ブログ変えました。
先月から、ブログを実は変えていたり。
旅日記と言うスタイルでこのブログを1年間やってみたりはしたけれど、やっぱりどうも「旅」限定よりも他にも自分の好きなものあれこれを書き綴ると言う、単なる駄文日記スタイルの方が性に合っているのかなぁ、と言うコトで別ブログを再度スタートさせてみることに。
今後はこっちの方で「鉄」や「旅」もあれこれ書いていこうかなぁ、と。
秩父鉄道・SL列車の旅(4)
- 秩父夜祭と旧国電と -
長瀞での観光を終え、列車に乗って秩父へ逆戻りすることに。せっかくなので、「秩父夜祭」もちょっと覗いてみようと思うのだ。
駅で待つことしばし。やって来たのは、秩父鉄道ご自慢の急行列車「秩父路」。SL同様に「秩父夜祭」のヘッドマークを掲げている。
この急行、使用車両は6000系。もともとは西武鉄道の通勤車両101系なのだが、側面のドア3か所のうち1か所が埋められ(大きな窓ガラスになっている)、内装はオールクロスシートに改造されている。
この座席が、これまた西武鉄道の特急「レッドアロー」の座席を転用しているもので、実は結構快適。列車は結構な人が乗っているが、かろうじて席がまだ空いていたので腰かけてしばしくつろぐ。
長瀞から約20分ほどで秩父に到着。時間はちょうど17時くらい。
駅を降りると物凄い人。道のいたる所にびっしりと屋台が出ていて、とにもかくにも「お祭り」と言ったムード満点。
とりあえず、せっかく来たのであれこれ見ながらぶらぶらと歩いてみることにする。
で、歩きつつ、屋台でタコ焼きを買って食べる。結局昼飯食ってないしな。
しばらく歩きまわったところで、交通規制がかかる。何人もの警官たちが道へと出てきて、何やら物々しい。もちろん既に車は入って来れない様になっているので、道には歩行者しかいないのだが、その道を歩いている歩行者達が全て歩道へと追いやられる。
どうやらこれから、山車がやって来るらしい。それで人払いがされているのだ。
待つことしばし。おびただしい数の引き手に引かれて、大きな大きな山車がやって来た。
たくさんの提灯で彩られた、豪勢で勇壮な山車。本当に大きな山車なので、なるほど確かに人払いが必要だなぁこれは。道幅いっぱい使って練り歩くのだから。
どうやらこの「秩父夜祭」、こんな山車が幾つも練り歩く、そんなお祭りの模様。そして実は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並んで「日本三大曳山」と言われるほどの大きな祭りらしい。
…なるほど、どうりで凄い人なワケだ。しかもこのお祭り、昼間よりも夜の方が盛り上がるらしい。(まあ、「夜祭」と言うくらいだからそうなんだろうが)
さて。そんな山車を二つほど見物したところで引き上げることに。時間は18時過ぎ。
この祭り、これからが花火があがったりで更に盛り上がるらしいのだけれど、正直ちょっと疲れたw と言うより、なんだか祭りの雰囲気に飲まれてしまった、とでも言うのか。やはり、純度の高い超文化系人間の僕には、祭りの持つあの独特の体育会系の雰囲気は肌に合わない気もする。
しかし思ったのが、こういった大きな(有名な)祭りのある地方に生まれた人は大変だろうなぁ、と言うこと。年輩者だけでなく、若い人-女の子達までもが山車の引き手として駆り出されていたのだけど、恐らく皆、地元の人達なんだろう。
こんな祭りも、観光客として観る分にはまだしも、参加させられるとなったら…あんなモロ体育会な雰囲気の中に投げ込まれるなんて、僕にはとてもムリだ。
…と言うか。そもそも。
祭りなんて独りで来るもんじゃねぇな。
あれは気の合う友人らとバカ騒ぎしながら観るから楽しいのであって、独りで観ていても何かどこか虚しさだけが漂うって言うwww今まで「一人○○」と言うのは幾つか挑戦したが、「一人祭り」は「一人八景島シーパラダイス」並に難易度高かった気がするw
駅へと戻り、帰りの列車を待つ。この日は朝からずっと暖かかったが、それでもさすがに、日が沈むと風が出て冷えてくる。
しばらくすると、遠くの方で花火が上がり始めた。花火と言うと夏のイメージだが、なかなかどうして。冬の夜空の花火と言うのも、また風情があってイイものだ。…しかしこれ、混んでる祭り会場よりも、駅のホームからの方が花火見やすいんじゃ?
そして、ようやく列車がやって来る。来たのはなんと、1000系-つまり旧国電101系で、しかも秩父鉄道カラーではなくカナリアイエロー一色の塗装!!
