ばんぶーのブログ
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何かあった際の…ハンターハンターの結末(12/6更新)

※12/6 番組の無料視聴期間が終わったためQ&A部分を少し更新

■イワクラと住吉の番組

突然だが「イワクラと住吉の番組」とは蛙亭のイワクラさんと、第4回The W王者である吉住さんをメインMCとして、街の人々が抱える小さな悩みや秘密を聞いて本音で語り合うテレビ朝日系列のトークバラエティ番組である。

※2度の枠移行を経て現在は火曜24:15~24:45(=水曜0:15~0:45)で放送中

そして、そんな「イワクラと住吉の番組」11/1411/21の放送分・2週に渡って我らが冨樫先生(の直筆のお手紙)が登場したのだ。

 

MCのイワクラさんはハンタをほぼ未読、吉住さんも30巻くらいまでしか読んだことがないことに加えほぼ内容を覚えていないためかほぼ役立たず…もとい空気状態だったかもしれない。

しかし、ゲストのトンツカタンの森本晋太郎さん(結構ハンタ好きな様子で)まるでMCの様に働き、ハンタファンを公言している元櫻坂(旧欅坂)の関有美子さんや、“オタクがアイドルになってみた”を謳うKis-My-Ft2の宮田俊哉さんが盛り上げてくれた。

 

登場回の企画は「拝啓、中の人」で、MCやゲストが愛してやまない商品やコンテンツの「中の人」に手紙で質問を送りその返事を紹介するというもの。

 

簡単に言えば、(冨樫さんが追っているアイドルグループに所属していた)関有美子さんの直筆の質問をいくつか冨樫さんに送って、それに冨樫さんがノリノリで釣られたクマーした感じの企画だったのかと思われる。

 

関さんからの質問は―

Q01:HUNTER×HUNTERは、物語をどこまで考えてかきはじめたんですか?

Q02:時系列、キャラクターの設定が全て繋がっていると聞きましたが、キャラクターの設定を考える時何を参考にしていますか?

Q03:HUNTER×HUNTERにでていた櫻坂のメンバーらしきポスターは櫻坂メンバーですか?

Q04:私がHUNTER×HUNTER好きっていつ知ってくださったんですか?

Q05:1番好きな念能力は何ですか?

Q06:使ってみたいグリードアイランドのカードはなんですか?(※)

Q07:メルエムの最期の真っ黒なカットはとても強い印象があります。
   最初から決めて書いたのですか?

Q08:お休みの日は、何をされて過ごされていますか?
   また、今ハマっていることは何ですか?

Q09:最近おもしろいと思ったまんがはありますか?

Q10:結末は決まっていますか?

Q11:ここ最近(とくに最新37巻)は文字量がかなり増えていますが何故ですか?

※Q6とQ11は「TERASA」で公開されている完全版でのみ確認可能(有料サービスだが初回2週間のみお試し可能)。

―という全11問。

 

■Q&A

※12/6更新 無料視聴の期間が終了したため、Q3.4.8の回答を更新

 

・Q01:ハンタは物語をどこまで考えて描き始めたか

端的にまとめると「ネームが通った(担当からOKが出た)分」という意味では「最初の3話のみ」だが、「ディテールは決めていないが大まかなストーリーの構成は大分先まで決まっていた」とのこと。

 

そのため先日行われた展覧会の公式図録のレビュー(?)でもちょっと触れましたが、公式ファンブックやアニメ等で出されている作中未出の情報(念系統や名前等)は、やはり当初考えていた初期設定(プロット)なのかもしれないですね。

明らかに作中の描写と合致しない情報ありますもんね。

 

そしてちょっと気になったのが、ゴンを“主人公()”と表現しているのはハンタが群像劇―複数のキャラクターが主人公格になっているという意味なのだろうか。

あるいは編ごとに主人公が異なっているから、主人公(ゴン)だとちょっと違うのだろうか。

 それとも主人公の割にはリアルタイムで数年まともに登場していないためだろうか。

 

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・Q02:キャラ設定を考える時に何を参考にしているか

端的にまとめると、①顔②性格③境遇に大別され、ストーリーの流れの中で順不同に決定。

①の顔はこれまで触れて来た漫画、小説映画、音楽、歴史上の人物、文化人、芸能人、スポーツ選手などの脳内ストック。

②の性格はストーリーの場面・局面に置いた時の主張に対する反論にどう応えるかなど展開を広げ検討。
 ただ、キャラが作者の分身にならないようにしている。

③の境遇は、若い頃は面白い作品を手本に、ある程度経験を積んでからは失敗作から学び、現在は史実やノンフィクションの影響が大きい。

 

よく作家さんとかで、キャラ同士が勝手に話し出したとか言いますけど、こういうことなのでしょうね。

ある程度キャラの性格やその背景を決めたら、実際に今後の展開に落とし込んでみる。

そして一定以上キャラが定まってくると「飛影はそんなこと言わない」じゃあないが、言いそうな言葉言わなさそうな言葉も分かって来て、その作業に慣れて来るとキャラが話している姿が容易に想像出来るようになってくるのでしょうね。

 

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・Q03:ハンタに出ていたあのポスターは櫻坂のメンバー?

その通りです。

 

…聞いてもいないのに答え始めた櫻坂の魅力。

(恐らく番組スタッフからの隠れた質問があったのかと思われる)

櫻坂の真摯なところが好き。

 

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・Q04:私(関有美子さん)がハンタ好きっていつ知ってくれた?

襷坂時代のブログを読んで。

 

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・Q05:1番好きな念能力は何ですか?

「二人セゾン(キミガイナイ)」…の能力というか曲が好き。

使ってみたいで言うと「秘密の扉(マジカルワーム)」。

 

ネタっぽい回答になっちゃった。

ちょっと残念。

 

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Q06:使ってみたいGIのカードは?(※)

TERASAで有料公開されている質問のため、ざっくりと。

“ある時”は「メイドパンダ」だった。

現在は体調次第で「大天使の息吹」と「睡眠少女」を往復。

 

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Q07:メルエムの最期のシーンは最初から決めていた?

ネームにとりかかる直前からその最中にひねり出された。

 

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Q08:休みの日何してる?今ハマっていることは?

休みという概念はないのだが、今夏一瞬だけアリの同定(種類を見分けること、馴染みのある言葉で言うなら観察だろうか)にハマった。

ずっと続いているブームは見ないTV番組を録画して円盤化すること。

 

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Q09:最近おもしろいと思った漫画は?

