朝夕はすっかり秋らしい風が吹くようになった。


ところで「あき」と打つと「安芸」とソッコーで変換してくれるこのPC。

ちなみに「はんそ」も「藩祖」になります。

ああすでに機械だけはいっちょまえに歴コン(?)


秋といえば

そろそろ私のこの仕事の契約期間も終わりです。

1年以上はできない決まりになっているので延長はなし。


あとを濁さず去れるものだろうか…。

とにかく急ピッチで作業をすすめねば。




それにしても

歴史って本当におくが深い。

契約終了間近の今になっても自分の誤訳に爆笑してるぜ

こんなんでいいのか!?




私はいまだにこんなんだけど

それでもこの仕事は本当にたくさんの世界を私に見せてくれた。


好奇心の芽は何十倍にもふくれあがり

知れば知るほどさらに知りたいことがどんどん増え

目の前に見えているものが本当にどれほど小さいものか

私がこれまで生きてきた時間がどれほどちっぽけなものか

いまさらだけど身に染みておしえてもらった。



そして本というものは


やっぱりすごい。



本を読むことができる私たちが

どんなにぜいたくなのかも。



さて

これから私もどこへいくのやら。

流れにさからわずここまできたから

やっぱりこれからも流れ流れてゆくだろう~♪

石川へ嫁にきてから数年

当然ながら文化の違いはさまざまあって

そのたびに驚いたり感心したり。


「違い」って本当におもしろい!

大好きだ。



最近知った「違い」は

タイトルにあるふたつです。




以前の仕事の相方だった女性(関東と東北に住んでいた人)に

ある日


「…しりこだまって知ってますよね?」


と聞かれた。


「…知ってますよ」



しりこだまとは

カッパに取られるというお尻の栓

または魂のかたまりのこと。


これをとられると死んでしまったりおぼれたりするのだそうだ。


昔話にときどき出てくる「しりこだま」という言葉の

得体の知れない響きがなんだかとてもこわかった。



「しりこだま、○○さんは知らないっていうんですよ」


○○さんは石川県出身の人だ。


「へえー。昔話に興味ないんですかね?」


と的外れな返しをする私。

これが半年以上前のことだ。



そして昨日。


新たな相方である18歳の彼女が村の伝説の載っている本を読んでいた。



「…これ、肛門のことですか?」


18歳の女の子が唐突にそんな…

と数行読むことしばし


「しりこだまのことじゃない?」


と私。


「なんですか、それ!?」




調べてみるとはっきりしたことはわからないが

どうも東西のカッパは生態が違うらしく

(妖怪に生態があるのかわからんが)

「しりこだま」の話が多く登場するのは東日本が中心

…ぽいのである。



その証拠にうちの夫も


「しらない」


とつまらなそうに言っていた。



相方の読んでいた本には

「亀が肛門を取ろうとする」

と書いてあったので「しりこだま」という

言い方をしないだけなのかも。



そしてまた別のとき。

18歳の相方と水あめの話になった。


「あんず飴も水あめだよね?」

と私。


「なんですか、それ!?」


それで簡単に説明すると


「そんなもの売っても売れないと思います!!」


…と。

ばっさり。

ちょっと傷ついた。


けっこうおいしいと思うけどな…。



これも調べたら東日本の屋台を中心に売られているものだった。


たとえ小さなことでも

あたりまえだと思ってることが必ずしもあたりまえではない。


これが18歳の彼女にもいつかわかるときが来るのだろう…



でもそのかわり

彼女においしそうなものをおしえてもらった。



かあさん1年生


ぶどう飴、だそう。

生のぶどうに飴がかかっているらしい。


うまそう!!!!


今度お祭りがあったら食べみよ~っと。




昨日の帰り道

息子に携帯を奪われたので


「好きな写真撮っていいよ」


というと、5秒に1回くらいで撮りまくる息子。


それでも今の携帯はすごいね。

本体に保存してるのにいくらでも撮れる。

ぜんぜん平気。


どんな写真がとれたやら…とあとで見てみたら

けっこうおもしろかった。


子供の目から見た世界ってこんなんかな。


かあさん1年生 かあさん1年生 かあさん1年生 かあさん1年生