ももクロ体験談

ももクロ体験談

ももいろクローバーZ、そのメンバー百田夏菜子ちゃんの応援ブログです。本当はほとんど落書き帳です。Twitterアカウント:nobusen2

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応援している推しアイドルが結成記念日を迎えたりするとおセンチになってしまいますね。

私も当日は朝から結成日に合わせて発売された彼女達の最新アルバムを聴きながら、歌詞の中のなんてことない1フレーズで突然涙がこみ上げたりするので、何が自分の涙もろさの引き金になるかわからない涙腺の黒ひげ危機一発状態で1日を過ごしました。
このももいろクローバーZ 5thアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』がまさに「ももいろクローバーZ」で、本当に最高でした。今日はその話です。アルバムコンセプトの解釈的な話しますが基本的に妄想だと思って読んでください。



5thアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』。
彼女達のグループ名が付けられ『SHOW』というコンセプトが与えられた本アルバムはまさに彼女達ももクロでしたが、私はすぐにそのことに気が付きませんでした。

アルバムフラゲ日(発売日の前日に商品が入荷する店舗では発売日を待たずに購入できる韋駄天の神の恩恵)、飢えた獣がかぶりつくように収録されている曲を聴くと、収録された13曲(+ボーナストラック)それぞれが別方向に展開する物語のようにバリエーションに富んでおり、音楽ジャンルや歌詞の世界観にはほとんど統一性がありません。カレー、ハンバーグから名も知らぬアフリカの民族料理まで揃ってます。

しかしながら、今作はアルバムのコンセプト"SHOW"を追求理解しようと思うと、多様性はももクロの見せてくれるSHOWの強みの一つであるのは間違いないけど、統一性がないということそのものはももクロの活動や楽曲の自由度の高さの結果でしかなく、このアルバムがグループ名を冠するに値する根拠ではないよなぁ…などと考えていました。

そして早々に私は「このアルバムがいかにしてももクロを表すのか?」という問題は些細なことであると判断し、ももクロの結成記念日の訪れを祝い、変化と色彩に富んだ新曲達と踊ることにしました。

実際、私にとってももクロさんの結成記念日のめでたさや各楽曲の与えてくれる直感的な興奮に比べたらアルバムコンセプトの解釈などという文化的な営みの進捗は本当に些細なことでした。考えるものじゃない。推しは衝動で愛でろ。

5月17日をモノノフの友人達と祝い倒し、またアルバムを聴きながら1人家路につく途中、メインテーマでもある"SHOW"というキーワードが突風のように突然私に吹き込みました。

アルバム最後の曲『The Show』を聴いた時のことです。
この曲の歌詞にある
「人生というショー 楽しみましょう」
という言葉は彼女達ももいろクローバーZというアイドルのステージを見ていると意味が違って聞こえる詞です。

ステージの上だけでなくその振る舞いや人柄までもがコンテンツとして消費される彼女達アイドルは、その人生そのものを"SHOW"としてオーディエンスに提供しています。

『The Show』ではより広く
「みんなの人生もショーのようなもの。だから物語のように楽しもう」
という意味で「人生というショー」というフレーズが用いられていますが、彼女達のように本当にステージ上に人生を表現する人達には、上に書いたようにまた別の意味合いが歌詞に上乗せされます。
「私達の人生はショーのようなもの」
であり、
「ももクロのショーとは彼女達の人生」
であるわけです。 

と、私の楽曲解釈が突然進みました。

そのまま1曲目『ロードショー』から再びアルバムを再生します。
この曲は本アルバムのテーマであるSHOWの開幕を表す曲。一番の歌詞はショー開演前の説明と注意事項のような詞が歌われていきます。

「これから皆様はこのShowの一部になります」

この詞は観客席すら演出の一つでありSHOWの一部になり得るのだ、というステージエンタメの常識を指しています。
このことはももクロのライブに足を運んだことのある人なら会場に響き渡る歓声やペンライトの海、手拍子やコールの生み出すグルーヴで嫌でも認識しているはずです。

この「ショーの一部」というフレーズが最後の曲『The Show』で回収されていました。
彼女達ももクロはその人生をショーに昇華していて、私達観客はそのショーの一部を彩っているのです。

そして、『The Show』は私達一人一人の人生もまさにショーなのである、と歌っています。
人々の十人十色の人生が、彼女達のステージに集まった時、ももクロの作るSHOWの一部になるのです。
そしてそれはまさに本アルバムの楽曲のことを歌っているのではないかと私は気が付きました。

統一性を持たず多種多様な物語を歩む楽曲達が4人のメンバーの歌で繋がって『MOMOIRO  CLOVER Z』を作り上げている本アルバムは、
全く異なる人生を歩む人々が彼女達の元に集い、その一部、一体となり『ももいろクローバーZ』のSHOWを完成させていることを表しているのだ。そう思いました。

するとこの1曲目『ロードショー』はまさに、その人生をSHOWにしてみせたももクロが絶対の説得力を持って自分達のSHOWに人々を招待する曲でした。

"ここは誰もが一つになれる場所"

"現実なんて振り切って夢の手を引いて走り出せ"

"あの日ぼくら出逢えたから
混ざり合ってShowが生まれる"


自分達の人生をステージ上に昇華し続けてきた彼女達だからこそ歌える実在するファンタジーの入り口が、この曲にはありました。

そしてアルバム曲を聴き進めていけばそこには多種多様な音楽があり物語があり、コース料理のように聴き手の鼓膜でエンタメする。

なるほどこれはまさに、結成11周年にして満を持してリリースするグループ名を冠した作品に相応しいアルバム。今のももクロだから歌えるテーマじゃないか。

私は彼女達のファンとしてなんと誇らしい作品をリリースしてくれたのだと喜び、再びアルバムの楽曲達と踊り明かしました。

そして、一つも重なることなく多様に別れた新しい楽曲達が、それぞれの世界でまた誰かの人生をももクロのSHOWに引き込んでくれる近未来に期待を寄せながら、12年目のももクロを追いかけます。いやほんと、早くライブで聴きたい。


最後に、私がダラダラと書いた講釈を全部全ーーー部!無視して聴いたとしても普通に最高のアルバムなのでこれからこのアルバムを手にしたり聴く人は安心して楽しんでください。
ももクロの音楽は純粋な音楽好きもひねくれ者も誰もが楽しめるように作られています。レコード会社の担当宮本さんが変態なので(褒めてる)。