1年に1度しか会わなくても
気の合う人っていうのは
どこかで繋がっているんだろうな
子どもたちを見ていて思う


いやいや、繋がっているからこそ
引き寄せあうのかな
今はまだまだ親同士の都合だったり
企みだったりするけれどね

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ふしぎと落ち着くふたり

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弟、妹分もしっかり見てます

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心繋がる友だちがいることは
生きる力にもなる
トラちゃんも、みーちゃんも
いつかそういうものを
自然に引き寄せられるようになったら嬉しいな


あ、でも帰りぎわ仲良しの印にと
最近幼稚園の男友達の間で流行っていた
チューをしようとしたトラちゃん
思いきり拒絶されて半泣き

距離感なんか図る場合じゃないほど
気持ちが高揚していたのだろうな
強くなれ、トラちゃん!

谷川俊太郎さんが
「子どもに伝えるときも
戦争はなくならない、
っていうところから出発しないといけないんじゃないか」
と話していた


今年のベトナム訪問で訪れた
戦争証跡博物館には
枯葉剤で身体に影響が出たホルマリン漬けの赤ちゃんや
道に転がる死体の山
外国兵がベトナム人を殺害している写真など
ベトナム戦争の生々しい記録が
たくさん残されている


私は毎回ここを訪れるたびに
人間が犯してしまう罪の重さや
一歩間違えば自分も当事者になりかねないことへの恐れで
胸が苦しくなるのだけれど
今回写真記録の部屋を訪れたとき
一人の西洋人の女性が
トラちゃんの目を覆った

“He's too young.“ 

彼女はそう言って首を振った
ちょうど首のない死体が写っている写真の前だった


写真の部屋に入って
生々しさは度を増していた
私もトラちゃんの手を握りながら
ゆっくり見る気にはなれず
どうしようか迷っていたところだったので
彼女に声をかけてくれたお礼を言って
写真のブースを素通りした


3階まであがってはじめて
館内に託児員付きで子どもを遊ばせてくれる
キッズスペースが出来ていたことを知った
子どもには見せられないと感じる親たちが
預けていくのだろう
休憩がてら寄ってみた


壁面には
いわさきちひろさんの絵がかけられていて
トラちゃんやみーちゃんは
欧米人の子どもといっしょに遊んでいた


ホルマリン漬けの赤ちゃんも
写真も(白黒だったせいで)
5歳になりたてのトラちゃんには
もちろんよくわかっていないようだった

ただ
枯葉剤のせいで手が不自由になってしまった青年の
足で描いた素晴らしい絵には
「すごいね」と興味を示していた


戦争について考えることの多い最近だけれど
子どもに
「美しいものや素晴らしいもの」と対極にあるもの
について伝えるのはどうしたらよいのだろうか
と思う

くすみのない透明な瞳を見ていると
そういうものから遠ざけてしまいたくなる


「僕は不可能性についての方が関心がある」
と言って
当時大学生だった青二才の私の質問をはねのけた
辺見庸さんのことばが今はなんとなくわかる


影と光、陰と陽のように存在してしまう
負の部分を
決して絶望ではなくて、正しく導くこと
5歳にはまだ早いのかもしれないけれど
世代を引き継ぐものとして
その伝え方も考え始めなければならないのだろうな
と思った

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