毎日鉄板の上で焼かれて
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パリのアパルトマン



パリで家を探すのはとても難しい。
人口密度がすごいから、家の取り合いになる。フランス語だったらle bon coinっていうサイトがあって、ルームシェアの募集とかをしているんだけど、良さそうな部屋は一瞬でなくなってしまう。
やっぱりフランスにも日本人コミュニティがあって、日本人から借りると結構いい。ovniとか、jimomoとか、mixBとかっていうサイトで探せる。mixiのコミュニティで探すのも良い。mixiまだあったんだ…って思うけど、海外のそういう感じのコミュニティは、割と活用されている。
で、日本人は、清潔にしてることが多いし、パリに着いて最初にお部屋を貸してくれた可愛いお姉さんは、とてもいい人だった。けど、そういう清潔な部屋は、競争率が尋常じゃない。

今は一人暮らしをしていて、お風呂とトイレが他の人と共同、という物件に住んでいる。ちなみにお風呂は私が掃除して、トイレは隣の子が掃除している。使ってるけど、しない人もいる。要は、掃除の人がいない。けど、管理費はガッツリとられている。何を管理されてるのか全くわからない。一度、シャワーカーテンが変わったことがあって、いつも掃除しない子がシャワーカーテンだけ買い替えて、わたしはシャワーカーテンを買いました!とわざわざ報告に来た。けど、掃除は金じゃない。わたしはいつも排水溝をほじってますよ!そしてそのシャワーカーテンは2週間でカビだらけになった。
屋根裏部屋っていうのは、昔召使いが住んでいたところだから、めちゃめちゃ狭い。けどこういうところじゃないと見つけられない。ここも運良く紹介して頂いて、命拾いした。どんなに不潔だとしても私にとってはパラディなので、私がなにを言ったとしても、他人にディスされるのは絶対に許さない。

フランスの物件って、家具とかが全部付いてるから、汚い。100年とかの間、部屋を完全に空にすることがないから汚いのかもしれない。もしくは、フランス人が不潔だから。
フランス人の大家さんは、基本的に退去時のクリーニングを入れない。ケチだから。あとは、不潔だから。
清潔感に関する基準は、もう圧倒的に違う。ホテルに行くとわかるけど、臭い。トイレはどこのトイレも同じようにきたなくて、便座がないことも多い。
ちなみにフランスで綺麗なトイレに入りたかったら、日本人が経営してるレストランに行くと良いです。

ハウスクリーニングを入れないくせに、敷金からもし1サンチームでも何か引かれたら、もう怒り狂ってしまうと思う。わたしが怒り狂うことをどうか許して欲しい。わたしが入居した時、めちゃめちゃに不潔だったこの部屋は今は私が掃除してて多少不潔、くらいで済んでるんだから、逆にお金を払って欲しい。ちなみに敷金は入居時ガッツリ取られます。
フランス語がまだ怒り狂うレベルに達してなくて、怒り狂うとだんだんボロが出て英語になってくるため、最悪のシナリオを下書きして暗記しておこうと思う。

ベッドは、過去の住人全員が寝たマットレスに寝るから、腰の所が窪んでいる。本当に気持ち悪い。昔、所窪っていう場所に住んでいたことがあるのを思い出した。まるでこの惨事を予見していたような住所で、不気味。
気持ちがわるい寝床で、眠りにつく。そして悪夢を見て、うなされる。
あと、たまに寝具とかからおじさんの匂いがする。どこからするのかわからなくて、かなり気持ち悪い。自分かも?!と思って身体中嗅いでも、おじさんの成分は幸い、見つけられなかった。
よかった。独身のアラサーで、貧乏で、ハゲで、おじさんの匂いまでしたらちょっともうダメな気がする。

だから掃除は、住んでた人が出るとき、もうサービス的にするしかない。大家さんはハウスクリーニングを入れないし、自分では絶対にしない。誰もしない。それでも入居したい人がたくさんいるから。というか、フランス人は汚いのが平気だから。深刻な家不足が、不潔の国の不潔さに拍車をかけている。

カーテンにカビが生えてたりするけど、括り付けてあって外せないし、もうなんか色々諦めている。この間、水道から泥が出たと思ったらカビだった。

何もかも諦めるしかない。ここは昔、窓から糞尿を捨てていた不潔の国、フランスなのだから。

禿

フランスに来て、禿げた。

何が原因なのかわからないけれど、フランスにきて、割と大きな10円禿げができて、さらに髪の分け目がどんどん薄くなった。毎日、髪の抜け方が尋常じゃない。ボロッと抜ける。

