前々回前回に引き続き、NHKの科学番組

 

「サイエンスZERO」で紹介されていた、

 

セルロースナノファイバーについて

 

 

 

拙ブログ「注目の新素材セルロースナノファイバーとは?(1)」

 

拙ブログ「注目の新素材セルロースナノファイバーとは?(2)」

 

サイエンスZERO

 

サイエンスZERO(2016年9月18日放送分)

 

 

 

セルロースナノファイバーの3つの特徴は

 

1.軽くて強い

 

2.チクソ性

 

3.表面積が広い

 

でした

 

 

 

今回は、2番目と3番目を書いておきましょう

 

 

 

「2.チクソ性」について

 

 

 

チクソ性とは

 

しばらく置いておくと流動性がなくなり

 

力を加えると粘性が下がるけれど、

 

またしばらく置くと流動性がなくなる現象

 

 

 

力を加えるには、かき混ぜたり、振ったり

 

 

 

番組では

 

南沢奈央さんがデモされてました

 

 

 

セルロースナノファイバーの液が入った小瓶の

 

ふたを開けて逆さにしても落ちてきません

 

 

 

でも、

 

その小瓶を振るとセルロースナノファイバーが

 

ドロドロと落ちてきました

 

 

 

どうして、力を加えたり加えなかったりすると

 

流動性が変わるのでしょうか?

 

 

 

力を加えていないと

 

セルロースナノファイバーの繊維同士が

 

くっついて構造化しているため

 

ゲル状に固まってしまいます

 

 

 

力を加えると

 

その繊維の構造が崩れて

 

液状になり流動性が高まるというわけです

 

 

 

セルロースナノファイバーのチクソ性は

 

例えば、ボールペンに応用できます

 

 

 

ボールペンは、インクを液漏れを防ぐため

 

粘り気を高くする増粘剤が加えられています

 

 

 

ボールペンで書いていて、ときどき、

 

かすれたり、固まりで出てきませんか?

 

 

 

インクと増粘剤が

 

うまく混ざり合っていないからです

 

 

 

セルロースナノファイバーを使えば

 

ペン先以外には力がかからないので

 

液漏れすることはありません

 

 

 

書くときは

 

ペン先で力がかかり流動性が高まって

 

すっとインクが出てキレイに書けます

 

 

 

素晴らしい!

 

 

 

チクソ性の2つ目の応用は

 

日焼け止めクリーム

 

 

 

日焼け止めクリームって、ベタつきますよね

 

 

 

これは、

 

肌に付けたときにサーっと流れ落ちないよう

 

増粘剤が加えられているから

 

 

 

セルロースナノファイバーが配合されていれば

 

肌につけるときは

 

手で力を加えるので、サラッとのびて

 

のばした後はチクソ性で止まるだけなので

 

ベタつきません

 

 

 

いいですね!

 

 

 

最後に「3.表面積が広い」について

 

 

 

これは手短でした

 

 

 

セルロースナノファイバーはとても細いので

 

同じ重さだと、表面積が広くなります

 

 

 

番組では、

 

大人用紙おむつの消臭シートに使って、

 

効果をアピールしていました

 

 

 

従来品に比べて

 

3倍以上消臭効果があるのだそうです

 

 

 

原料が豊富にあって、応用範囲も広い、

 

セルロースナノファイバー

 

 

 

どんどん身近な物に入り込んでくると思います

 

 

 

(おしまい)

 

 

 

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文:生塩研一

 

 


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