最近読んだ本。
まずは、のぼうの城。
別の作品が面白かったので、同じ作者のこちらも読んでみることに。
前半、人物関係を把握するのに手間取ったけれど(それは私の日本史の知識の欠落のせい)、後半ぐいぐい面白かった!
歴史物を読みながら、エッセイも。
これももちろん面白かったけれど、村上さんのエッセイは、安西さんとのコンビ?の村上朝日堂が、やっぱり好き。
そうそう、新潮文庫はしおり紐がついているところが好きです。
そして、街道をゆく。近江と奈良。
直虎の本を読んで、面白かったので、「街道をゆく」近江編なら、井伊家の話も出てくるでしょ〜と読んだら、やっぱり面白くて。
そして、琵琶湖の話がまた興味深くて!
琵琶湖の別称が「鳰(にお・にほ)の海」なのは、和歌でとりあえず知ってはいたものの、鳰がカイツブリとは!
あれ?習ったのかな…?
それと、この本を読んでから中国語を習っていたら、もうちょっと成語が覚えやすかったのでは?というほど、日本語になった成語がたくさん出てくるので、それも面白い。
奈良編では、久しぶりにお水取りを見に行きたくなりました。
お水取りの僧の方の役割や職名なども勉強になりました。
天平の時代から変わらず続いているって…すごい。
この本は父のものだったのですが、本の奥付を見ると、父がこの本を、だいたい今の私と同じ年頃に買ったことがわかります。
若かった父が好きだった本を、今の私が読んでいるのが、なんだかちょっと不思議な気がして。
この本は、ずっと父の本棚にあったものをシリーズ全部譲ってもらいました。
たまに実家に帰ると、色々気がかりで、「今は使っていないモノを一緒に整理しようか?」などと言いがちですが、本やモノにはやっぱり、それぞれの人の歴史や思い入れがあるから…。
この本も、父は長く処分したがらなかったのですが、私に送るということで快く手放した父の気持ちをもう少し慮ってあげるべきだったなぁと。
今後、先々において、また実家で片付けを手伝ったりすることもあると思いますが、この日の気持ちを忘れないでおこうと思いました。
この、街道をゆくシリーズは、私が読んだら処分してよいと父から言われていますが(シリーズ、ほぼ全巻あると思います)、なんとなく、ちょっと処分できそうにありません。
ラジオ深夜便を聴きつつ、この本を読みつつ、そんなことを考えていました。