想い出づくり。

想い出づくり。

生田衣梨奈推し/ドラマ・歌謡曲/落語・演芸

日曜日は広島県福山市、神辺文化会館での「特選落語 三遊亭好楽・桂宮治 二人会」


笑点メンバー二人の会。

この日は林家木久扇師匠の「笑点」レギュラー出演最終日であったが、木久扇師匠に関してお二人とも必要以上に触れなかった印象。


「ろくろ首」三遊亭好好

「権助魚」桂宮治

「三年目」三遊亭好楽


好楽門下の二ツ目好好さんはワタクシ初で、意外と?ちゃんとした芸風。

好楽師匠と宮治師匠は二人ともマクラ長め。

8割強で結構な客入りであったが、相変わらず集客に触れるのが宮治師匠で、客いじりに始まり大谷ネタに学校寄席の偏差値ネタと、かなり際どい線を狙ったマクラで、笑点のイメージに反して毒がある。

噺自体も暴走気味で宮治師匠らしい。

好楽師匠は歯医者のマクラからの三年目。

淡々として抑えた芸でありました。

午後2時開演、休憩無しで約1時間40分。

やはり、仲入りは必要かとー

先日10日は岡山市民会館での「春の岡山落語名人会」


老朽化に伴い岡山市民文化ホールと共に今月末で閉館する岡山市民会館での落語会。

市民文化ホールの方では一之輔師匠の落語会があったけど、ワタクシ平日は無理なので_


「ん回し」桂弥っこ

「つる」桂二葉

「夢の革財布」桂吉弥

  ~仲入り~

「宗論」月亭方正

「落語記念日」桂文珍


二葉さんはワタクシ2回目。

テレビ出演に関しては「探偵業」の方には前回観た時も触れていたけど、今回は「ぽかぽか」の方も。

しかし「見なくていいです。喋ってないんで」

最近は喋れるコーナーも出来たようですが_

「夢の革財布」は東京の「芝浜」で、人情味ある演出。

方正さんは初で、落語自体は映像でも見たこと無かった。

意外と言っては失礼なのだが、面白かった。

上方落語らしく賑やか。

文珍師匠はダジャレ多めの新作落語でありました。


ちなみに昨年新たに開場したのが岡山芸術創造劇場ハレノワで、先日同会場での「笑点」収録が放送されたばかり。

そのためか毎年笑点メンバーが顔付けされている岡山落語名人会、しかし上記の通り今回は笑点メンバー不在。

しかしグッズ販売はほぼ笑点グッズでありました_

先日の日曜日は大阪府高槻市、割烹旅館亀屋での亀屋寄席「雲助  ひとり舞台」


人間国宝・五街道雲助師匠の独演会は久々。

お座敷での高座、ワタクシ最前では無いが演者との距離がかなり近い座布団席。

マクラで「国宝も飽きてきた」とおっしゃる雲助師匠は沢田研二と同い年で、歌詞が出てこないと嘆くジュリーのネットニュースを見て、いたく共感したそうで。



「勘定板」五街道雲助
「明烏五街道雲助
~仲入り~
「鰍沢」五街道雲助

「鰍沢」はネタ出し。
国宝認定後のインタビューでよく「了見だけはアウトローで」とおっしゃる雲助師匠、演目も「勘定板」のウ○コに「明烏」の遊郭と、まさしくアウトロー。枯れてない。
表情豊かな師匠、「明烏」では登場人物のリアルな描写、特に札付きの悪二人、翌朝の甘納豆のくだりなど滑稽で可笑しい。
一転して「鰍沢」はシリアスで重厚、雪中でのスリリングな展開。
そしてラストは鳴り物入りで芝居調、何か格調高い。
まだまだ現役を感じさせる国宝でありました。