「最近」を「2023年に出版された漫画」だとすると思い浮かべるものはあるが、それを関さんにお勧めすると各方面からお叱りを受ける気がして作品名を挙げられない

「最近」の定義を「現在も刊行が続いていて、ずっと面白くて読んでいる作品」に変えると、「オーイ!とんぼ」

 

…言葉だけだとコトヤマさんの「だがしかし」を思い浮かべたけど、別に関さんに紹介しても何ら問題ないし、既に完結済だもんなぁ。

エロ・グロ・暴力系…かなぁ?わからん。
 

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Q10:結末は決まっていますか?

大まかに3つ用意している。

A=賛8:否2くらいな感じ(無難な展開)

B=賛5:否5(賛否両論ありそう)

C=賛1:否9(一番冨樫さん好み)

 

この3つのどれも選ばずに済むくらい面白い結末を考え付くのが理想であり目標。

しかし、参考までに最終3候補から漏れたDをここで明かし、もし未完のまま死んだ場合はこのD(作者“D”eath…?)を結末だったということでご容赦頂きたい…とのこと。

ゴンの孫世代の話。

ゴンの孫である少女ギンが、物語の最初と同じ様に池の主を釣り上げるところから始まる。

しかし釣った理由はゴンとは逆で母親に「ハンターにならずにクジラ島にずっといる」ことを認めさせるため。

 

クジラ島には依然変わらぬ平和で幸せな日々が過ぎていた。

そしてクジラ島から鳥が飛び立ち大空を舞う。

羽ばたく鳥の下には様々な場所のカットが挟み込まれ、どこかで見覚えのある人物だったり、どこか面影のある人物達が描かれる。

 

そしてそれを見送っている誰かの後ろ姿が映り込み終幕。

 

―というもの。

ゴンがノウコと結婚したかどうか、ギンがゴンと血の繋がりがあるかは謎。

ギンの母親がゴンの娘かどうかによって解釈変わりそうな気がするけどゴン・ギンの父親・ギンの3人は頑固さや意思の強さの様な共通点も感じられる。

そしてジン・ゴン・ギンは観察力や直観力が高い様に思われる。

“ミトとノウコが血縁関係にないことに気づけない”ことに注目すると、ゴンと血の繋がりがあるのはギンの父親の方であり、母親が島外から来た人物だとすればミトとノウコの関係性を知らないことも、気づけないこともさほど違和感がない。

そのため単純にギン=ゴンの孫で良いと思われる。

小太り少年が誰かの子孫なのか、それともただのクジラ島の住民なのかも気になるけど、さすがに情報がなさ過ぎて分からないかな。

 

…色々考えてしまうね。

現在でもキャラは冨樫さん自身が描いているとのことだけど…、やっぱり他の人に描いて貰って自身は原作に移行するとか考えていないんですな…。

それが一番だと思いつつも暗黒大陸編、そして恐らくその最中かその後に起こるジャイロ編を…文字だけでもいいから内容知りたいなぁ…(苦笑)

 

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・Q11:ここ最近文字量増えてません?

TERASAで有料公開されている質問のため、ざっくりと。

感覚がバグって来たのに加え、文字数=サービスくらいに開き直っている節さえある。

つまりは、“文字しか勝たん(原文ママ)

 

個人的には文字量が多くても抵抗がないどころか、情報が多ければその分想像出来る範囲が増えうるから嬉しいまであるんだけどな。

 

■必死のゴマすり

今回の番組内容に興味がある方は公式サービスである

(↑)テレ朝動画や、

 

(↑)TVerにて無料視聴可能であった(現在では視聴期限切れ)。

 

そしてQ6とQ11が含まれた完全版は

(↑)TERASAでのみ視聴可能です!!!

(利用経験なければ2週間のお試し可能だが有料サービス)

 

今回の放送分(11/14&11/21)の視聴回数が多ければ、また冨樫先生、あるいは別の人気漫画家さんにハニートラップを仕掛けてみようとする番組が出てくるかもしれないので興味ある方は見ておくといいのかもしれないですねっ!!?

【HxH】ヒンリギの能力について【~No.400】

ハンタが休載に入って早1ヵ月。

今回のヒンリギの記事はNo.399で「次週やる」と言いつつ放置していたもの。

 

忙しくなる4月までにはやらなきゃな、とは思いつつもハンターロストの影響なのか何となくやる気が出なかったのだが、寒すぎて何か変なスイッチが入って書き始めている。

 

内容としてはNo.400時点での印象メモに近いかもしれない。

No.399時点で情報不足で「No.400でヒントでも出ればいいな」と思っていたが、残念ながらヒンリギは登場すらしなかったのだ。

加えて、後述の「ヒンリギの左手がどうなっているか」を始めとして不確かな点があったりして断定は難しいのがその理由。

 

■ヒンリギの能力について(No.390~400)

◆能力概要と所感

ヒンリギ=ビガンダフノは具現化系の能力者で、その能力「てのひらを太陽に(バイオハザード)機械や武器や道具等を元の機能を有したまま生き物に変えて”操作できる”というものらしい。

 

397-2の感想でも触れたが、ヒンリギは具現できる物の「種類」が多く、鎖に比べると明らかに「複雑」なモノも多いが恐らく具現化に至る方式が、

クラピカのソレとは異なるのかと思われる。

 

そして、ヒンリギの能力の実際の使われ方だが―、

1:自動小銃 → 銃身のみ蛇(No.390)

対象(自動小銃)の“一部”“蛇(の一部)に変え、お互いに向けて発射し同士討ちをさせた。

そして、同士討ち直後に―周囲の者に気づかれない様にするためか―具現を解除している。

 

2:手錠 → 鳩(全部で何羽かは不明だが最低でも8羽/No.391)

部分的に元の素材(手錠)に戻す(具現解除?する)ことも可能で、

実際にある物を材料に具現した場合はその固さを引き継ぐ模様。

 

3:ビデオカメラ → 猫(No.391)

猫に録画を頼んだ際、そして録画を確認する前の猫の様子から「自動型(オート)の様にも使うことが出来るようだ。

一方で、鳩を狙ったタイミングで手錠に戻し拘束したことを考えると「半自動型(セミオート)」の念獣の様に使える能力なのだろう。

 

4:発信機 → 牡蠣(中身のみ/No.391)

「ヤドカリ」の様に「殻は借り物(ヤドカリ本体とは全くの別物)ならば“中身のみ”具現出来るのも分かるが、「牡蠣の殻」はざっくり言えば牡蠣自身が生み出した外骨格の様なもので“牡蠣という生物の体の一部”であろう。