10円ハゲは美容師さんが気付いてくれて、けどハゲは保険が利くのかわからないので、薬局でハゲの薬を買おうとしたら、10000円くらいして諦めた。それで、今どのくらいのレベルでハゲなのか全然わからない。

わたしのハゲ専属カメラマンだった同僚は寿退社して、一回日本に帰った。わたしのハゲから解放されて、さぞかし安心していると思う。彼女はわたしのハゲをよく褒めてくれた。清潔感があるハゲだね、とか言っていた。優しくていい子だったから、幸せになってほしい。

禿げる前、一時期、美容院のソファに住んでて、床に割といつも髪が落ちてるので、自分の髪が抜けまくっているということに全然気がつかなかった。

それで、引っ越したら美容院よりもストレスフルな環境になって、ハゲがどんどん大きくなった。

私がハゲなのはともかく、フランスにいるとシャワーの水の石灰のせいで髪が薄くなるっていうのはみんな同じように悩んでいて、お金に余裕がある人はシャワーヘッドに浄水器を付けたりする。

あと、太陽の光で頭皮が焼けるから、痛む。紫外線は日本より強いと思う。
というわけで、フランス人のおばあちゃんたちは、かなり髪が薄い人が多い。

髪が抜けまくるわりに、クイックルワイパーみたいのは全然売ってない。不便な国、フランス。
サランラップは切れないし、ここからお切り下さいも絶対に切れない。
透明のシートで蓋をしてある系のやつは、全く開かない。とにかく何も開かない。で、開くやつは、最初から漏れてる。
ちょうどいい接着ができないらしい。

あと掃除機が重いし、吸わない。冷蔵庫はいつも壊れるし、霜だらけになるし、洗濯機は洗うだけでは気が済まないらしく、服をボロボロにする。

日本はすごい。日本は何でもある。まるで未来のよう。ドラえもんの国、日本。
お菓子とかが開けやすいし、水はいいお水だから、禿げない。

男は黙ってバーカバーカ

結婚できないまま29歳になった。

実は結婚したくないと言っていた時期が結構長い。物心ついた頃から26歳くらいまであまり結婚には興味がなくて、昨年くらいまでは出産にも一切興味がなかった。 ただ、その後、興味を持ったところで特にアクションは起こさなかった。

うちの両親は常に離婚しそうだったし、今もいつするのかな、と思っているけど、していない。

お母さんは小さい時から、スミトモショージとか、カイギョーイとかと結婚するといいよと言っていたけど、そういう名前の人には縁のない人生だった。

妹はそんな結婚からかなり縁の遠い私の姿を見て26歳で結婚したし、弟は弱冠23歳で婚活をしている。というわけで、弟にも先を越される可能性がある。

結婚に興味がなく一切結婚に向けてのアプローチを行わなかったのにも関わらず、昔の自分の中では、29歳の自分は結婚しているんだろうな、と漠然と思っていた。28歳とかで唐突に結婚するきっかけがあって、それで結婚しているんだろうなと、都合良く考えていたけど、甘かった。結婚するきっかけなんか唐突に訪れるわけがない。人生は甘くない。

29歳の自分は昔に想像したよりも心はずっと若々しくて、結婚はしていないし、しかも外国にいる。顔は老けた。多分昔の自分は、結婚していないことよりも外国にいることと、顔が老けた事に驚くと思う。

平均初婚年齢を独身のまま越すとすごく行き遅れた感じがするんだけど、前に先輩が「田舎のヤンキーと東京のバリキャリのお姉さんの、初婚年齢を均してるんだから、29歳で結婚なんて早いほうなんじゃないの、焦らなくていいよ。独身最高だよ!」と言っていたのを思い出す。

確かに、出産さえ考えなければいくらでも時間はある。60歳でもいいわけだし。

結婚がしたいと言って同級生たちがざわつき出したのは27歳の頃だった。みんな割とバタバタと結婚した。当時の恋人とか、昔の恋人とかと。
昔、女性の先輩が、30歳までに結婚したかったから、29歳から一生懸命婚活して、30で結婚して、31で出産できたって言ってて、けど実際それができる人ってすごいと思う。

まず目標を立てて、それに向けて行動する、ということは小さい頃からできなかった。
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