犬や猫の殺処分ゼロに…民主WTが愛護法改正案


犬や猫の殺処分ゼロを目指すため、民主党の動物愛護対策ワーキングチーム

(田島一成座長)は31日、自治体がペット業者などから犬猫の引き取りを求められた際、

理由や状況を判断して拒否できる規定などを盛り込んだ動物愛護法の改正案をまとめた。



 今後、党内了承と野党との協議を経て、議員立法で今国会への提出を目指す。


 環境省によると、2010年度の犬猫の引き取り数は24万9474匹、

殺処分されたのは20万4693匹にのぼる。こうした状況を改善するため、

現行法は「所有者から求められた時は、自治体は引き取らなければならない」

という引き取り義務規定を、改正案では、十分な理由がない場合や業者などが

譲渡先を探す努力をしていないと判断した場合、自治体側が拒否できるようにする。


2012年5月31日20時47分 読売新聞)

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自治体:説得&引き取りを拒否

  ↓

業者:里親を探す努力
心無い飼い主:改心

  ↓
殺処分数が減!!!

…というシナリオなのでしょうが、同時に飼い主側・業者側の教育や
規制を行わなければ、かえって恐ろしいことになるような気がします。

行政に持ち込めないのなら…と遺棄される動物は増えるでしょう。
遺棄が増えれば、不幸な死に方をする動物が増えるかもしれません。
避妊・去勢をしていなければ不幸な動物が増えるでしょう。
野良犬などが増えれば人間とのトラブルも増えるかもしれません。

業者にいたっては、行政が引き取ってくれないのなら…と
自らの手で処分することも増えるのではないでしょうか…。

もちろん行政側が「拒否することができる」という権利を得ることは
とても重要だとは思います。これを一歩に、すぐに次の手を考えていく
必要があります。

これ以外にも色々な改正がされるはずですので、どのような
案が盛り込まれているのか注目していかなければいけないですね。


                           獣医師・ゆみ 

                       yumikodvm@yahoo.co.jp




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私は、アメブロのほかにmixiだったりtwitterだったり