自動小銃の“一部”“蛇の一部”に作り変えていたが、それとはちょっと意味やニュアンスが違う“一部具現”が出来るようだ。

 

ともすると“心臓”等の体の一部分を作り、

どこぞやの汐華初流乃君の様に治療も出来るのだろうか。

 

―というのもヒンリギはNo.391でお手手ドリルマンから左手を貫かれており、

基本的にはそれ以降はその怪我を庇うかのように左手をポケットに入れていることが多かったものの、

No.394でビデオ猫を回収する際や、No.398での牡蠣シーンでもやや違和感があったが、モレナアジト内で扉を開ける時には傷跡はおろか治療痕すらない様に思われるのだ。

 

もしヒンリギが“生物の一部具現”を応用して、“負傷部位を具現”して自・他を回復できるならば可能かもしれないが―いくつか疑問点もある。

 

治療の方法について

今回のヒンリギの負傷は、皮膚・血管・筋肉・神経・骨等が傷ついてしまっている様に思われるが、

1:負傷した箇所を―例えばキューブ状に―切り取り、

2:そこに具現した(負傷前の)同部位をハメ込み

3:治療完了

―とはならないだろう。

マチの「念糸縫合」の様に、その具現した部位と皮膚・血管・筋肉・神経・骨等をキレイに繋げば元通りに動かせるかもしれないが、まずそもそもヒンリギの左手の表面には縫合跡の様なものすらない


1:負傷箇所を抉り

2:部位を具現し、負傷箇所にハメ込み

3:具現化した部位の血管やら神経などを操作し、切断された神経Aと具現されたA’を接合し、

4:さらには強化系の力(自己治癒力の強化)で回復する

ということならば、可能かもしれない。

 

具現された神経A’が、切断面から神経Aを探すというのは如何にも無理臭いが、操作系で「探索・探知」(クラピカやパーム)の類型の能力ある様なのでそれを使えば可能…かもしれない。

(あるいは「自然治癒力」ではなく「自己治癒力」の強化なので、神経AとA’は勝手に繋がっていく?)

 

しかし具現(理論値100%)操作(理論値60%)に加えて、強化(理論値60%)も使いこなすということは、かなりバランス良く念を習得している上級者の様に思われるが、そのレベルの者が“能力覚醒直後でハイ丸出しのド素人”の攻撃をそう易々と受けるのか(反語)、という疑問がある。

 

ひょっとすると単純に“手”を具現しているのだろうか。

「てのひらを太陽に(バイオハザード)機械や武器や道具等を材料に具現する能力であるから、それとは別(通常)の具現能力(397-2の感想で触れた様な参照具現の様なもの)なのかもしれないが、負傷した左手を材料に無傷の左手を具現してしまえばいいのかもしれない。

 

負傷した左手を材料に無傷の左手を具現した場合ずっと具現し続ける必要があるのだろうが、クラピカやコルトピが具現し続けていることを考えれば、具現化系のランニングコストはさほど高くないのかもしれない(それも特に効果もない左手の具現のため余計にそうだと思われる)

 

ちなみに具現を解除した時に負傷した部位がどうなっているのかは不明

「そのまま」の可能性もあれば、「多少は自己治癒しつつある」のかもしれないし、元の左手の状態を具現したことで「自己治癒以上の治療の効果」が出るのかもしれないが詳細は分かっていない。

 

一方で、これに関しては「そもそも」的な怪しい点があって、“傷のないヒンリギの左手”は作者の意図したものなのかどうかという点が気になっている。

基本的には一見明らかなモノを除いては作者ミスを前提とはせず熟考するスタンスではあるが、この手の描写ミスは―37巻収録分でもテータの頬の傷がない描写が結構ありましたが―“意外とあるある”なのだ。

そもそも治療にも使える能力なら1コマで説明できる描写であろうから、それを省く理由はあるのだろうか。

 

現時点ではどちらか判断は出来ないが、もし描写ミスでなければ“左手の具現”の様に感じている。

 

◆ヒンリギは放出系を使いこなすか

作中では主系統が放出系にも関わらず、真逆の具現化系能力を使いこなす能力者が出ている。

能力“開発時”のクラピカは、

修行不足もあってか出来なかった様だが、果たしてヒンリギは放出系能力を使いこなすことが出来るのだろうか。

 

というのも発信機を牡蠣に変えた際、

ヒンリギは“オーラを使い切ると元の発信器に戻る”と話していたのだ。

これは一見すると放出系の「自動型(オート)の様な性質に感じ、術者が気絶しようが最悪死亡しようが電池(オーラ)が残っている限り活動し続ける様に思われる。

 

ただその一方でヒンリギは、

“運悪くオレが殺られて解剖されたら失敗だ”

と話している。

 

恐らく解剖された時には、“牡蠣にした発信機が元の状態”に戻ってしまっているから「発信機だとバレ、すぐ破壊されるから失敗」という意味だろうから、どうもヒンリギは放出系は用いていない様に思われる。

 

放出系だった場合は能力者が死んでも維持され、“電池(オーラ)は2時間程は保つ”と話しており、

2時間もあれば―発信機の性能的にアジトの明確な場所や、そこへの行き方は分からなかったとしても―大体の位置が分かるから必ずしも失敗とは言えない様に思われる。

(※AOP型だとしても殺害直後に“すぐ解剖されるとは限らない”ため、必ずしも失敗とは言えない様に思われる。ただ、“すぐ解剖されるとは限らない”というのは希望的観測に過ぎず、恐らくヒンリギの発言は悪い状況を踏まえた発言かと思われる)

 

そのため、恐らくヒンリギは放出系は用いていないと思われる。

では、オーラを使い切ると元の発信機に戻るというのは、どの様な意味なのだろうか。

 

◎念使用時のランニングコスト(ROC)について

ナックルによると臨戦態勢時、通常以上にオーラが消費されていくらしい(技のレベルが高い程増えるという)

しかし、そのオーラがどこから消費されていくのか”と言えば、およそAOPから”というのは考えられない。

 

「練」が体内のオーラにも有効で減ったオーラが自動充足されたとしても、戦闘中にAOPが技のレベルに応じて増減しては精緻なオーラ配分が必要な「発」が使用できない上、

ピトーの「玩具修理者(ドクターブライス)の様に、100%のAOPを使う「発」の場合、例えば10オーラのランニングコスト分が具現物から削られ、体内のオーラ(POP)からAOPを経てその10オーラ分の具現物が充足されるというのは如何にも怪しい。

 

