ロンドンつれづれ

ロンドンつれづれ

気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 

昨日は、久しぶりにアレクサンドラパレスに行って練習した。 こちらのコーチはホリデーで10日ほどいなかったので、クイーンズの方のコーチにずーっと教わっていたのである。

 

で、久しぶりに会うコーチと一緒に、広いリンクでランスルーをやってみた。このリンクで音を流すと、小さくて良く聞こえないのであるが…。この日はパッチアイスの日で、コーチも大音量にして流してくれたのでなんとか出だしの音が聞こえた。

 

で、10日間クイーンズで音かけのランスルーをやっていたので、前より少しはましになっていたのである。 が、リンクの広さが全然違うので、この辺で曲がっていた、という場所がこっちのリンクだと直線になったり、ここでスピンをしていた、というのがこっちのリンクだと違う場所になったりして、最後のランジもなんだかジャッジ席に後ろ向きになったりして、やっぱり本番のサイズのリンクで練習をしておかないと、まずいことが分かりました。

 

しかし、今週はあと1回クイーンズで練習をしたら、アレキサンドラパレスのコーチは葬式があって、もう来られないという。ホリデーのあとは葬式か。しかし、仕方がない…。

 

今年は、2月にやっと振付が来て、その後は自分がコロナにかかり、その後遺症のめまいが数週間。 それから東京都の研修に1週間付き添い、やっと3月になって本格的に練習を始めた。つまり、まだ1か月半ぐらいしか練習ができていない。そしてこの10日は広いリンクで練習していなかった、という悪条件。

 

いや、愚痴は言うまい。大人スケーターって、そんなもんだよね。 仕事も抱えて、病気にもなるし、ぎっくり腰にもなる。子どもや夫のいる人は家族のことも会って、自分中心の生活はできないし。

 

久しぶりのクイーンズでは、顔見知りが声をかけてくれた。「どこに行ってたの!しばらく見なかったね!」

 

そしていつまでたってもできないループジャンプを練習していたら、前回跳んで見せてくれた40歳ぐらいの男性が、「どう、調子は?」と聞いてくれたので、またお願いして跳んでもらった。

 

本当に軽く簡単そうに跳ぶなあ…。

 

「やってみろ」というので、彼の見ているところで跳んで見る。やっぱりできない。どうしても両足着氷になる。

 

「もっと待たなくちゃだめだよ。 もっと右足バックアウトにしっかり乗って、深いエッジで回り切ってからトウで跳ぶんだ。早すぎる!」というのだ。

 

これも、コーチからさんざん言われていることなんだけど…。待ちすぎるとタイミングがくるって、まったく跳べなくなるし。

 

そして深いエッジにしようと思って体をひねると、先に左の肩が回ってしまい、軸がぶれてしまってアウト。 腕を振るタイミングと、右肩を回してくるタイミングと、スケーティングレッグのニーベンドを深くして跳ぶ準備態勢に入るのと、すべてのタイミングがそろわないと(そして軸が一つになってないと)、たとえ1回転のシングルジャンプでも回り切って片足で降りることはできない。

 

20回ぐらい跳んでいるのを辛抱強く見て、一つ一つ、アドバイスをくれる男性。それを見ていた、まだ習い始めて2年ぐらいの大学生の女の子が、「ループジャンプの練習、私も入れて!」と言ってきた。やろうやろう、一緒にやろう!となって3人で練習をしていたら、中学生ぐらいの女の子が私のところに来て、「もう少しで跳べるわよ!さっきから見ていたけど、あなた、もうほとんどできてるわよ!」と声をかけてくれた。かわいいなあ。彼女も初心者だ。

 

他の顔見知りも、みんな私がしつこく練習をしているのを見ていて、「もう少しだよ!」と言ってくれる。みんな私がプログラムをやっていて、その中のエレメンツの一つだ、ということは分かっているようだ。

 

しかし、この日は、50回ぐらい跳んで、片足で降りられたのは、2回ぐらいだった。くっそ~!どうしてできないんだ!? と悔しい思いで家路についた。 実は、ループジャンプはここ2,3年まえに練習をはじめ、しかしどうしてもできる気がしないので、やったりやらなかったり、ズルけていたのだ。 

 

だが、チャリティ・チャレンジをするとなったら、できることだけやっていては、チャレンジにならないではないか。なので、皆さんにも「ループジャンプとシットスピンにチャレンジします!」と宣言して、やることにしたのである。そうなれば、嫌でもなんでも、練習せざるを得ないではないか。 自分を追い詰めるのである。

 

