昨日の続きです

 

無知を恥としない

 

元職員 あれは、請願者と紹介議員の法令や会議規則の無理解が露呈しただけのもの。請願に賛成した新人議員も、無知であることを広く知らせただけ。あんなものは、門前払いにする内容でしかない。

 

中 村 本当はそういうことなのでしょう。請願者が元議員らしいので、議会としては「法制度を勉強してほしい」と整理して終わるべきものです。彼らには、自分の勉強不足を武器にする厚かましさと逞しさがあるので驚くばかりです。ただ、請願ですから、本会議で採決しなければなりません。

 

     政治的意図として、永田議員と秋谷議長を攻撃したい議員が、本会議で請願賛成を訴えたのだと思います。本会議で共産党の牛尾議員が、筋の通った意見を述べていました。彼の請願に対する反対理由がわかりやすいと、庁内で評価されていました。

 

区 民 永田議員と秋谷議長が邪魔なのですか。

 

元職員 自民党多数派にとって、脅しに屈しない議員は邪魔だろう。しかし、お互いに自民党員ということがあるので、直接攻撃はしにくい。そこで、代わって彼女たちが攻めたということじゃないかな。

       某議員は、その請願書の扱いについて「リーガルチャックが必要だ。大変な内容だから弁護士に相談すべきだ」と騒いでいたようだ。問題を大きくしたかったのだろう。しかし、上手くいかなかった。

 

区 民 ここでも不発弾ですか。いや、もともと火薬が入っていなかったというとですね。

 

中 村 某議員が騒いでいたのに、彼の所属会派である自民党多数派が本会議で、請願に反対しました。請願を採択するという対応で協力関係にあった、左翼グループの梯子を外したことになります。最終判断としては、賢い選択をしたということです。

     結果的に、賛成議員の無知さがわかっただけでしょう。自分たちが無知であることを恥と思わないところがすごいですね。永田・秋谷議員攻撃は、「数撃てば当たる」戦法の一つなのかもしれません。

 

区 民 むかしは、議員は全員物知りだと思っていました。私たちの前で知的なことを話されるので、誤解してしまいます。

 

元職員 上手に誤解されるのが、彼ら彼女たちの手だね。選挙演説を聴いていると、「とてもお上手だ」と思う。嘘ばっかり言っている人がいる。(笑)

 

中 村 今度の請願書の件でも、自民党多数派と左翼議員とが連携していることがよくわかります。それが悪いことだと断罪できるものではありませんが、連携していることを隠すのはよくありません。「私たちと考えや目的を同じくしている左翼議員と連携しています。彼たちこそ同志です」、と胸を張るべきでしょう。

 

区 民 ところで、いまの千代田区政は活気がないように思えますが、そう感じていらっしゃいませんか。 何をやろうとしているのか、さっぱりわかりません。どんな区政を目指しているのかもわかりません。

          何というか、事務的な区政というか、顔のない区政というか、お役所そのものという感じで楽しさが伝わりません。

 

元職員 前の区長が、思いつきを含めていろいろやったので、いまは物足りないと感じるだろうね。小池都知事が何かやると、それに倣う感じの区政になった。オリジナル性がないというか、夢がないというか、冒険をしないというか、刺激のない区政になっている。

      刺激としてあるのが、職員と議員の逮捕じゃたまらない。(笑)

 

中 村 安全運転第一だと、事故もないでしょう。その分、議会が刺激的なことをするので、バランスがとれているというか。

 

元職員 そうか、某議員たちには感謝しなければいけない。(笑)

       石川前区長は役所職員の先輩ということで、何でも知っているというやりづらさがあった。樋口区長は、何を考えているかわからないところがある。生真面目な人であることは皆認めているが、仕事上の楽しさが職員に伝わってこないらしい。

 

区 民 威張っていないので、地域での評判は良いですよ。悪い話は聞きません。ただ、石川前区長とは距離があるようだ、という話はあります。

 

中 村 あるかもしれませんが、決定的ではないと思います。大先輩と若手とのギャップは、どこにでもあるものです。ただ、外目にそのように見えると芳しくありませんね。

 

区 民 「樋口区長は、先輩を大事にしないらしい」という話がありますので、石川前区長のことを言っているのかなと思いました。

 

元職員 少しくらい距離があっても、政治家にとっては問題にならないでしょう。樋口区長は石川前区長が推薦した人ですから、当然大事にするはず。もっとも、気遣いが過ぎると区政運営の「指導」」が入るので、ほどほどにというところかな。(笑)

 

中 村 話が面白くなってきたのに、残念ですが予定の時間になりました。今回はここまでにして、また雑談の機会をつくらせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 

                        トーク報告を終わります