そのため、ランニングコストはPOPから消費されるのが基本であろうが、今回のヒンリギの“オーラを使い切ると元の発信器に戻る”というのは放出系の“自動型(オート)の様な性質を持っている様に思われる。

 

しかしその一方で基本には例外が付き物であり、オーラのランニングコスト(ROC)をPOPではなく予め「発」に「余剰オーラとしてAOP」を渡しそのオーラ内でのみ維持する様にすることが出来るの“かも”しれない。

 

あるいは、これまで“体内に「発」を仕込む”描写は直接的にはなく、“体内の「発」”に対して“体外の「発」”と同様にランニングコストを供給できるかは分からない。そのため、今回の性質は“出来ない”故の工夫なのだろうか。

 

はたまた、上の長文が無駄になるかもしれないが、

「物体操作」のオーラのことを指しているのかもしれない。

 

恐らく「念獣と呼ばれる様な疑似生物」「独楽等の道具」では操作系能力の使い方が異なる様に思われるが、ヒンリギの具現は従来の具現とは異なる“物体を材料とする具現”である。

 

作中でその類の具現をする者は少ないが、

同じタイプのツボネの具現も、操縦には別途オーラが必要であった。

 

つまり、作中で登場した同系統の具現が2つとも別途オーラが必要であることから、ひょっとすると「物体を材料に具現するタイプの能力」物体としての性質を引き継いでしまい“動かすには別途オーラが必要”ということなのかもしれない。

 

まぁ、現時点では作中の例も少ないため不明。

 

◎モレナアジトでの投げナイフについて

モレナのアジトで投げたナイフの威力からヒンリギの実力を測れる様にも感じたが、

脱出時に“今日はこれ以上能力は使えそうにない”と話していたから、状況的にそれには適していないかもしれない。

 

ただ思考の助けにはなるだろうから、ヒンリギが投げた“ナイフの状態”について考えたいと思う。

 

1:ただの投げナイフ(オーラなし)

V(投擲速度)×BP(ナイフの硬さ) > BP(ジャンプの硬さ)+DP(周) ?

→ただの投げナイフではオーラを纏ったジャンプを貫くことは難しいと思われ、

ナイフの軌道線は効果線だとしても、ナイフの周囲はオーラ描写かと思われる。

そのため1はバツ。

 

2:オーラあり投げナイフ(通常攻撃≠発)

V(投擲速度)×{BP(ナイフ)+AP(周)} > BP(ジャンプの硬さ)+DP(周)

→手玉に取られたにも関わらず、

ヒンリギは未だに“素人の集まりにしか見えなかった”と話している。

ただ、ナイフはほぼジャンプを貫通しており個人の力ではヒンリギが勝っていたという意味合いだろう。

しかし、“素人の集まり”だとしても念のコンボは個人の力を凌駕しやすいため、警戒はしているという描写だろうか。

 

3:オーラあり投げナイフ(発)

V(投擲速度)×{BP(ナイフ)+AP(周)+SP(強化or放出)}

→「強化のみ」あるいは「放出のみ」、はたまた「両方」なのかによってヒンリギのオーラ消費量も威力も変わってくるが、もしヒンリギが「発」を使ったのにも関わらず、相手には「ジャンプ(「周」=通常防御)」で防がれてしまったのでは、“素人の集まり”発言には繋がらないだろう。

 

ただ、ジャンプで投げナイフを防いだオラルジが強化系ということもあって、

BP(ジャンプ)+DP(周)+SP(強化)

ジャンプもオーラを纏った(「周」)だけではなく、「強化」も併用していた可能性もあるかもしれない。

 

しかし、オラルジは侵入してきたヒンリギに対して臨戦態勢を取っていたわけではなく、

直前までジャンプを読んでいて、そこからの咄嗟の防御である。

あれだけ短いタイミングでジャンプを盾にし、オーラ纏わせ、さらに強化まで用いているとするならば、

背後からドリルの駆動音がしていただろう攻撃を、手で受けてしまった自分自身を棚上げにした“素人の集まり”発言になってしまうから、あの時のオラルジは「発」を用いていない様に感じられた。

 

それにしても、中級者(?)以上の念での戦いの速度には及ばないのだろうが、

迫る投げナイフに気づき、それをジャンプ+「周」で防ぐというのは一般人の反応速度や対応力を超えている様に個人的には感じられた。

オーラを纏うことで(「纏」)、これまで視えなかったオーラが視えるようになった様に、心身共に全体的に機能が向上しているのかもしれないですね。

 

◆ヒンリギ総括

以上のことから、No.400時点でヒンリギは主に具現化系と操作系を用いる中級程度の能力者で、

モレナ組のアジトから戻ってきた時にはオーラがほとんど残っていなかった様子であるから、上記の「発」の内容や使用回数等からオーラの総量はナックル戦でのゴン程度(POP2万程度、多くても3万程度?)なのではないかと思われた。

 

戦闘的な力量は…どうなんでしょうね。

「鳩手錠」なんて、キルアとかなら“こんなの念なしでも楽勝”とか言って簡単に壊してしまいそうな気がするし、ヒンリギ自身の火力が…今のところ低過ぎるように思われる。

しかし、あくまで船内では出来ないだけで「手りゅう弾」とか「対戦車用の地雷」とか、極端な話「貧者の薔薇」を鳩化させて、遠隔視認(操作系)しながら鳩を敵の下に運び自らは安全なところで起爆出来るかもしれないため、使う武器によって大きく変わるだろう。

それが“能力者としての強さ”なのかと問われればクエスチョンマークが浮かんでしまう(※)のだが、ひとまず色々制限を受けているBW号内ではさほど…強くはないのかもしれない。

(※単純に兵器を操作出来る能力者の火力が能力者単体では最も高いことになりうるため)

 

ちなみに能力使用時に「バチバチッ」と音が鳴る理由は不明。

ヒンリギはアイドルとかも好きな様なので、能力創出時に何か漫画やアニメの影響を受けた結果なのかもしれないし、能力の仕様に何か秘密があるかもしれないが特段分かっていない。

 

そして左手に関しては…、38巻での修正の有無待ちですかねぇ…。

 

以上。

HUNTER×HUNTER No.400 感想

【No.400 ◆秘匿】

■“円”のリスク?