計一時間半、濃密な高座。
以上、ワタクシ今年初の落語会でした_


個人的にいろいろと慌ただしかった2023年、今年最後の落語会は24日、京都府立文化芸術会館での「おもしろハッピー落語会 in 京都」


  おもしろハッピートーク 全員

「代書」桂雀太

「不動坊」桂源太

~仲入り~

「天災」桂九ノ一

「佐々木裁き」桂二葉



中央は三味線の岡野鏡さん。

オープニングトークでは売れっ子二葉さん仕事の話や雀太師匠の喜楽館アワード賞金の使い道、お囃子の即興実演など。

二葉さん太鼓が上手く、九ノ一さんの笛が面白かった。

賞金の使い道、阪急電車のラッピングはやらない方が。


トリの二葉さんも触れていたけど、予定時間をかなりオーバーしたようで、源太さんがたっぷりやった印象。

ワタクシの右隣の客含め二葉さん目当ての方が多かったと思うが、二葉さんは子供を演じるのが上手くニンに合ってて良いです。

反面、武士がちょっと線が細くて弱いかと。

雀太師匠は別の噺を聴いてみたい。

九ノ一さんの「天災」は暴れっぷりが凄まじく、本人も冒頭言ってたが客が引くほど暴力的で面白かった。

上方にもいろんな方がいるもので_

3日(日)は広島YMCA国際文化センター国際文化ホールでの「噺家生活三十周年  柳家三三独演会  僕の好きな昭和の名人十八番」


「加賀の千代」柳家三三
「素人鰻柳家三三
~仲入り~
「猫定」柳家三三

「昭和の名人上手」の十八番に思いを馳せながら選んだ演目、とのこと。
「素人鰻」は八代目文楽、「猫定」は六代目圓生の十八番。

三十周年の三三師匠、年を経ると共に貫禄がついてきたと同時に、饒舌になった。
落語自体も賑やかになった気が。
恐らくマクラでも触れていた談春師匠とさだまさしの影響であろうが、昔は高座終わりにアフタートークをするような人では無かった。
仲間では一之輔、白酒、兼好の三人をいじっていたけど、笑顔で目も笑ってるが目の奥が笑ってない兼好師匠が可笑しい。

三三師匠、今年から出囃子は「花咲か爺さん」
しかし師匠によると替え歌で広島カープの応援歌「宮島さん」という事らしい。
会場が広島故にトークは盛り上がっていたが、ワタクシは何とも_

19日(日)は徳島市、あわぎんホールでの「藍場町寄席」


「寿限無」桂れん児
寛永宮本武蔵伝 狼退治神田鯉花
「初天神」春風亭昇々
~仲入り~
   マジック  山上兄弟
「猫と金魚」桂米助

トリは知名度の高い米助師匠。
やはり知名度故か地方では観客の食い付きが良いようで、マクラでウケておりました。
噺は途中までで、仲の良い小遊三師匠とスタイルが似ている。
てじなーにゃの山上兄弟も大きくなりました。
特に弟。

二ツ目の神田鯉花さんは愛媛出身。
情報によると数日間体調を崩してたらしく前日18日(土)の復帰高座は「グズグズ」だったそうですが、全く体調不良を感じさせず、ふわふわしたマクラから一転、しっかりした内容の正統派高座でありました。

そして昇々師匠。
変態新作の印象が強いのだが意外とクラシックな小噺で観客の空気を探っているのが可笑しい。
とはいえ「初天神」はやはり金坊が昇々師匠らしくエキセントリックで頭おかしい。
終盤で昇々師匠、観客を見て「寝てる人が何人かいる!」と叫び、さらに着メロが鳴り出し「変な音楽が鳴ってる!」
確かに変な着メロであった。
昇々師匠の高座ならではのカオスで面白かったです。
明らかに迷惑行為なのだが_

10月22日は神戸朝日ホールでの「桂宮治 全国ツアー2023  Remember Miyajl」




Remember Miyajl桂宮治(トーク)
「やかん」春風亭貫いち
「初天神桂宮治
「四段目」桂宮治
~仲入り~
「もう半分」桂宮治

ホールの一階では騒々しいジャズの生演奏。
客席は半数近くが空席で、ホールの規模からすればまあまあの入りだと思うのだが繊細な宮治師匠はかなり傷ついたようで、冒頭トークでずっと触れていらした。
客席アンケートでは薄めの笑点ネタばかり。
近年自由奔放な型の多い演目「初天神」、宮治師匠も同様で金坊が政治批判を繰り広げたりと暴走気味で、「四段目」も同様に自由で面白い。
そして一転して照明を落とし丁寧に語る「もう半分」は陰惨で気味悪く、暗い演目に本質が見えるあたり柳家喬太郎師匠に似ている。
神戸にマニアが根付くのは、これからですね。

同月29日は県内の津山市加茂町文化センターでの「津山寄席 三遊亭小遊三一門会」

「動物園」瀧川はち水鯉
「真田小僧」三遊亭遊七
蝦蟇の油三遊亭遊之介
~仲入り~
「転失気」三遊亭遊馬
    漫談  ねづっち
「蜘蛛駕籠」三遊亭小遊三

宮治師匠の次は小遊三師匠、偶然ですが笑点つながり。
遊馬師匠の高座中にワタクシの斜め前でスマホをいじる年寄りが間違って何かのアプリを押し、突然鳴り響いたのが悲しいかな笑点のテーマ。
即座に遊馬師匠が触れたが、笑点の影響力は恐ろしい。
当の小遊三師匠も笑点マクラたっぷりでありました_

