わが夫(英国人)の義父

(白色シュレック)が

先日入院いたしました。

 

 

 

 

あ、もう退院して

順調に回復中ですので

その点はご安心ください。

 

 

手術当日、

麻酔から覚めた義父は

強く退院を

希望したそうなのですが

経過観察のため入院決定。

 

運ばれた先は4人部屋で

それは問題ないとして

何故か病棟の廊下の入り口と

病室の前に

制服警官がいたそうです。

 

何故に病院内に警察官?と

不思議に思いつつも

自分のベッドに寝かされて

「何かあったらナースコールを」

みたいな説明を受けて

手術直後ということもあってか

ベッドの周囲を

カーテンで閉ざされて

・・・そのカーテンの向こうから

定期的に聞こえる罵り声

 

義父の隣のベッドの患者さんが

どうやら電話でお身内の方と

話をしていた様子なのですが

それが癖なのかそれとも

深刻な病気の一種なのか

この人が15秒に1回くらい

絶対Fワードを口にするそうで、

この話を聞いたわが義母

(あの一家の良心的存在)が

「なんてことかしら、

うちの人はそんな汚い言葉

使うのも聞くのも大嫌い、

そんなの

絶対耐えられないわ!」

 

ところがどっこいわが義父は

こちらの隣ベッドの人と

その後仲良く

会話をする仲になったそうで

その話の中身は明日に続く。

 

 

今日の記事には

『チェーホフの銃』が

仕掛けられているな、と

感じたそこのアナタ、

それはご明察です

 

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今回の登山

わが夫(英国人)は

私の日本土産である

『お湯を注いで出来上がり』系の

携帯食をいくつか

持って行ったのですが、

私のイチオシである

尾西食品の

『ドライカレー』は

「あれ、お湯を注いで

15分待つのは

雪の降る山頂では

きつかったです」

 

 

 

 

メーカー名は忘れましたが

某モンベルで購入した

『お湯を注いで3分で

出来上がり』の

パスタシリーズが

速度の面では重宝したそうです。

 

こんな感じの:

 

 

雪山登山で大事なのは

味よりも速度・・・というか

そうか、5月になっても

スコットランドの北部の山では

なおも普通に雪が降るのか・・・

 

ちなみに夫は当日スーパーで

丸パンを6つ購入し

登山開始前にそれらを

半分に割って中にバターを塗り

山に持参していきました。

 

で、翌朝、山小屋で

ストーブを出して

ベーコンを焼いて

・・・山小屋には夫と

同行者である

わが義弟その3の他に

『若い女性二人連れ』が

寝泊まりしていたそうなのですが

「ほら、あっちは若い女性だし

こっちは中年の男だし、

一応お互い挨拶はしたけど

あんまり馴れ馴れしくしたら

いけないよなと思って・・・」

 

夫がベーコンを焼いている時も

女の子二人連れは山小屋の一番奥に

カーテンを引いて姿を見せず

それこそ気配も消していたそうで、

でもベーコンはじゅうじゅうと

景気のいい音を立てるし

すごくいいニオイがするしで

「僕はね、考えたんです。

彼女たちは僕のような

おっさんに親しくされるのが

本当に嫌かもしれない、

彼女たちはベジタリアンで

ベーコンなんて

大嫌いかもしれない、

もしかしたら宗教上の理由で

豚肉は食べられないかもしれない、

でもそういうリスクをすべて

勘案した上で僕はあえて

声を大きくして呼びかけました、

『はい、じゃあベーコン

ロールが食べたい人!』」

 

即座にカーテンの後ろから

「はい!食べたいです!」

という元気な声が聞こえ、

続いてカーテンの間から

女の子ふたりが首だけ出して

「・・・いいんですか?

ほんとに?ちょっと

待ってください、

身支度を整えますから!」

 

 

女の子二人組は

その朝で山小屋宿泊5日目で

(山小屋を拠点にして

近くの尾根や何かを

日替わりで歩いていたらしい)、

この3日間口にしたのは

基本的に『お湯をかけたら

出来上がり』系の携帯食ばかり、

そういう時の

焼きたてベーコンと

バター付きパンは

ものすごく!