まず、どうやらフェイタンは「円」を使えない模様。

 

そしてフィンクス先生によれば、

“この雑踏の中「円」とか正気の沙汰じゃねーだろ

技術的にも戦略的も特にオレ下手だし

仮にここで出来ても「円」の中に不特定多数で正体不明の人間入れるとか

裸で「撃って下さい」って看板掲げてスラム街歩く様なもんだろが”

―とのこと。

 

そもそも「円」とは“纏”を“練”する応用技術であり、定義は術者を中心にオーラを半径2メートル以上広げ1分以上維持する技術である(cf:「堅」は“練”を“纏”する応用技術)

しかし、あくまで応用技術なだけで「発」という訳ではない

 

恐らくオーラ自体に元々備わっている知覚能力を用いて感じ取っているだけで、“纏”のオーラを“練”することで、オーラを薄く延ばしてその範囲を広げているのかと思われる(形状変化に近いイメージ)

つまり、フィンクスの言う、

“「円」の中に不特定多数で正体不明の人間入れるとか、裸で「撃って下さい」って看板掲げてスラム街歩く様なもんだろが”

というのはオーラを薄く延ばした結果として術者が纏うオーラも薄くなってしまうから、“実質裸状態”だと言っているのだろう。

 

しかし、これは「円」全般の普遍的な特徴という訳ではないと思われる。

―というのも、恐らく作中で1・2位を争う「円」の“広さとその精度”を誇るであろうピトーの円は、

ピトーに近くなればなるほど、オーラの“凶々しさ”が濃くなっていたという。

 

つまり、まず“「円」のオーラは必ずしも均一”という訳ではないと思われる。

また、ノブナガも“半径4m「円」=太刀の間合い”という如何にも“能力の範囲条件”になっている様に思われるが(恐らく「円」を維持しつつ能力を使用するであろうことから)“半径4mの「円」”とは別に“「発」に用いるオーラ”を確保しているのかと思われる。

 

もし「円」使用中、術者が必ず裸同然になってしまうのであれば、

ネテロやゼノも「円」を使いつつ、王に迫るなどおよそ不可能であろう。

(王がもし広範囲攻撃をしてきた場合、ネテロやゼノは「円」で広げたオーラを手元にまで戻して、その後防ぐなり攻撃して相殺する必要があるのだろうが、単純に考えればオーラを敵の倍近い速度で動かす必要があり、格下の相手にしか通用しないであろう。しかしネテロはピトーの強さを遠目で感じており、性質上“それ以上”の王相手に取れる策ではない。)

 

よって、フィンクスが自ら言っている様に“円が下手くそ”なだけだと思われる。

(ノブナガも半径4mで、“つーかこれが限界”だと考えていたものの、フィンクスの様に“人の声するだけで途切れ、何かが動いてもダメ、動きながらもダメ”なレベルでも良いなら、範囲はもっと広くも出来るのではなかろうか)


そのため従来の解釈通り「円の広さ≠強さ」で未熟ゆえにできない(or範囲が狭い)ことも当然あろうが、その者の性格警戒心の強弱能力との関わり必要性戦闘スタイルなど様々な要因により、円の得手不得手が出るのではないか、という感じで良い気がしている。

 

ただ、フィンクスが言う通りの精度で「円が出来る」と言って良いかどうかは別にしても、

(広大なBW号内で)フィンクスの「円」が使えてればもと楽に探せるのにね”

との発言があったから、フィンクスは「円」の範囲“だけ”は結構広いのかもしれない。

 

***23/1/9追記***

さすがに上の書き方だと、

フィンクスがいつぞやの“ただの馬鹿”っぽく見える書き方なのでちょっと言い方を変えようと思う。

 

「円」に“どれほどのオーラを割くか=どれだけの範囲に広げるか”は状況によって変わることもあると思われる。

というのも、作中で「最大半径〇〇m」等と触れられているキャラクターは恐らく、“本当の限界”という訳ではなく“基本的には「念での戦い」となった時でも著しい支障をきたさないレベル”での話の様に思われる。

 

例えば、瀕死の状態の仲間が広い廃墟の中で捨てられた様な状況ならば、

“人の声するだけで途切れ、何かが動いてもダメ、動きながらもダメ”

なレベルに陥ったとしても「最大半径〇〇m以上”に一瞬でも広げる価値はあるし、無理をしてでも広範囲の「円」を使うように思われる。

 

反対に視界が悪い中で、敵が自分と同等程度の相手だとか複数の未知数の敵が居る中で仮に「最大半径100mの円」が可能だとしても、例えば「半径20m」程度に抑えて迎撃・防御・回避に備えることもある様に思われる。

 

そしてフィンクスは、

“力の加減が下手”というか、“強化系気質”というか、燃える方の「燃」でいうところの「錬(意思を高めること)」と「発(行動に移すこと)」が強く何でも一所懸命な人物”およそ全ての力を「円」に割いてしまっている状態だから、(恐らく)「円」が異常に広く「円」を使うと他に何も出来ないのかと思われた。

***追記終わり***

 

■キーニ=キーン?

まさか、カチョウ・フウゲツや、センリツのために命をなげうった男の名前を覚えていない訳が…ないじゃないです…かー!?

(まぁ…厳密には「死に場所を探していた」という前提があるんだけど…)

「キーニ=キーン」の様な逃げ道はありそうだけど、単純に「ニ」が「ン」に見えてそのまま写植されただけの様に思われる(前科あり)

 

真実は神のみぞ知る。

 

■謎の緊急放送

“緊急放送”

“大変悲しく残念なお知らせ”

 

何だろう…。。。

表向きはカキンの王子達が死んだことは悲しいお知らせになりそうだけど、殺人事件が起きまくっている下層(少なくとも3層以下)の乗客達はただでさえ不安であろうにそんな緊急放送流すのだろうか。

(本当の死因を言えるはずもなく、病気で死んだと嘘をつく理由にも行かないだろう。※密閉空間での病死などそれこそ不安が広がるだろうし、これから何故か“病死”の王子が増えるため)

 

今回、モレナ達のアジトは2層(モレナの“シマ”の外)だと分かり、

今回の“手打ちのない全面抗争”という名の「モレナ狩り」の大義名分が消えた。

 

実際に人を殺しまくっているし仕掛けたのもモレナ達だが、前回ノブナガ達がアジトに踏み込んだ際、

“相手にするな”

とモレナから厳命されていた様で、

“反撃”もしないどころか、本気かどうかは不明だが軍と警察すら呼ぼうとしたりと、まるで自分達は全く犯罪行為をしていないかの様な振る舞いをしていた。

 

実際、連続殺人を表立ってしている者達はあのアジトにはおらず、そもそも書類上はモレナ組の構成員ですらないため関係性の証明は難しいのかもしれない。

するとモレナ達はマッチポンプや過去の相手側の大きな犯罪行為を暴露するなどして、むしろ自分達に正義がある体で攻めるつもりなのだろうか。

 

