5日目の深夜までと6日目の午前中は、カジノに入り浸っていました。
色々なカジノを見比べて、ゲームを後ろから見ているだけでも結構楽しめます。
結果は…、高雄-マカオ間の飛行機代を支払っておつりがもらえる程度には勝ちました。
リスボンで2回行ったときの2日目、ラスベガスの4日間、今回のマカオの2日間と、
7日連続でプラスになっています。
やる度に少しずつコツが分かってきた気がします。
僕がやっているのはバカラというシンプルなゲームです。
ほぼ1/2の確率で掛けた金額が2倍になるか、無くなるか。
数十秒で勝負は決まります。
ただ、このゲームは単純だけど奥が深い。
ポイントは、
・掛け金の掛け方
・負けライン、勝ちラインの設定
といった大きい部分での戦略に加えて、
・台の選び方
・ディーラーの強さ
・他のプレイヤーの運の流れ
・場の出目の流れ
といった個々の勝負での判断基準にあると思います。
それに人間がやっているんで、何でもデジタルにはできません。
勝っている流れが来たら、大きく張りたくなるし、勝てばもっと勝ちたくなる。
この葛藤が面白いし、周りのプレイヤーもそれと戦っているのが分かる。
カードをめくる瞬間には頭が沸騰するような感覚になります。
その一瞬で数千円、もしくは数万円、数十万円、台によっては数百万円が動く。
ディーラーは何の感情も出さずに、敗者のチップを回収し、勝者にチップを渡す。
このクールでスリリングな場を目の当たりにすることが出来て、自分もプレイヤーとして参加できるんです。
どうでしょう? 面白そうじゃないですか??
カジノというと有り金を全部スッてしまうような、怖いイメージを持っている方もいると思います。
でも、掛け金は2,000円くらいから掛けられますし(カジノによって、また、台によって異なる)、
なにせ勝率がほぼ1/2なので、よっぽど運が悪くなければ何連続も負けません。
ことバカラに関して言えば、胴元の取り分は5%前後です。
一方で我が日本にあるパチンコ・競馬は約30%、宝くじに至っては50%近い控除率です。
どちらが危険で悪質かは言うまでも無いと思います。
宝くじの広告で「夢を掴もう、サマージャンボ」とか、
パチンコ屋の広告で「お客様の笑顔が私達の幸せです」とか、
見ると鼻で笑っちゃいますね。
「3割やら5割近く取っておいて何言ってんだ」と。
盗人猛々しいという言葉がピッタリです。
しかし、マカオという街は貧富の差が激しいです。
街を数分歩いただけでも、全く別の顔を見ることができます。
グランドリスボアの隣に崩れ落ちそうなアパートが建っています。
これをどう感じるかは人それぞれだと思いますが、
僕は「正直な街だな~」という感想です。
矛盾を隠す気がまるで無い。
むしろ「世の中こういうもんなんだよ!」というメッセージを発したくて
わざとやってんじゃないかと思うくらい。
現に世の中には貧富の差があり、数え切れない矛盾がある。
それが現実なんだから、マカオの潔さに僕は共感します。
欲望を思いっきり喚起する街。
各国から売春婦が集まり、高級宝石店が24時間営業する街。
でも、治安は良いし、美味いポルトガル料理も食べられます。
なかなか懐が深くて、面白い場所です(住みたくはないですが)。
で、マカオから高雄に戻り、台湾新幹線で台北に帰りました。
台湾新幹線、かなり早いです。高雄-台北間で1時間40分弱。値段も4,300円くらい。
ま、これで当初の目的の一つであった台湾一周が出来たわけなんですが、
これは結構簡単に出来ます。
電車の乗車時間は合わせて10時間20分程度。
値段も8,000円くらいです。
お気軽に、経済的に、安全に、美味しく、出来ると思います。