美味しいものらしいです。

 

「パンが6個あって、

僕と弟で3つずつ

食べることも出来ましたし、

あそこで呼びかけても

お嬢さんがたに無視されて

中年男として悲しい気持ちになる

可能性もあったんですけど、

彼女たちの純粋な食欲からの

笑顔を見ていたら、ああ

リスクをとってよかった、と

心から思うことが出来ました」

 

雪の日の山小屋での

ベーコンロール。

 

登山は楽しかったらしいです。

 

 

皆様勘違いしないでください、

尾西食品のアルファ米シリーズは

基本的にどれも美味しいです

 

私はね、わかめごはんがおススメ

 

 

 

 

ただ確かに寒風吹きすさぶ

雪山で出来上がりをじっと

15分待つのは

辛いかもしれないな、と

 

防災備蓄としては

そこらへんどうなんでしょうね

 

15分間袋を手に持って

暖をとれるって考え方も

屋内ならアリかと思ったんですが

考えが甘いですかね

 

アルファ米がお好きなあなたも

実はパスタ派のアナタも

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今年の夫(英国人)の

『お誕生日登山』には

夫の末の弟(わが義弟その3)

ヘイスティングス君)が同行。

 

登山口というか

自然公園の入り口までは

愛をこめて私が送迎。

 

まあ往路の運転手は

夫だったんですが。

 

(だって片道3時間ですよ)

 

 

ともあれ自然公園の入り口で

夫と義弟その3が

支度をしていたら

我々の隣に車を停めていた

若い男の子(大学生くらい)

3人組が興味津々という顔で

「あのすみません。

おふたりは山に登るんですか?」

 

「そうですよ」

 

「どの山を登るんですか?」

 

「この公園を突っ切って

その奥にある山を皮切りに

尾根伝いに進むんです」

 

「へえ!あの、僕たちは

ただ散策をしに

ここに来たんですけど、

僕たち、どこを

歩けばいいと思いますか?」

 

私は思わず横から

「君たちの背後に公園の

『散策マップ』が

掲示してありますよ」

 

「えっ?あっ!本当だ!

うわあー、聞いてよかった!

僕たち何もわからなくて!

ありがとうございます!」

 

いや素直なのはいいことですし、

すぐにお礼を口にするのも

美徳ですし、この子たちはたぶん

純粋にいい子達だと思うんですが

・・・君らこんな山奥というか

人里離れた場所に来て

それで本当に大丈夫なのか。

 

なんか3人とも妙にパリっとした

街中用お洒落着(ジャケット、

スカーフ、革靴どれも

一点の汚れもなし、みたいな)で

髪とかお肌もふんだんに

手入れしてある艶やかさで

義弟があとから指摘したには

「あの子たちの車、

レンタカーだったけど

新車同然の

メルセデスだったでしょ。

あれはどこぞのご子息たちですよ」

 

・・・そういう子達が

自然に親しむのはいいことですけど

・・・君たち本当に大丈夫?

 

わが夫もそこで

老婆心にかられたか

「どの散策路を歩いても

楽しいだろうから

自分の体力と相談して

ルートを決めるといいと思うけど、

ここらへんそこら中に

マダニがいるから

気を付けたほうがいいよ」

 

「・・・えっ!マダニ?

マダニ・・・って

聞いたことあるんですけど

どんな見た目を

しているんですか?」

 

 

 

 

「うーん、最初はゴマ粒というか

けし粒くらいの小ささなんだけど

クモみたいな形をしていて・・・

それが血を吸うと

どんどん大きくなって

目立つホクロくらいになるかな」

 

「血を?吸う?血を吸われると

痛かったり

痒かったりするんですか?」

 

「いやそれが吸われるほうは

何も感じないんだよ、

それが怖いんだ、だから今日

散歩を終えて家に帰ったら

鏡の前でよく確かめたほうがいいよ」

 

「でも・・・でもそんな

滅多に噛まれるもんじゃ

ないですよね?」

 

「いや、噛まれるよ。

僕も噛まれたことがあるし

僕の弟も家内も

噛まれたことがあるよ」

 

「・・・深い草むらとかに

入らなければ大丈夫ですよね?」

 

「うーん、やつらは

そこらへんの草原にいるし

木の上からも落ちてくるし

草むらを避ければ

大丈夫ってことはないかな」

 

男の子たちはお洒落着で

精一杯肌を隠すようにして

(ポロシャツの襟を立てたり

靴下にパンツの裾を入れたり)

「・・・これで!