その方向で今回の緊急放送を考えるとあの放送を行っている部屋をアジト化して(乗っ取って)「ツェリは過去に様々な犯罪行為を起こしているが(放送の中で具体的に説明)、これまで金や権力でもみ潰して来た」…とかもありなのかなぁ。

 

うーん、現状では情報が少な過ぎて判断ができないかなぁ。

 

■第6王子タイソンについて

“私が「こんな」で私の子供も期待出来ないからママは相当悔しかったみたい”

“他の王妃に憐れみの眼差しで見られるのが我慢ならないってよく言っていたから”

 

何気に今話で良く分からなかった部分だ。

「こんな」と話している時のタイソンの手から“顔(スタイル含め見た目)”を示してる様にも思われるが、

ママンも似たようなものだし、パパンはあのナスビーだ。

そもそも王族には金や権力があるから、見た目など問題にならないだろう。

 

“生殖機能がない(子供が作れない)のなら、“子供期待出来ない”というのはイマイチしっくり来ないし、もし先天的あるいは後天的疾患等が理由で“ほぼ”あるいは“絶対的に”子供を作れないのならば、恐らくカキンの王の候補からは外されてしまう様に思われる。

(次代の壺中卵の儀が行えず、“力”の継承が出来ないため)

 

もしかしてタイソンは「肉体が男性(心は女性)性的指向は男性(男性が好き)ということなのだろうか…。

 

■フウゲツの異変

カチョウが死にカチョウの霊獣がカチョウに成り代わった後、暫く音沙汰がなく、

モモゼサレサレは別にしても「カチョウの死」をチョウライがどうやって知ったのか疑問に思っていたが、

今回、母親のセイコ王妃すらもカチョウの脱落=死を把握していた。

(セイコ王妃の性格を読み違えてた部分もあるが、今回はそこに触れると話がブレるため置いておく)

 

思えば、BW号搭乗前にオイト王妃が、

“敗走者の末路は想像に難くないでしょう?”

と物騒なことを話していたが、王位継承戦で敗退した王子の縁者はどうなるのだろうか。

 

殺される可能性もなくもない様に考えてしまうが、各王妃達には“未来の王候補の母親”ということでも様々な特権が与えられていると思われるが、王子が“王子で無くなった場合”には当然、その反射たる権利も消える可能性もある様に思われる。

そのため例えば、ナスビー現国王(今回の王位継承戦の管理者で最期の贄?)王継承戦の参加者の生死を把握出来、それを関係する王子の縁者(今回はセイコ王妃)には宣告しているのでなかろうか。

もし参加者の生死が把握出来ないとなると、例えばマラヤームよりも“上手く隠れ続けられた場合”など、いつまでも経っても終われない様な自体を招きかねない。

(仮に権利の喪失や、王妃に対しての死の宣告を王の側近のヌグイが行っており、“どのような時に王妃のところに訪問しているか”などを気づけば、周囲は表立っていない兄弟の死を察知可能)

 

また現に生前のカチョウと何ら区別の付かない存在が居る以上、

今回分かったセイコ王妃の性格からして“こちらが本物だと主張”して時間稼ぎをする様に思われる。

 

つまり、そんな主張をしても無駄だという確証があるのか、それを既に突き付けられているのだと感じられた。

(既にカチョウの死体がある救命艇を確保しており、“それが一部の者には知られている”?)

 

さて、本題に入る。フウゲツの異変だ。

カチョウ(霊獣)が言う様に、

“フウチン(フウゲツ)のオーラをエネルギーにして姿を保っている”

ならば、オーラ=生命エネルギーであるから、フウゲツが衰弱する理由にはなるだろうが、

(センリツ曰く)邪霊に憑かれる”ことと直結するかは別であろう。

 

継承戦中ということもあり、自陣営・他陣営からの恨み・嫉みや殺意が纏わり憑くようなことはあるのかもしれない。

あるいは、第2王子カミーラのところに暗殺呪詛を狙っている者がいるものの、フウゲツはまだ「秘密の扉(マジカルワーム)を用いており、歩き回ることが出来る事から「オーラを使い果たした」訳ではない=霊獣は出ていたのかと思われる。

(守護霊獣に)小賢しい呪いなど一睨みで弾き消されましょう”

と考える者も居て、守護霊獣の性質上あながちそれも間違いでもないだろうから、恨み・嫉みの様なものだとか、“発動前”の暗殺呪詛ではない様に思われる。

仮に“発動後”の暗殺呪詛だとしても、それならばフウゲツに纏わり憑く邪霊とやらは“大きな1つ”であって、あのように複数ではない様に感じられる。

 

そのため、個人的には具現化系の中のリハンの項目で考えていた様なことが起きているのではないかと思われる。

モモゼが死んだ際に中央のポッド(?)とその周囲に14基の棺がある謎の空間が描かれ、そこで

“娘(モモゼ)はカキン大樹の礎となり、生前よりも力強く輝き息づいているホ”

“娘は今も生きているホ…”

とナスビー国王が語ったことや、「モモゼの棺から何かが伸び灯る明かり」から、王位継承戦の参加した王子達は死んで解放されるわけではない様に考えられる。

最低でも“王子達に貸し出した卵(これまでの蟲毒の成果物の結晶?)は返却の必要があるだろうし、王位継承戦が蟲毒より発想を得ていることから敗れた王子達の魂も壺に取り込まれてしまっている様に思われる。

そして、現時点ではカチョウ・フウゲツが救命艇で脱出しようとした際に追ってきた謎の無数の手は、過去の王位継承戦で敗れた者達かと個人的には考えているのだが、カチョウに貸し出した卵も、カチョウ(霊獣)が生前のカチョウと記憶の齟齬などがないことからカチョウの魂(全部もしくは一部)回収出来ていない様に思われるのだ。

 

カチョウの霊獣は「フウゲツが死ぬまで側で護る」という制約と誓約を持ちフウゲツに寄生している様な状態で、壺に憑く邪霊と成り果てた者達が回収の時を今か今かと近くで待っているならば、守護霊獣と壺の関係からすると霊獣がフウゲツを守り切れないことにも繋がる様に思われた。

フウゲツの周囲にいる虫も、作者ツイッターの感じだとハエかと思われたが、それぞれが異なる形の蟲達なのだ。

過去に好血蝶という虫が出ているが、BW号という船内に同じ様な性質(ex.死臭に惹かれる)を持つ異なる種類の蟲達がいきなり沸くのも不自然なため、あの蟲達も邪霊の一種=壺に取り込まれた者(の中でも力なき者達)なのではないか、というのが現時点の印象である。

