貫1枚確定の32s落とし)。
よって5sから切ります。
このように赤入りリャンメンターツが欲しい場面(特にドラヘッドの場合)か、
あるいは赤入り雀頭が欲しい場面かにおいて5s6sの切り順は異なります

【問題5再掲】(鳴きに関係ないですがw)
45699m3p4567s發發發 ドラ北

私の解答:即リー

聴牌取りダマでは手代わりが2種しかなく、うち1種は赤が出て行く。
3p切りだと好形手代わりが6種20枚。うち16枚で赤が出て行く。
このように赤含み独立カンチャンはおいしい手代わりがほとんどなく
即リーで押さえ込んでツモりにいく一手となります。
なお、私は5pが赤牌でなくても即リー打ちます。

【問題6再掲】
79m677p66678s白白 ドラ9m

私の解答:7p

掲示板で出題された時には一切状況設定されていませんでした。
そこでは、赤5sを使い切るために6sを選択される方も多かったです。
私も改めて検討してみましたが…

赤5sを使い切ることを前提とした場合、受入は打7pより打6sの方が1枚多い
(6s1枚<7p2枚)、
この点だけが6s切りの主張だと思います。
しかし手が進んで、例えば白、6mを仕掛けたときの比較しますと

【7p切り】
67p66678s白白 67mチー
79m67p6667s 白ポン
【6m切り】
677p6678s白白 67mチー
79m77p6678s 白ポン

枚数も質も多く赤受けもある58p受けが残りやすい上のほうが優位ですね。
鳴き三色も複合して満貫になりやすいです。
また、それ以前に7p切っての9s受けは
プラスにはなれど全くマイナスにはならないです。
そんなに嫌なら7p切ったあとに9sつもってもツモ切ればいいでしょう。
(そのようなこと私は絶対しませんが…w)

よって問題の牌姿では、赤5sを必ず使い切らなくてもいいと考えても勿論、
赤5sを使い切ることを前提としても、
「58p受けが残りやすい点」・「打点」も考えると大差ない、
よってトータルでも7p切りのほうが良いと思います。

このように、いくら赤が出る可能性があってもそれにこだわりすぎることもないです。
【問題1】などとは逆ですが、そういった赤使いのバランス感覚も重要です。


以上6問、解説しました。長くて申し訳ありません(;´;ー;`;)
赤につきましては、また今後も触れることもあろうと思います。
それだけ「仕掛け」を語る上で重要な論点ですからね(笑)
前回のトップ目における差込の話の続きですが、
今回は私の麻雀観についても同時に述べたいと思います。

すでにとつげき東北氏が「科学する麻雀」にて書かれていることですが、
3問目はその内容を具体化したようなものです。


以下、第二東風荘ルール(東南戦アリアリアガリ連荘完全順位戦)でお願いします。


【問題1】 何切りますか?

だんらす差込1

【問題2】 問題1の次局です。何切りますか?

だんらす差込2

【問題3】 以下、一人だけおかしい打ち方をしている人がいますが、それは誰でしょう?

オーラス、点数状況は、
A.46000点
B.25000点
C.24000点(親)
D.5000点

中盤、Bが發と白を仕掛けるも、裏目続きで河的にまだノーテン模様。
終盤に差し掛かったところでCがメンタンピンを立直。
B,Cの動きを見て、平和ドラ3を聴牌していたAはベタオリに転向。
Dはメンチンに向かっているが、まだ3シャンテン。
中を掴んでとりあえず中は保留し、2枚切れの字牌から処理していく。


以上3問です。
実戦で稀に、このような状況に出くわすことがあると思います。
ほぼどのように打ってもラスはラスでしょうが、最後まで丁寧に打ちたいものです。


以下が私なりの解答です。

【問題1】の解答… 
自手がどうにもならないので、対面親に差し込みます。
一番当たりそうな白を切ります。
次局の倍ツモにかけるのが最善であると考えられます。
この問題に限らず、自手がどうしようもないダンラスの場合、
親がアガリトップでなく自分が振っても続行できるのであれば、差込に行く一手です

【問題2】の解答… 7p
上と同じような理由で、対面に最も当たりそうな牌を切ります。

【問題3】の解答… 
Dが中を保留せず即切りすれば、Bが鳴いてCから大三元を当たってくれるかも
大三元のアシストが正着でしょう。東風荘はパオがないですので。
他の3名は何もおかしな打ち方をしていないと考えられます。
手中に中があるので、まくりチャンス手と考えましょう。


上の問題3つとも、自分が考える解答は最後まで諦めない打牌です。
こんな場面でも最善を尽くそうという人は、麻雀打ちに少ないのではないでしょうか。

解答のような打牌をすると、アシストされる人する人以外の2人は
「なんてことするんだ!」と思うかもしれません。
「迷惑だから大人しくしていろ」などと。
しかし、そのようにアシストを煙たがる打ち手こそ愚かです
最善を追った人を恨むことはないでしょう?

逆に、これら自分がダンラスの状況で何も考えずオリるということは
ラス確アガリと何ら変わりありません
「他の3人の邪魔しないように大人しくオリよう」
この考え方は、自分でラスを決定付けているわけですからね
私はラス確は別に非難されるべきものだとは思いませんが、
しかし最善を追求しない怠惰な打ち方として、少なくとも好感は持てません。
これらの状況で諦めてオリるのも、また同じです。

なお、冒頭に「麻雀観」と書きましたが、この「迷惑」に関しては違いますね^^;
これらアシストの是非に関して 「モラルの問題でしょ?」 と言う人もいるでしょうが、
これはモラルの問題ではありません。
単に正解・不正解の問題にすぎません。