大丈夫ですかね?」

 

「いや、噛まれる時は

噛まれると思うよ。

帰り道に薬局で

リムーバーを買うといいよ」

 

 

 

 

自然を楽しむには

ある程度の準備と諦観が

必要なのだと思います。

 

 

傍から見ている分には

今時の若者の希望的観測対

酸いも甘いもかみ分けた

中年男の直言、みたいな

感じで面白かったです

 

皆様もマダニにはお気をつけて

 

それにしても

あの男の子たちは何者だったのだ

 

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そんなわけで今年は

わが夫(英国人)の誕生日に

私がケーキを作りました。

 

「今年『は』というより

今年『も』だよな。結局

私はいい妻だぜ」と

ぶつぶつ言っておりましたら

ケーキを貰う当人が

去年はケーキをプロに

頼んだじゃないですか」

 

「確かに。パーティーを

開いたからな。でもその前は

私が焼いたよな?」

 

「2022年は近所の人が

『たまごのお礼に』って

やっぱりケーキを

焼いてくれましたよ」

 

「でもその前は・・・」

 

「2021年の春、君は

緊急手術・入院で

骨格標本状態だったでしょ!」

 

・・・今年『は』

私がケーキを作りました。

 

 

私としては割と上手に

土台を焼けたし

アイシング(白い部分)も

載せられたと思うんですが、

結局のところ私は

ケーキつくりに対する

愛が足りないな、と・・・

 

違うんです、

間違えないでください、

夫への愛はあるんです、

なかったらこんな

アブラと砂糖のかたまりなんて

2日がかりで作りませんよ、

でもだからケーキというのは・・・

 

食べる分には美味しいけれど

作るたびに感じるのです、

こんな危ない食べ物

愛する人間に食べさせて

本当に倫理的に許される

ものなのか、と・・・

 

 

ケーキの他に私は

お昼ご飯に夫にピザをおごり、

『双眼鏡ホールダー』とかいう

装飾品(?)を贈り・・・

 

参考画像:

 

 

あと夫は今年の

自分への誕生祝いで

登山を決行したので

その送迎も私が

担当したんでございますよ。

 

往復約6時間のドライブで

私のお尻はバリバリに。

 

これは!

 

愛ですよ!

 

愛です:

 

 

愛ですね!

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そんなわけで

月はじめからここまで

私のジプシー/ロマ/

トラヴェラーズ問題の

自主学習におつきあいいただき

ありがとうございました。

 

私としては非常に

・・・なんというか

『取り扱いが難しい』

内容だったのですが、

だからといってそれで

言及を避けるのは卑怯だろ、

みたいな気持ちになり・・・

 

 

可能ならば全16記事を

通しで読んでいただきたく

ここに目次とリンクを。

 

1.旅人のことを学びたい

 

2.『ジプシー』、そのイメージ

 

3.移動生活者への素朴な疑問

 

4.デール・ファームのこと

 

5.『ジプシー差別の歴史と構造』

 

6.悪意なき差別

 

7.ジプシー問題、予習本

 

8.知識と画素数

 

9.社会学、英文への挑戦

 

10.英語と『本の読み方』

 

11.『No Place to Call Home』

 

12.前知識と英文読解

 

13.イングランドとジプシー

 

14.立ち退き前夜

 

15.強制立ち退き執行

 

16.移民問題と住宅問題

 

正直、現時点で自分が

ジプシー/ロマ/

トラヴェラーズ問題に対し

どういう姿勢を取るべきなのか

私にはわかっておりません。

 

社会融和を図るべきだとは

頭では理解しているのですが、

たとえばこの夏、突然

近所の森に今まで

見たこともない人々が

キャンピングカーで乗り付け

そこで生活を始めたら

私は彼らを笑顔で

受け入れられるのか。

 

たぶん・・・

 

受け入れられないと

思うんですよ・・・

 

自分のお宅の隣接地に

見知らぬ人々の集団が

キャンプサイトを

無許可で建設しても

笑顔を保てる人だけが

私に石を投げてください。

 

で、大事なのは、じゃあ

ここからこの問題を

どう解決の方向に

もっていくかなんでございます。

 

一朝一夕で解決する

話では絶対にない、

でも諦めは敗北主義を招く。

 

私ももう少し本を読んで

見聞を広めたいと思っております。

 

それで最後にお願いです。

 

当ブログの

これらの記事を読んで

それらをそのまま

鵜呑みにせぬよう

よろしくお願いいたします。

 

誤訳がどうこうではなく、

皆様が読まれた文章には

間違いなく私の視点、

バイアスがかかっています。

 

探せばニュース・文献は

いくらでも出てまいります。

 

記事内で触れた

ジプシー関連書籍のうち

1冊でも実際に

お読みになっていただければ!

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで皆様

繰り返しになりますが

私の自習内容発表会に

おつきあいくださり

まことにありがとうございました。

 

 

普段のブログの記事内容と

あまりに毛色が違うので

アクセス数ったら劇的に減少

 

大丈夫!

 

想定の範囲内!

 

私としてはコメント欄に

普段とやはり毛色の違う

お声をたくさんお寄せいただき

それが楽しゅうございました

 

明日からはぼちぼちと

いつものノリに戻ります

 

気が付けば5月も中旬

 

今後ともどうか

よろしくお願いいたします

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