この1000系、埼玉の鉄道博物館開業にあわせて、4編成が国鉄時代のリバイバルカラーに塗り直されているのだ。
1000系の車内はオールロングシート。天井の扇風機が印象的。
この1000系、変わっているのが、3両編成なのだが、真ん中の2両目だけが非冷房車両。(写真は2両目)
そして、非冷房であることをアピール(?)する為なのか、2両目の車内にはこんなPOPも。
シュール過ぎる…www
前後が冷房車って…そんなPOP見たことねぇ。て言うか意味あるのかコレw
今は冬なので当然、冷房が作動することも無く、「非冷房」ならではの味わいを楽しめなかったのが少し残念と言えば残念か。真夏の暑い日にわざわざ2両目を選んで乗ってみると言うのも面白そうだ。
夜の鉄路を走る1000系はとにかく揺れる。よく揺れる。旧国電の101系=高性能車なので、当然釣り掛けじゃなしにカルダンなのだけど、でも凄く揺れる。カルダンでこれだけ揺れるのって、今も残ってるのだと、あとは流鉄の2000系くらいしか思い浮かばないや。
そんな1000系の揺れを心地良く感じながらいつしか僕は眠ってしまっていた。旧国電の揺れに身を任せてしばしの休息…考えようによっては贅沢な鉄道旅かもしれない。
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SL目的で出かけた秩父鉄道の旅。しかしこの秩父鉄道、SLだけじゃあなしに旧国電が走っていたり、沿線にも色々観光地があったりと、なかなかに見どころの多い濃い路線だった。
清流や山々と言った自然が豊富な場所だから、本当は冬場よりも春や夏に訪れてみるのが面白いのかもしれない。季節が変わったらもう一度行ってみたい。1000系の非冷房車も味わってみなければならないし(笑)
秩父鉄道・SL列車の旅(3)
- 再びのSL列車と川下りと -
三峰口駅にて、鉄道車両公園やらSLの方向転換やらを楽しんでいるうちに、時間はいつの間にやらもう14時近く。そのまま、14時発のSL「パレオエクスプレス」に乗って引き返すことにする。
ここで、一つ重大な(?)事実が発覚。
三峰口で時間つぶし過ぎて、昼飯食うタイミングをすっかり逃したwww
しまった…行きのSL列車の車販で弁当買っとけば良かったか。
さて。三峰口駅の窓口で切符を購入するのだが、SL券を買ったところ、何やら色々と付いてきた。
乗る為に必要なSL整理券以外に、SLの記念乗車券に、それに「秩父夜祭」の記念券。更には乗車券が今時珍しい硬券!!
行きのSL指定券はJR窓口で事前に買ってたから、こんな記念品は何も貰えなかったんだよなぁ…。実を言うと、最初は帰りはSL乗るつもりは無かったのだけど、こんな記念品が貰えるのなら乗ることにして大正解だったなぁ。
列車に乗り込むと、行きの盛況ぶりとは打って変って、車内はかなり空いている。僕の座ったボックス席には乗客は僕だけ。足を投げ出してのんびりとくつろぐ。そして窓をいっぱいに開け放つと、やはり風が心地良く、かすかに薫る石炭の煙の匂いが香ばしい。
さて。このSL列車、行きと同様に車内販売が行われているので、それで缶ビールをゲット!!
とりあえず腹が減って仕方が無いので、昼飯代わりにビールを飲むのだ。って何かが思いっきり間違っている気がw
空きっ腹にビールを流し込むと、心地良い酔いが回ってくる。昼下がりの列車の中、お酒を飲みながら車窓を眺めてぼんやり過ごすのはなんとも言えずに気持ちが良い。
行きの列車からも眺めた清流の風景。時が経って午後の強い日差しを浴びるとまた違って見える。
列車は15時ちょうどに長瀞に到着。秩父鉄道沿線随一の観光地のここで降りることにする。
いかにも田舎の観光地の駅、と言った風情の長瀞駅。
駅を出てすぐのところに、「ライン下り」の受付がある。この長瀞周辺、遊びは色々とあるのだが、有名なのは荒川のライン下り。せっかくなので乗ってみることにする。
受付を済ませ、駅の裏手に停まっているマイクロバスに乗り込む。ここから少し川の上流の方へとバスは走り、そこから船に乗って駅近くまで下って来る、と言う寸法だ。
マイクロバスに乗った、ライン下りの客は全部で10名ほど。冬の、しかも平日にしてはまあまあの人数、と言ったところか。親子連れやグループ、カップル客など。独り客は俺だけですかそうですかwww
バスで10分弱ほど。乗船所に到着。ここで船へと乗り込む。
木製の小さな、頼りなげな船。もちろんモーターなんぞ付いていない。2人の船頭さんが手で漕いで行く。
ゆったり、のんびりと川下り。
川岸の木々にはまだ紅葉が残っていて、とても美しい。
ライン下りなんて、夏の風物詩と言うイメージが強いのだけれど、でも、こんな真冬のライン下りと言うのも、それはそれでまた趣きがあって良いものかもしれない。
…が、油断は禁物。
そう。川下りと言えばコレ。
激 流 。
途中何箇所か、こんな風に激しい波の押し寄せる場所があって、そこでは船頭さんの指示の元、船に備え付けのビニールシートをかぶったりもする。
幸い、今日は川の水量が少ないらしく、水をかぶる様なことは無かったけれど、でも例えば雨の後など水量の多い日には、船の中まで相当な量の水が入ってくるらしい。て言うか、夏ならまだしも、冬に水かぶったら死ねるわw
船の中では、乗客達がお互いに記念写真を撮りあったり。僕の前に座っていたグループ客が撮影を頼んできたので、撮ってあげる代わりに僕も撮ってもらいました。でも独り客ってきっと変な風に思われただろうなwww
船は30分ほどで船着場に到着。ちょっと短いけど、なかなかに楽しい川下りだった。と言うか、冬の川下りなら時間はこの程度が限度かな。それ以上長いと寒くて死ねる。
船着場の周辺は「岩畳」と呼ばれる場所で、その名の通りゴツゴツした岩がまるで畳の様に広がっている。
そんな岩の上を歩きながら景色を眺めたり。
また、この岩畳周囲は旅館や土産物屋が立ち並んでいて、それらを覗きながらぶらぶらと散策。
時間は16時過ぎ。本当は、この長瀞には他に何箇所か行きたい場所もあったのだが、ちょっと時間が遅くなってしまったので断念し、駅へと戻ることにする。
と言っても、まだ帰るワケじゃあない。せっかくだから、もう一つ、行ってみるとしよう!!