facebookだったり、色々なものに手を出しているのですが


mixiのとあるコミュで3月末にペットショップの過失で

ホテルに預けていたわんちゃんが事故で亡くなったという

飼い主さんの妹さんからの投稿を目にしていました。


その後、どうなっただろうかと気になっていたのですが

飼い主さん本人がブログでその時の状況などを

書いていらっしゃるとのことなので、拝見させていただきました。


理学療法士のたまご

~時々わんこブログ~


事故のことはこの日から書かれています →y’s


詳しくはブログを読んでいただければ…と思いますが

ペットショップのペットホテルに預けたわんちゃんが

ケージから出、ペットショップからも出、そして

交通事故で亡くなるという痛ましい事件です。


あんなところに預けなければ…という飼い主さんの

悲嘆・後悔がブログの端々から伝わってきて

読んでいて本当に胸が苦しくなりました。


私も学生時代の動物病院でのアルバイトや獣医師として

勤務した動物病院でもペットホテルの管理を経験しています。


仲の良いわんちゃんだけを預かるわけでもありませんし

社交的・友好的なわんちゃんばかりではありません。


そのなかで、動物の安全・健康を第一に考えながら

万が一にも事故をおこさないように細心の注意をはらって

管理をする…簡単な仕事ではありません。


私の周囲でも、ケージの鍵の確認を怠ったために犬舎内を

犬が歩いていたり、ダブルリードにしなかったために逃走を

されそうになったり、預かっている子同士が鉢合わせになり

喧嘩をしそうになったり、散歩中に首輪が抜けそうになったり…


ケガや死亡には至らないまでもいわゆるヒヤリハット

というものは幾度となく起きています。


このヒヤリハットの時点で、いかにスタッフが学習するか…

二度と繰り返さないためにどうするかを考えること

それがとても重要だと思うのです。


また、スタッフ全員がこういったヒヤリハットを

「報告したら怒られるかもしれないし、事故になって

ないのだから報告しなくていいよね」で終わらせないで


各人の経験や失敗を、他のみんなで共有することも

とても大事で、それをしやすい職場環境というものを

経営者・店長・院長は整えていかなければいけません。


momoさんのブログに書かれているスタッフの証言が

全て真実だとすれば、はっきりいってかなりずさんな

管理がされていたのではないかと思います。


しかも一番しっかりと意識をもち、スタッフを厳しく

指導していく立場にあるはずの店長が正直、

素人かと思うようなミスを連発…というか、きっと

日常的にそういう仕事をしていて、今までは

運良く何も起きていなかった…という印象をうけます。



亡くなったわんちゃんは残念ながらもう戻りません。

裁判で犬の購入費用の支払いが認められたとしても

飼い主さんの悲しみは癒えることはないでしょう。


ペットショップ側が、たとえ何億という法外な慰謝料を

支払ったところで同じことだと思います。


できるのはただただ誠意を尽くすことだけ、そして

二度と同じ失敗を繰り返さないよう、今までの仕事を

ふりかえり、反省し、真摯に誠実に仕事を続けること

ではないでしょうか。


これは、このペットショップだけの話ではなく

命を扱う・預かる・関わる全ての人に

そして、もちろん私にもいえること…


誠実に、正直に、あらゆる想定をし

ミスを限りなく少なくし、毎日の仕事を

着実にこなしていく、そのたまの努力を

惜しんだり、忘れてはいけないですね。



                            獣医師・ゆみ 

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自分の中でもごちゃごちゃしているテーマです。

不愉快に思われる方もいるかもしれません…

先に謝っておきます。ごめんなさい。


命はいつから命なのか…


答えのでるものではないというのはわかっていますが

日々、診療をしていてふと苦しくなる時があります。


人間の場合、妊娠12週目以降に堕胎した場合には

死産届というのが必要になります。 また、そのコ自身の

「権利」は出生後に発生するそうです。


特に届けなどが必要ない犬猫の場合はどうなのでしょう。


毎日毎日、野良猫の避妊去勢手術をする動物病院で

仕事をしていた時期がありました。


そこでは、妊娠中の野良猫も連れ込まれます。


不愉快に思われる方もいるかもしれませんが

妊娠中の猫でも避妊手術は行えますし行います。


野良猫を、不幸な猫をこれ以上増やさない目的で

行う手術ですので、「生まれる前(増える前で)

よかった…」と思いながら手術をしていました。


もちろん、気持ちのいいものではありません。

出産直前の子であれば、帝王切開と同じで

きちんと取り出して蘇生すれば生きられる命を

人間の都合を押し付け殺すのですから…。


それでも避妊手術をすることで、その母猫が

子育ての苦労をしないですんで、数が調整

された環境でなら、地域猫として周囲に受け入れられ

少しでも幸せに生きてくれたらいいなと願うのです。


その病院では、手術のために持ち込まれた猫が

手術直前に捕獲器の中で子猫を出産してしまう

ことが稀にありました。


そんな時は、その子猫をみんなで手分けして授乳し

里子として、里親さんをさがす活動をしていました。


その病院では、そして私も生まれた瞬間から

命は命。かけがえのないもの、人間の都合で

奪ってはいけないもの、と考えていたと思います。


最近、知人の動物病院でこんな話がありました。


野良猫が(話を聞く限り外猫なのだと思いますが)

家の敷地内で出産してしまったので、その子供を

安楽死してほしい、と頼まれたと。


前にも同じ猫、同じ人からの同じ依頼があったそうです。

同じことを繰り返しているのです。


避妊手術はどうしてしないの?と聞きました。


依頼者は避妊手術よりも安楽死処置のほうが安いし

野良猫になって不幸になるくらいなら、赤ちゃんのうちに

殺してあげた方が猫のため…という考えなのだそうです。


この依頼者にとって、生まれて間もない命は命ではないのです。

じゃあ、いつから命なんだろう?


それとも動物だから「命」であっても尊重されるものでは

ないということでしょうか??


私のうけた依頼ならば、この依頼者に聞きたい事

言いたい事がたくさんありますが、私の仕事ではありません。


よっぽど処置したことにしてもらい引取って育てようかとも

思いましたが、知人には知人なりの主義主張があり

悩み苦しみながらその処置をするのだということが

私にも伝わってきました。



知人に私の倫理観をおしつけることもできませんでした。

でも苦しくて苦しくて、もやもやとしています。


安楽死だけでなく、日々の診療の中で色んな価値観の

方達と接します。誰ひとり同じ価値観の人はいません。


病気かもしれないとなったときに、どんな検査でも

どんな治療でもしてください!という飼い主さん。


入院はさせたくはないので、自宅でできる限りの

ことをしてあげたいという飼い主さん。


病気の原因を突き止めるの検査すら、かわいそう

だからしたくない。それで治療ができなくても

仕方ないという飼い主さん。


病気になったら仕方ないという飼い主さん。


苦しむのがかわいそうだから安楽死をして、と

言う飼い主さん。


苦しむのを見ていられないから安楽死をして

欲しいという飼い主さん。


病気にならないための予防すらしない飼い主さん。


動物が病気になるということすら知らない飼い主さん。


人間に関することだって正解のない世の中。

動物に関してならなおさらです。


私も私の考えが正しい!と自信をもっているわけでも

飼い主さんに押しつけようと思っているわけでもありません。


ただ、話をするたびにコロコロと言っていることが

変わるのではまずかろうと、ある程度の

主義と言うか理想みたいなものはもつように

しているのですが


命って、いつから命なんだろう。

命ってどうして大切にしなきゃいけないの?

動物の生きる権利って?


答えがでないのはわかっていても

もやもやもや~と考えてしまうのでした。


                            獣医師・ゆみ 

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