もうすぐ、息子は1才6ヶ月になります。


この子が生きている奇跡に感謝の気持ちを


このブログに残してきました。


昔から、文章を書くのが好きだったので


自分が作り出したものを皆様に見てもらえることは、とても楽しかったです。




思った以上にたくさんのかたが、このブログを見てくださいました。


多いときは一日に1200人もカウントされていました。


優しいコメントに、励まされました。


何より嬉しかったのは、息子を「可愛い」と言ってもらえたこと。




息子が産まれる前、発育遅延だと分かったときに、


ふっと思い出した本があります。


「五体不満足」という、乙武さんの本です。


手も足もない赤ちゃんを初めて見たときに


「かわいい」とつぶやいた、お母さまのことを思い出しました。


中学か高校のときに一度読んだきりなので詳細までは覚えていませんが、


その「かわいい」という言葉だけは、印象に残っていました。






正直、障害者なんて他人事だと思っていたのに、


自分の子がどうなるか分からないなんて。


いや、生きて産まれるかどうかも分からないんだ。


どんな子が産まれても私の子なんだ、


初めて会ったら「かわいい」って言ってあげよう。


たとえどんな子でも。


病院のベットで、泣きながら誓いました。







そして彼は予定日よりも2ヶ月早く、700gという小ささで生まれました。


まだ、胎児の姿でした。


皮膚は透き通り、内臓が見えて


手や足は骨と皮しかありません。


可愛い赤ちゃんからは程遠い姿でした。





手術の後、処置をしてからNICUに運ばれる直前、


先生が一瞬だけ私の隣に連れてきてくれました。


麻酔で意識は朦朧としていましたが、片手を伸ばして頭に触れて


「かわいい・・・」と言いました。


言い終えたと同時に、彼はNICUに運ばれて行きました。




その後も、NICUに面会に行くたびに、「かわいい」と言い続けました。


点滴をされ、呼吸器を付けられて、産まれた時よりもっと痛々しい姿でした。


頑張っているこの子に、「ごめんね」じゃない、「ありがとう」でもない、「かわいそう」なんてとんでもない、


母親としてこんなに愛しく思っていると伝える「かわいい」が、一番しっくりきたのです。






気がつけば、今でも毎日言っています。


「可愛いね」と。


愛情を表す言葉は、言っているほうも幸せな気持ちになれます。


まだ言葉の分からない息子に伝えたい思いを、このブログという形にすることができました。


今、とても満足しています。






今後のことは、まだ考えていません。


息子の発育について気になることがあるので、


しばらくはネットで調べ物をして過ごそうと考えています。


このブログはこのまま残しておいて


また書きたいことがあれば更新するかもしれません。






皆様、本当に今までありがとうございました。


笑われるかもしれないけど、ブログを始めて世界が広がった、そんな気がします。


未来がどうなるか分かりませんが、


この子と一緒に歩けることを願っています。


人生に希望を。




ようこ



orei

小さな足で、一歩一歩。




radio7



ふらふらするあなたを、どこまで支えていいのかな。


radio6


何度こけたってかまわない。


ママが後ろで受け止めてあげる。


しっかりその足で歩けるようになることを信じて、


今日もいっぱい遊ぼうね。



radio8


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 アメリカ、RADIO FLYER の、Classic Walker Wagon です。


 大きくて安定感があり、動かすとカタカタ鳴ります。


 重りを載せて、トレーニングに使っています。


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☆今日のくまくまコラボ☆

「行こう、パトラッシュ!」



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