で、今日はクイーンズ(狭いロンドン市中の方のリンク)に行って早朝練習だったのだが、ここでも、しつこくループジャンプを練習した。また50回ぐらい跳んだかも。

 

 

 

そうしたら、片足で降りる確率がだいぶ上がってきたのである! 前の日、アレキサンドラパレスでしつこく練習してもできなかったのに、無駄じゃなかったのだ! クイーンズでも仲間のスケーターさんや、他の人のコーチまでが、片足で降りた私に「できたじゃない!」と親指を上げたサインを見せて応援してくれた。みんな、優しいなあ・・・。

 

なんだか急にコツがわかったというか、体重移動ができるようになったというか、スケーティングレッグの足の裏、アウトエッジのかかとに乗っていたものを跳ぶ直前に体重をトウの方に集中して、そこに腕の振りと右肩のひねりのタイミングを合わせることができるようになったのかもしれない。 今朝、起きた時に右胸に鉄のポールを抱えて、その周りを回転するようなイメージがあったのだが、その軸も取れてきたような気がする。

 

で、初めてランスルーでループ・トウループのコンビネーションを片足で降りることができた。まだスピードは遅いし、カッコ悪いが、ここがスタートラインである。

 

下の動画撮影は、あのフォトグラファー・ダニエルではなく、10年来の私のコーチのゾイアだが、彼女はよく上下をさかさまにしたり、スイッチを入れ忘れたりする。今回は、撮影している途中でスマホが電池切れしたということで、途中から別のランスルーが入っているが・・・前半、初めてのループ成功の部分をどうしても皆様にお見せしたくて…。

 

 

コレオステップシークエンスでは、2つほど動きをすっ飛ばし、最後のランジではジャッジ席に尻を向けてしまいましたが、前半のループジャンプ、そこからのサルコウまでの動きは、うれしい出来です。

 

来週はまるまる1週間、日本から研修にやってくる児童虐待関係のグループに付き添い、通訳をしなくてはなりません。スケートの練習どころか、心理学、行政、司法とあらゆる分野があって、毎日の通訳の勉強で必死です。

 

彼らが帰ったあと、たった1週間で、試合です。 5月14日。 ドイツのオーバーズドルフです。

 

本番で、ループジャンプ、成功するか・・・。5分5分どころか、3割ぐらいの確率でしょう。

 

しかし、チャレンジですから、ループも、シットスピンも、入れたいと思います。

 

今週は毎日、練習に行きます。

 

土日は、通訳の準備にしましょう。通訳の仕事の7割は準備と言いますから…。

 

 

来週1週間滑らないことの悪影響は、どうすることもできませんが・・・。 研修団が帰ったら、その週末から即、早朝練習を始めることにします。老いた身にはキツいが…。

 

 

そして、最後の1週間に集中して頑張ります。なにしろ、チャリティ・チャレンジですから・・・!

 

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5月14日の大人スケーターのための国際試合、ドイツはオーバーズドルフ(ネーベルホルン杯が開催されているリンクです)への出場をチャレンジとする、チャリティ・チャレンジに挑んでいます。応援したいのは、東京の子ども食堂、「ピノッキオ」さんです。

 

 

 

ピノッキオの主催をしているのは、元早稲田大学の川名はつ子教授、里親さんを支援する会を長年サポートしてきた方。 

 

ピノッキオでは一回につき、70食以上を子どもたちに無料で提供しています。需要が増えてきたのでキッチンの改装を行うということでその費用をクラウドファンディングで募っています。

 

 

 

以下のサイトに飛んで、ご支援ください!

 

なお、今回のクラファンの寄付には17%ほどの手数料がかかるようです。例えば、3000円の寄付を選んだ場合、500円ほどが手数料として加算されるようです。そのつもりで金額を選んでください。

 

その分、ピノッキオの方で手数料として寄付から引かれることがないのでピノッキオは助かるのですが、皆さんのご負担が17%増えてしまうようです。よろしくお願いいたします。

 

笑顔はじけるみんなの居場所に!『子ども食堂』拡張工事にご支援をお願いいたします。 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

 

これまで40人の方から、403,500円のご支援をいただいています! 応援、ご支援、ありがとうございます!

 

海外からの寄付も受け付けられるはずですので、日本以外にお住まいの方も、奮ってご支援ください。

 

また、クラファンはどうも、という方は、ピノッキオの郵便貯金の口座に直接お振込みください。前回も、郵貯の方に寄付をくださった方が、かなりの数いらっしゃいました。

 

以下のサイトに、振込先が載っています。

 

一般社団法人ピノッキオとは (studio.site)