こちらのブログの画像フォルダが満タンになってきたため、少し前から
新しくブログを始めていましたが、本当にそろそろ満タンなので
2014年からは 天氣後報 II をメインのブログとすることにしました。
よろしくお願いします。
・・・と、いうことで、ラッキーバッグ以外にも新年にアップする予定のこんな商品情報も
天氣後報 II のほうにアップしていきます。
年末ぎりぎりですが、新しいポストカードができました。
今回、蛍光鉱物ワークショップの鉱物標本写真を使ってみました。
蛍光の色、特に青色がWEBと印刷では彩度が全く異なるのでやや残念なのですが、
とりあえず、今後も蛍光鉱物ワークショップ(蛍光鉱物観察会と名前を変えました)で
観察できるものを掲載しました。
ルーチカ図鑑と同様、昔の博物学図鑑っぽくしてみました。
Fig1
通称、沙漠の薔薇と呼ばれる標本です。
沙漠の薔薇とは鉱物の名前ではなく、その形状に由来する名前です。
沙漠のオアシス(水があった場所)が干上がって、そこのミネラル分が結晶化して鉱物となったものです。
鉱物としては石膏や重晶石が多く、サハラ砂漠やメキシコで多く採集されます。
しかし、この標本はカナダのものです。
Manitoba, Red River Floodway ,Canada
この産地のものは結晶がボール状に集合しています。
石膏ですが、透明度がすぐれている場合は透石膏(Selenite)と呼ばれる亜種名が使われることが多いようで、この産地のボール状石膏はセレナイトボールと呼ばれることもあります。
また、以前、沙漠の薔薇の花びらとして、この鉱物の欠片を販売したのですが、あれも蛍光しますので、お持ちの方はお試しください。
Fig2
岩塩です。通常はただの透明な四角い結晶です。
産地は
Wieliczka, Poland
ポーランド産の岩塩は青いものも多く産出されます。
短波で真っ赤に蛍光します。
Fig3
コールマン石(Colemanite)
Boron Open Pit Mine,
Kramer Borate,
deposit
Boron, Kerns Country, California, U.S.A.
コールマン石は硼酸塩鉱物で、アメリカの硼素産業における鉱石のひとつです。
コールマン石という名前は、カリフォルニアの硼素産業の実業家、ウィリアム・コールマンに因みます。
硼砂やウレックス石が雨水に溶けて堆積層中に浸透し、再結晶してコールマン石が生まれます。
ルーチカ図鑑の硼酸塩鉱物用にいくつか確保してあるものの、とげとげしたきれいな結晶のものや今回のような、ただのすべすべした石でしかない標本など、いろいろなものがあります。
とげとげした標本は次回の蛍光鉱物ワークショップ用に、写真などの撮影はしないまま保管していて
今回のものは欠片をミニチュア試験管入標本にしたりするために撮影したので
(横着をして)ポストカードには今回の標本を採用することにしました。
Fig4
エスパー石/Esperite
Franklin,Sussex Co,New Jersey,USA
蛍光鉱物のメッカというか総本山というか、そんなフランクリン鉱山でも筆頭の鉱物です。
地質学者エスパー・S・ラーセンJr.に因みます。地味な鉱物なのですが短波のブラックライトで洞窟の中のヒカリゴケのように鮮やかに蛍光します。
Fig5
ハックマン石/Hackmanite
Mont St Hilaire, Quebee, Canada
ハックマン石については過去のブログ記事をご参照ください。
http://ameblo.jp/sayanet/entry-10920982269.html
Fig6
透石膏
砂時計構造の透石膏です。
詳細は過去のブログをご参照ください。
http://ameblo.jp/sayanet/entry-11388959728.html
次回の蛍光鉱物観察会は2014年1月18日を予定しています。
来年1月13日(月・祝)に開催されるドールショウ39に参加が決定しました。
ブースは4階のG17~19です。
入り口を入って一番右の一番手前です。
今回の参加テーマは「結晶研究所」。
ステルクララの森の中、内地との境界近くの稜線付近にひっそりと佇む研究所です。
いろいろな人工結晶の生成も行っているので、町の人は「結晶工場」とも呼んでいます。
・・・・・という設定です。
当日は40cmドールサイズのものをメインに展示しますが、
先にPFサイズのものが出来上がりました。
古い硝子を使ったセットです。
40cmドールサイズのほうも、この硝子を使っているのですが、大きな分、硝子の畝が細かく感じられて、さらに素敵な仕上がりになりそうです(40cmドール用セットは、ご依頼分完成後に続きを製作予定で、現在は塗装前の状態)。
壁ほぼ全面硝子なので、背景には普通のドールセットを置いて、庭または廊下を再現予定です。
硝子に畝があるため、背景を白っぽくしておけば、撮影者が写りこみません。
また、硝子を通した向こう側の風景にも味わいがあります。
当日、40cmドールサイズには庭の。PFサイズには廊下のセットを背後に置く予定で、PFサイズのほうはその場で販売予定です。背景用セット(シンプルな壁と床)と研究所セットは別売りです。
なお、研究所セットには、この角度に合わせたテーブルなどを製作しています。
テーブルは壁に付ければ出窓風になり、2つ合わせて真ん中に置くと大きなテーブルになる・・・・・と、フレキシブルに使えます。
今週末の21日が今年の営業最終日です。
今年ご来店くださいましたみなさま、本当にありがとうございました。
今年最終の21日はノエルフェアということで、ギフト仕立てのものを多く並べます。
・・・ということで、鉱物棚にて、仕入れたままの標本箱入のものなどをきらら舎販売にまわします。
今日は十字石。
十字石は双晶しやすい鉱物で、そもそも2つの結晶が互いに貫入して十字の形になっています。
この交差は90度の直交のものと、60度で交わっている斜交(ちょうどアルファベットの「X」みたい)のものがあります。
直交のものは十字架のようなので、中世十字軍が出征の際に、お守りにしたという話もあります。
双晶のほか3つが互いに貫入しているものなどもあるのですが、
斜交の標本が一番多く見られ、直交のものは、斜交の標本よりも価格が高いようです。
今回は仕入れたまま、プラスチックの標本箱に入った状態でお送りします。
A
B
C
価格はCのものが他の2つより少し安いです。
十字石の結晶部分の貫入がはっきりしていないためかと思われますが
これはこれで綺麗な十字です。