衆議院議員・岡島 一正の時事点描 「誰にもチャンスと温もりある豊かな国へ」
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大阪北部地震の現地調査!

大阪北部地震の現地調査!


21日の木曜日に私は震度6弱の地震で被災した大阪市北部を日帰りで視察して来ました。

深夜2時過ぎに東京を出発して朝8時過ぎに高槻市役所に到着して辻元立憲民主党国会対策委員長、森山議員と合流しました。


早速、高槻市の市長から被害状況の説明や国への要望などを聞き取りしました。市長は国の財政政策が収支均衡を求める中で防災対策に回せる予算が限られている窮状を訴えていました。


辻元委員長は地震発生当時に高槻市にある自宅にいたことから被災直後から市役所や市内各地の被災現場を回っていました。その上で木曜日にあらためて現地で視察、調査や陳情を受けて回ったものです。


私たちは市役所の他にも九歳の女子児童が塀の倒壊により命を奪われた寿栄小学校の現場で弔問と視察を行いました。


この小学校の塀の倒壊についてニュースや自治体、官庁のコメントなどで、塀が建築基準法を満たしていなかった事などを中心に取り上げられています。


そうした中で私が指摘しておきたいのは、この女子児童が亡くなった塀の問題は単なる建築基準法違反の問題だけでなく、実は災害の際の避難所たる小学校で児童が被災して命を落とした事です。


つまり、この女子児童が小学校の塀で亡くなったという事は避難所で命を奪われる事態が起こっていたという事です。本来、災害時に被災者が最も頼りにする避難所でさえ安全の確保が十分でない事が露わになったのです。


この地震の後、全国の小学校などに塀の再点検を呼びかけていますが、それだけでは十分ではありません。避難所の安全確保というの再構築という視点での包括的、根本的な取り組みが必要です。

単なる塀の倒壊ではないのです。避難所たる小学校の塀でひとりの命が奪われたのですから!


今回の視察では他にも島本町の図書館のある建物の殆ど天井の柱が歪んでしまった現場なども回りました。ここも避難所ともなる場所で不安要素が明らかになった事例です。


阪神淡路大震災から23年が経つ中で被災体験の風化さえも懸念され出していた中での地震でもあります。あの大震災の教訓を生かす対応は十二分に行われて来たのかという視点からも、今回の大阪北部地震を検証して避難所の安全性の向上などに政官民が力を合わせて取り組まなければなりません。

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