一昨日は神戸文化ホールでの「第47回東西落語名人選」昼の部に。



ワタクシ6年ぶりの東西落語名人選。
当時は小三治師匠がまだ御存命でありました。


「湯屋番」柳亭小痴楽
「狼講釈」露の新治
「葬儀屋さん笑福亭福笑
「代り目」三遊亭小遊三
~仲入り~
「吉良上野介の立場春風亭小朝
「井戸の茶碗」桂福團治

小痴楽師匠以外は久々。
席は前の方だったのだが前列の方の頭で肝心の演者が見えにくい。
実力派の新治師匠がマクラで養毛剤の話をして面白かったが、新治師匠含め大御所勢は皆お年を召されて髪が_
開口一番は唯一髪フサフサの小痴楽師匠で、子供たちのマクラが面白く能天気な若旦那がよく似合う。
養毛剤のマクラが似合うようになってきた新治師匠、狼講釈は久々。
阪神優勝に驚く福笑師匠は変わらずバカバカしい爆笑新作で「菩提寺」「スープ?」ポタージュを間違えるバカバカしさ。
ワタクシ疲れていたのだろうか、小遊三師匠あたりで睡魔が_
小朝師匠はブログで「胃の負担にならない軽いお噺で」なんて予告しており、確かに胃の負担にはならなかったが_
トリの福團治師匠、相変わらず「疲れた_」などと呟いていたが、じっくりと落ち着いた口調でありました。


思えば今から30年前の東西落語名人選、当たり前であるが昭和の名人がまだ御存命であった_
兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールでの「牡丹灯籠「俺たちの圓朝を聴け!」」


兵庫での3日間公演、最終日に。
ワタクシ三三師匠の高座は今年の正月以来ですが、果たして談春師匠はいつ以来であろうか。
エンディングトークが予告されているのだが、談春師匠はとにかく話が長くて、以前も落語を終えてからの長話で辟易した記憶があり今回は大丈夫かと思ったら、開演前の影アナでいろいろ喋り続ける談春師匠。
1人喋りかと思いきや三三師匠の相槌が。
相変わらずよく喋る師匠である。


トーク   立川談春・柳家三三
「紙入れ」立川談春
「お峰殺し」柳家三三
~仲入り~
「関口屋のゆすり立川談春
「粗忽の釘」柳家三三
トーク   立川談春・柳家三三

談春師匠の紙入れは久々であるが、自由な喋りが持ち味の師匠故に随分と女房の印象が変わった気がする。
三三師匠はお峰殺しの場面で見応えある演技。
談春、三三両師匠、力の入った牡丹灯籠であったが、その後の「粗忽の釘」でテンション高く弾けまくる三三師匠。
トークで談春師匠も触れていたが、牡丹灯籠の後で粗忽の釘は良かったのだろうか。


エンディングトークでは予想外の撮影タイム。
2階から撮影です。
公演時間約3時間。
ちなみにエンディングトークは意外や短めで、三本締めでお開き。
失礼しました。
池袋演芸場8月中席/落語芸術協会
20日昼の部

「道具屋」三遊亭げん馬(前座)

「カレシ」瀧川鯉白

   指揮者形態模写  好田タクト

「湯屋番」三遊亭小笑

「裸ンナー!」春風亭昇々

   工作芸  できたくん

「NASAの壺」昔昔亭A太郎

「たがや」桂小文治

~仲入り~
   コントD51
「兵庫船」瀧川鯉丸
「ロック魂」春風亭柳雀
   奇術  小泉ポロン
「いちについて」瀧川鯉八


A太郎師匠、噂の撮影タイム風景。

開演前、ロビーでじっと宙を見つめていた鯉白さん。
久々にお見かけしたが随分と髪が伸びている。
そんな鯉白さんの新作、やはり狂っている。
そんな鯉白さんに始まり、わかる人にはわかるマニアックな指揮者ものまね好田タクト先生、存在自体が面白い小笑師匠、そして変態の昇々師匠と、思えば先日のこの番組、狂った芸人の集まりであった。
さすがは瀧川鯉八主任興行千秋楽。
おかげで?一番まともな小文治師匠の時にウトウトしてしまった。

鯉丸さんは正統であったが、そんな流れを察したかマニアックなロック新作をかける柳雀師匠。
客席最後列をも恐怖に陥れるドSのポロンさん、積みマジが面白い。
そんな寄席であったが、やはりトリの鯉八師匠が一番頭おかしかった。
ぎゅいんぎゅいん。
それほど長くは無いが鯉八師匠の奇妙な寓話。
千秋楽、いつも以上に奇妙でインパクトありました_