 

■サイマジョ関連

「11人いる!(サイレントマジョリティー:以下“サイマジョ”と表記)関連でちょっと進展ありましたな。

それも、ちょっと意外な…。

“水見式は不要です”

“私は念能力も使えますから――――”

と、ロンギは自身が念能力者であると告げた。

 

簡単に振り返るが念講習会開始時、クラピカが参加者が「既に念を使える者」に挙手を願った際に、

手を挙げたのはベレレインテ、ヒュリコフの2人のみだったが、ヒュリコフは念能力者であることを隠している者が他に4人いると考えていた。

 

そして、

ロベリー(“憑かれた者”)

ユヒライ(ハルケンブルグの霊獣のよって半覚醒状態)

シェジュール(              〃            )

という3名が判明し、

“残った1名”「暗殺者(サイマジョの術者)だと考えられていたため、単純に今回のことを当てはめると、

ロンギ=サイマジョの術者

となりそうな気もするが、個人的には疑問。

 

まず、今回の事件は継承戦開始時点からスタートダッシュでワブル陣営に仕掛けられている。

しかし、今回のクラピカの返事からロンギからは、

“第5王子ツベッパの協力者(パートナー)になって欲しい”

という旨の提案が為されたのだろう。

 

そしてそれは、

“ツベッパの望み通り”である。

 

マオールが念に覚醒したことでクラピカへの疑念がほぼ消え、ツベッパがリハンに暗殺される可能性を考えていたこともあり、念覚醒の時に別室に行く状況を“他の者達に知られずにクラピカ達だけと話せる”と考えて本来はマオールが交渉をする予定だったが、まだその機会があるロンギの時間を急ぎ使ったのかと思われる。

 

他陣営のスパイだとしても、武力(チカラ)や政治力(コネ)のない最下位陣営を警戒している者達はおらず、仕掛ければ警戒・対策されてしまうにも関わらず念講習会でも最下位陣営に犯行を続けたことからも、想像されるサイマジョの術者の陣営も武力(チカラ)や政治力(コネ)がなく、上位陣(特に第3王子チョウライが狙い目?)に手を出す“勇気や覚悟もない”陣営かと思われる。

 

自陣営ではツベッパよりも繋がりがありそうなのは、姉の第2王子カミーラか、母親であるドゥアズル王妃だが、その2人も最下位陣営にロケットスタートを仕掛ける様に命じるのは不可解である。

 

そのためツベッパの霊獣の能力が、

“発動には共同研究者(パートーナー)が必要になるが、霊獣の体内で様々な効果を持つ薬品を生成すること出来る”

というものであるから、先に覚醒したマオールを共同研究者(パートーナー)として、特定条件下の者を念に目覚めさせる様な薬品を生成しロンギに飲ませたのではなかろうか。

 

ロンギを薬で覚醒させ、マオールから聞いた水見式の結果で既に試していたから、

“水見式は不要です(既に試して居るから)

(薬で覚醒済だから)私は念能力も使えますから”

と話し、別室に入った時に時間の全てを“交渉”や“説明”に用いることが出来たから、クラピカも協力者(パートーナー)というキーワードを知っていたのではなかろうか。

(恐らく「念覚醒+交渉」では他の者に比べ時間が掛かり過ぎ、変に勘ぐられる可能性を回避したのだろう)

このルートならば、ヒュリコフの4人の隠れ能力者に当てはまらないのも理由が出来よう。

 

ロンギ=サイマジョの術者だとすると、ツベッパ(第5王子)以上の陣営の者がワブル陣営に仕掛ける理由が良く分からないだけでなく、クラピカがすんなりツベッパの協力者になることを承認するとは思えないというのが素直な印象。

(もし何らかの脅しが含まれたものならば、表情が違う様に思われた)

 

ただ、一方で、

“――ここまでの話を聞いて私との契約を承認しますか?”

という言葉にはちょっと引っかかっている。

もし、ロンギがツベッパに従順な私設兵ならば、“王子との契約”と話す様に思われる。

ロンギは王子との契約の他に、自分との契約を持ちかけていたのだろうか。

 

しかし、それに対してのクラピカの返答が、

“承認する ツベッパ王子の研究者(パートーナー)になろう”

であるため、

“これからツベッパ王子のお言葉をそのままお伝え致します”

という出だしならば、おかしくはないのかもしれない。

 

とりあえず、ロンギ=サイマジョの術者という読みには否定的です。

 

■そして休載へ…

休載自体は予想通りだったのでダメージはそこまで大きくはない(震え)…が、ちょっと予想外な告知でした。

そもそも“今後は週刊連載ではない掲載形態で皆様にお届けすることになりました”と言うけれど、今のハンタ読者でハンタが週刊連載だと考えていた人なんておるんけ?という点が異様に気になったが、ひとまずそれは置いておこう。

 

これは掲載媒体自体が変わることを示唆しているのかな。

ただ他の不人気雑誌で掲載すればそっちの売り上げは伸びるだろうけど、ハンタ再開時にジャンプを買ってくれた人が全員異動先の雑誌を買ってはくれないだろうから、総合的な売り上げは落ちてしまうと思われるのだ。

ジャンプ+もありえそうだが、紙媒体の売り上げが伴わないため、やはりそれも総合的な売り上げは落ちるだろう。

そもそも掲載誌が変わってしまえば編集部も変わってしまって、サポートを継続する様な事も難しいと思われた。

 

掲載誌はジャンプのままで、これまで再開時は「10話分(単行本1巻分)だったが「原稿が完成した段階で1話掲載」とかになるのだろうか…。

ただそれだと単行本化が見えないし、掲載の度に前回の思い出し作業が必要と思うと、個人的には今のままでいいと思うのだけれど―

冨樫です。極力他の方々に迷惑がかからない形で継続していければと思案中です。<義博>

―今回の作者コメントがちょっと気になった。

 

迷惑かぁ…。

たまにーSNS等で「さっさと集英社はハンタを打ち切れ」みたいな意味不明な世迷言をしている人がいるが、右肩下がりの出版業界で「掲載すれば売れる作品」を打ち切る訳もないし、普通の作家よりも売れっ子作家の方が儲けを出してくれる分、多少の面倒があっても重宝して当たり前だと思うのだ。

 

かと言って、限度を超えてしまう様なことはある訳で…ジャンプで掲載していることで編集部にハンタ関連の問い合わせ―それも私みたいなキチガイからの鬼電―が来て大変なのかなぁ(まぁ私は編集部に問い合わせとかはしないけど)

