緊急事態宣言も解除されてちらほらと舞台界隈も動き出した昨今、
3月にコロナ騒動で数多くの舞台が中止を余儀なくされる中、無観客配信にいち早く踏み切って上演した
『舞台版 誰ガ為のアルケミスト』~聖ガ剣、十ノ戒~』
に武闘兵団として参加して思った事を書いてみる。
今後、主催側、見る側、誰かの参考になればな。(オコガマシイかw)
#タガステ やって舞台配信時代に思うこと。
膨大な数の人が同時に見れるしコメント機能で感想をその場で共有するのは新感覚だっただろう。
袖でリアルタイムコメントみてわくわくしたし、新しい面白さが確かにありました!
自宅のソファーでくつろぎながらみれるし、誰かの家に集まってライブの様に騒ぎながら見る事も出来る。
劇場での一体感とは違った、楽しみ方の幅が広がったのは間違いない!
そして、
スタッフさんが気合い入れて毎日カット割が違うのは素晴らしかった!
単純に何度も見れる。
昨日はセリフを言う側がアップだったけど、聞いた側の反応がアップでみたい、乱戦のシーン、今日は上手、明日は下手がみれる。とかね。
これはニコ生スタッフさんの申し入れがあって採用されたと伝え聞いてます。ニコ生スタッフさんの遊び心が素敵♥
今後、
「推し」がいる人にとってはサブで推し追いカメラもアリな気がする!!
新しい表現も生まれる!
ゼクス役の柏木くんは無観客を逆手に取ってスカスカの客席を広く使って芝居をしたり、カメラの真下にスタンバイしてドアップで登場したりとアイディア豊富に無観客配信だからこそできる事を取り入れていた。
逆境を楽しむ素敵な役者さんでした。
武闘兵団も画角に映らないならもっと早く出れる、間を詰めれるとか言って調節しながら袖からはみ出しながらスタンバイしたりしていたしね。(普段ならあり得ない新鮮なスタンバイwww)
役者もアイディア出すだろうし、今後配信ありきならば、演出側もCGなど特殊効果で画面上を賑わす事も出来ると思う。
かめはめ波が画面上を実際に飛ぶ日が訪れるのかもねwww
タガステでいうならオーティマやソルの魔法攻撃が目に見えるのかな。
ただ、そこを想像させるのが舞台の良さだったりもするからね、やり過ぎは冷めるのかも。
お金の話
ソーシャルディスタンスをたもった席配置で客席減らすのならば一枚当たりのチケット額を膨大に上げなきゃ赤字になっちゃう。
配信金額は生のチケット額より低いのが今の所主流。
いったい何人が観てくれるのか確定しない不安定な収入源だ。
これでは、スタッフさんや役者のギャラが絞られる。ましてや配信ならばステージ数は少なくなるだろうしね。(大体が役者のギャラはステージ数で決まる)
役者としては、
配信時にキャスト個人に「おひねり」飛ばす事ができるといいな。
システム構築だれかしてくれないかなぁ。
(プログラマーの皆様!ビジネスチャンスですよーーーー!w)
アンサンブルでも飛んだり跳ねたり歌ったり輝けは追加で稼げる。
安全をとって辞めていた細かい場面でアクロ決めたりし始めるよ、きっと。
作品クオリティーが向上するのかも。
主催側・キャストはステージ数や客席減る分を補えるし、観ている側は応援したいキャストを直接的に応援できる。
名も無き役者が素敵だった時に素敵な舞台にしてくれてありがとうと応援出来る!
名も無き役者は頑張った対価が次の仕事やSNSの評判じゃなくて直ぐにお金で示される!(お金じゃないと綺麗事を言いがちだけど、お金がなくちゃ表現者を続けて行けないのも事実)
そして数字として残ると後の仕事のオファーの判断材料の1つにする事が出来る!
名も無き役者が営業をかけたり、新しい子を探しているプロデューサーがそこを見てくれるかもしれない!
キャストは数字ではっきり示される残酷さがあるけどね(汗)
弊害の部分について。
生で反応が返ってこないのは板の上ではよく分からない感じになる。
作品が完成した感がない。
お客さんが無言だろうと、役者に伝わる空気で見入ってくれてる、飽きてる、ウケてる、スベってるとかわかる。その反応を受けて役者が芝居を変化していけるし、翌日以降の変更の判断材料になる。
しかし、それが無いから役者同士の中での変化しかないのは片方の翼をもがれた感じがある。
ソーシャルディスタンスを取った上で生のお客様は劇場に絶対にいて欲しい。
色々とかきましたが、
コロナが終息して劇場もパンパン、配信でも盛り上がる!ダブルスタンダードがいいよね。
役者は汗水垂れ流して芝居して、それを同じ空間で感じ取って欲しいもの。一緒に舞台を完成させたいよ!反応が生で返ってくる、それが舞台の良さだし同じ瞬間は二度と来ないその時、その空間を共有する楽しみが根幹にあるはずだからね。
拝読ありがとうございました。