村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

来場者感想アンケートから。

 

●ひとこと、ひとことが素晴らしかったです。心に沁みました。

●勇気と元気をいっぱいいただきました。

●加藤さんの世界観、歴史観、歌に対する謙虚な気持ちに触れることが出来ました。

●百万本のバラの数奇な歴史を知り、受け継がれた想いに心動かされました。

●声、顔、姿、すべて美しく感激しました。

●加藤さんの人間的な大きさ深さを間近で感じられました。

●記憶と知識の素晴らしさに呑み込まれました。

●運命の旗のピンが1本1本立っていて、その目印に導かれているように感じました。

●あたなと私、一対一の繋がりが大切。

●分断の解決は、自分自身の課題でもあったので、とても心深く入り、考えることが出来ました。

●情熱とエネルギーに圧倒されました。

 歌は人の想いで国境を超えていくという話が心を撃ちました。

●いつまでも人々への大きな愛と青春の情熱を持ち続けておられる姿に感動しました。

●学生時代も熱い気持ちを80歳の今も持ち続ける姿に刺激を受けました。

●思いのまま、自由に自然に、そのまま生きてください。

●今年70歳になりますが、まだまだ頑張ろうと勇気をいただきました。

●100歳まで生きるってカッコイイというお母様ステキです。


 

加藤登紀子さんを招いての寺子屋に、およそ100人の方が来場した。

その中に、横田南嶺さん、吉元由美さん、榎木孝明さん、高野登さん、木村まさ子さん、これまでのゲストが5人も来てくださった。

来場したみなさんの多くが、SNSに感想を書いてくださっている。

 

中でも、円覚寺管長の横田南嶺さんは、克明にメモを取られ、長文の感想を書かれている。それを一部紹介する。

詳細は、5月9日のYouTube配信「管長日記」で。

 

加藤さんは、さすがの村上さんもたじろぐような迫力でした。
時代を生きた人だと感じました。
私などのように戦後の平和な時代に産まれた者にははかりしれない深さを感じました。底知れない深淵をのぞいたような気持ちでした。

 

南嶺さんの好きな坂村真民の詩に「一字一輪」というのがあります。

「字は一字でいい 一字にこもる力を知れ

 花は一輪でいい 一輪にこもる命を知れ」

「花は一輪でいい」、その対極にあるように思うのが、「百万本のバラ」ではないかと思うのです。

いろんな会話がある中で、ふと加藤さんが「バラは一本でいいの」とつぶやかれたのが心に残りました。

数え切れないほど「百万本のバラ」を歌われた加藤さんが「バラは一本でいいの」と言われたのが最も印象的でした。

重くて深い一輪なのです。

四十年近く前の修行僧の耳になぜ「百万本のバラ」の歌が残っていたのか、その歌に込められた深い哀愁の一端を知って、少しだけ分かった気がしたのでした。

 

作詞家の吉元由美さんの感想。

「百万本のバラ」の原曲は、大国に翻弄されたラトビアの嘆きを歌った子守唄でしたが、1982年にロシアに持ち込まれロマンティックな愛を歌った歌詞がつけられたそう。グルジア(現ジョージア)の画家が女優に恋をし、彼女の泊まっているホテルの前の広場をバラで埋め尽くしたという逸話に基づいた物語が「百万本のバラ」という歌になりました。

圧倒的な物語。

すべてではないけれど、歌には圧倒的な物語が必要なのだ。ガツンと、拳で胸の奥を叩かれたよう。それがフィクションであれ、ノンフィクションであれ、人間の心の芯であるとか、生きることであるとか、その熱さや冷たさをこの手に感じること。うまく言葉にできないけれど、その勇気のようなものが必要なのだと。生ぬるく生きている自分を恥じてしまった。

 

参加した一人から、こんな嬉しいメールが届いた。

素晴らしい時間でした。 加藤様は神様から選ばれた使者なのだと感じてしまいました。 お母様のお話しも泣けました。 

加藤さんは、生きる事に貪欲で逞しくて優しいお人柄の方だと確信でき嬉しかったです。 平和への思いにも心から感銘いたしました。 震える瞬間が何度もありました。
引き出される村上様にも あらためて尊敬の気持ちを募らせました。 加藤様にとっても貴重なお時間だったのではと生意気ながら感じました。
介護が始まってしまったのでよりタイトになってますが、なるべく寺子屋には参加しないと人生、損してしまうなと確信致しました。
学び続けて、年齢を言い訳にしない素敵な先輩を目の前にできた事で、怖がらず年齢を重ねてゆきます。 そして、真剣に役立てるよう努力してまいります。

                   (参加者の感想、さらに次回につづく)

 

横田南嶺さんと

木村まさ子さん、榎木孝明さんと

入田直子さんと

吉元由美さんと

大人の寺子屋では、

毎回、事前アンケートをして、対談に役立てている。

 

自分の力になってくれた歌は…

●百万本のバラ 4人

●知床旅情 3人

●難破船~辛い別れ、行き詰ったとき励まされた

●故郷

●赤とんぼ~たっぷり注がれた親の愛を思い出す

●翼をください~小学生の時、ケンカした時、救われた

●水の星へ愛をこめて(森口博子)~もう泣かないで、あなたを探している人がいるという歌詞が好き

●上を向いて歩こう~口ずさみながら歩くと元気になれた

●栄光の架け橋

●負けないで(ZARD)

●群青(福島県南相馬市の子どもたち)
●アンパンマン体操

●ピクニックマーチ~難病になりリハビリの時の応援歌

●ロシア民謡、歌声喫茶の歌

●夢芝居(梅沢富美男)

●がんばりましょう(SMAP)

●ファイト(中島みゆき)~壁にぶち当たったときの心に効く

●掌(ミスターチルドレン)

●手のひらを太陽に

●神田川~「若かったあの頃、何も怖くなかった」という歌詞
●ドーンパープル(ユーミン)

●フランクシナトラのニューヨークニューヨーク~20代、ニューヨークで生きる力をくれた

 

加藤さんは「歌は靴。今日生きる力を生む」と言う。

「歌はパスポートのいらない故郷」とも。

 

分断を超えるのに必要なものは…

●愛 9人もいた

●想像力 3人

●笑顔 2人

●すべて自分事として考える

●異質を受け入れる精神

●傲慢を捨て「小さきもの」として生きる

●揺るぎない想い

●智慧と慈悲

●自分を認め、多様を認めること

●自分と自分以外を大事にする心

●思い込みと偏見を捨てる

●分断あ自分の心のあると気づくこと

●赦すこと

●信頼

●沈黙

 

加藤さんに聞いたら、「おいしいご飯だ」と即答。

更に老子なら「なにもしないことだ」というとも。深い。