業務妨害レベルだったら訴えればいいから、そのレベルではないにしても不特定多数からの問い合わせ対応があるのだろうか…。

 

もしそういうことがあって、空気の読めない編集が悪意なく伝えていたりしていたなら…冨樫さんは良く悪くも優しい方の様だから、気にしてしまいそうな気はする。

 

まぁ真相は読者には分からないけど、紙媒体で読みたいからジャンプ+はやめて欲しいけど、普通のコンビニに置いていない様なマイナーな季刊誌とかもやめて欲しいなぁ…。

正直、今のスタイルのままでいいんだけど、、、それならわざわざ改めて告知を出す必要ないよねぇ。。。

 

 

―それにしても、今回の連載分はほぼ全くと言っていい程に“王位継承”部分は進みませんでしたなぁ。

明確にサイマジョの術者が明かされることもなく、王子は1人も死なず、BW号の航行日は恐らく10日目のまま(※ボークセンの配置移動が起きているので、ひょっとすると11日目に入っている可能性もあり)

 

中にはあまりに進まなさに対して怒っている人もいるかもしれませんが、私は今回の連載分で逆に安心した気持ちの方が大きい

こんなことを言うとガチの冨樫義博ファンに怒られるかもしれないが、まずそもそも私はハンタがまともに完結出来るとは考えていないのだ。

 

恐らく今の王位継承編だけでも、1巻あたり王子1~2殺程度の速度で進んだとしても、11巻(110話分)~5巻ちょっと(55話分)掛かることが予測される。

しかし王位継承編には複数のストーリーが絡み合っているため、別サイドの進行により王位継承戦の方は進まず今回の様に“0殺”の巻もありうる。

そのため、個人的には王位継承編が完結するためには最低でもあと10巻は掛かるであろうと予測しているのだが、1年あたり10話のペースで掲載されたとしても10年掛かるのだ(現時点で作者は56歳)

 

そしてそこから暗黒大陸編が始まるのだろうが、「幽白の魔界統一トーナメント」の様に“巻き”でやって2~3巻

さらにその後(恐らく作中での時間経過あり)「幽白の異次元砲事件」の様に、万全の準備を済ませたジャイロが計画を開始し、これまでの主要なキャラクター達が世界各地で活躍し、ジャイロが待つ伏魔殿へ少し成長したゴン・キルア・クラピカ・レオリオが集まって突入―とかで「THE END」としたとして1巻

…この巻き巻き計画で進めたとしても作者70歳ですからね。

 

そのため、個人的にはハンタが完全に描き切って完結をするとは思っておらず、悪く言えば“そっち”の方での期待はしておらず

どこまで描かれるか(ストーリーが)、どこまで描いて貰えるのか(伏線回収含め内容が)、その道中を楽しみたい、ただそれだけなのだ。

 

そんな中、もはや回収される訳がないと思っていた22年前の伏線が今回の連載で回収されたのはかなり嬉しく、今回の連載でほとんど話が進んでいなかったとしても、個人的にはそれ以上の収獲があった様に感じられた。

 

そして、さすがに今回分で主要な登場人物紹介は終わったのではなかろうか。

上層のカキン王位継承者達とその護衛達。

下層の3大マフィアとその構成員達と、旅団員とヒソカ。

一応「シャ=ア一家」周りが残ってはいるけど、まさか今回の「ノブナガ&ヒンリギ」の様な「(大して)成果は得られませんでした!」を繰り返す様なことはしないだろうから、次回連載分でぐぐっと進む…といいなぁ^q^

 

肝心の再開だが―

作者ツイッターが始まった5/24の時点で、No.397の6ページまで「(キャラの)ペン入れ」が終わっていた模様。

今回の再開時点(10/24)での“完成原稿”のストック数は6話であったから、「ペン入れが終わった原稿6話分」を完成させるまで5ヵ月掛かっている(ペン入れ済原稿で「24日/1話」のペース)ことになるが、“1コマのリテイク待ちで完成1週間延びるシステム”の中、11/22の時点で今回のNo.400が完成(ペン入れ済原稿で「7日/1話」のペース)している。

 

つまり、連載再開前までは展覧会関連や単行本作業も並行しており、〆切が大分先なこともあって体調を見つつ(8/12頃に体調悪化あり)、試行錯誤をしていたため再開前「24日/1話」再開後「7日/1話」と開きがあるのだろう(どちらもキャラのペン入れ済の原稿ではあるが)

 

そして、10/15の時点で次の10話の内4話目であるNo.404の11ページ目までキャラのペン入れが終わっており、11/22から今日までの1ヵ月の時間があるため、“キャラのペン入れ”はNo.406近くまで進んでいてもおかしくはない

 

“半デジタル化での作業細分化は作画外に費やす時間が多すぎて完全に失敗でした。模索中。”と仰っており、新たなスタイルの模索、今回の連載分の単行本作業、体調のこともあるため予測は立てづらいが…

―今回は3~5ヶ月程の休載で再開してもおかしくはない様に感じられた。

 

ただ、次回再開時このブログを続けているか正直微妙かもしれない。

恐らく、来年の4月の異動で忙しくなっているだろうというのが一番大きな理由なのだが、長文ブログはもう時代じゃないのかなぁともヒシヒシ感じているのだ。

 

というのも「ハンタは文字数多い」等とSNS等で言われており―今回だとNo.394が特に多いと言われていた様に感じたが―どうやら噂によるとその394話は「6,000字」程らしいのだ。

対して私のブログは平均して「1記事あたり6,000字を超えている(記事によっては優に超えていることもある)のだ(今回の記事で9,000字くらい?)

 

つまり、冨樫さんの描く「面白いもの(6,000字)」がしんどかったら私の書く「面白くもないもの(6,000字超)」なんて読んでいられないのではないかという、ある意味で“真理”に辿り着いてしまったのだ。

ハンタ関連の情報を漁りたい人はいるみたいだけど、語り合いたい人は……という印象。

 

「ずんだもん」を使った動画にでも移行しようかと少し思ったけど…、何か違う気がしてね。。。

(海外向けにブログやったら色々盛り上がりそうで面白いかなぁとも思うけど―仕事やってる場合じゃない程―超大変そう)

 

―という訳で、もしかすると「ハンタ語りたい欲」が抑えきれず、いけしゃあしゃあと次回再開時も平然と続けているかもしれないけど、今回が一応の区切りと考えて頂ければ幸いです。

 

それでは、また機会があればよろしくです~(o´-ω-)o)ペコッ

 

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