shima-tの 中学校道徳研究

shima-tの 中学校道徳研究

テレビ番組を活用した中学校の道徳授業を提案しています。

道徳の授業に使える番組は?そのワークシートは?

道徳の授業に悩む中学校の先生ぜひご覧ください。

中学・道徳・資料・指導案。

いまどきの中学生に説得力のある「道徳」の授業を展開するのはタイヘンです。でも今のこの世の中、学校で子どもたちの「心」を育てる道徳的なアプローチはますます重要です。

     何かよい手は・・・?

そこで私が在職中に実践したのはテレビ番組の活用です。課題もありますが、今最も効果があるのではないか、と思います。そこで中学校の「道徳」の授業に使えそうなテレビ番組を日々探しています。このブログはその記録です。実際に教材として使用を想定したテレビ番組とそのワークシートは私のHPをご覧ください。

・番組評価(道徳授業に使えるか?)は☆5点満点です。

学活や学級・学年便りのネタになりそうな話題を・・・。

「地球環境問題」に関しまして。

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  地球を立て直すため生きていく  中学生  (大阪府 13歳)

 

 豪雨や干ばつ、山火事、森林の減少、海洋汚染……。地球環境のニュースを見るたびに、何とかしたいと思います。母と環境問題の話をすると、「人間は生きていない方がいいのでは?」と問われます。人間が便利さを求めて生活すると、地球が痛めつけられるからです。人間だけでなく動植物の命も脅かされます。
 地球は、私の世代が生まれた時点ですでに壊されていて、自分たちも壊し続けてきました。エアコンを使い、排ガスを出し、地球温暖化を進めてしまいました。それでも、人間は生きるべきだと私は考えます。自分たちで壊してしまった分、自分たちで直す必要があります。
 私たち若い世代が生きていく地球がどうなるか、とても心配です。みんなが安心して住み続けられる環境を創りたいです。多くの人と地球を大切にしようという思いを共有し、自然への感謝を忘れず生活しながら、地球を守る行動をしたいです。

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「私たち若い世代が生きていく地球がどうなるか、とても心配」

多くの中学生のみなさんはそう思っているでしょうか・・・。

地球環境問題に関する番組をこのブログでも積極的に取り上げたいと思います。

15日放映。歴史のヒーローは一体いくら稼いでいたのか、を切り口に半生をたどる、というMC谷原章介さん・山崎怜奈さんの歴史番組。この回は、メジャーリーグ初の黒人選手ジャッキー・ロビンソン氏。黒人差別がありふれる最中、ドジャースでデビューしたのは1947年4月15日とのこと。差別と闘いながら活躍した姿は心揺さぶられるものがありました。ジャッキー・ロビンソンデーの由来に関し、学習になる内容では、と視聴しました。

・番組評価~☆☆☆☆

学活や学級・学年便りのネタになりそうな話題を・・・。

「学校生活」に関しまして。

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  中学でも「聞かぬは一生の恥」で  小学生  (鹿児島県 12歳)

 

 私か大切にしたい言葉は、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。これは、「知らないことを聞くのはその時だけ恥ずかしい思いをするが、聞かずに知らないまま過ごすと一生恥ずかしい思いをする」ということわざです。
 理由は、少し前まで、分からないことを分からないと言いづらかったからです。私の小学校では、高学年から友達同士で教え合う「学び合い学習」が始まりました。始めたばかりのころはつい、「友達にこんなこと聞いていいのかな」と思ってしまい、なかなか「分からないから教えて」と言えませんでした。
 でも時間がたつにつれて、分からないことを自然に聞けるようになりました。聞かなかったらいつまでも分からないままです。自分をもっと成長させるには、この言葉がぴったりだと思うようになりました。
 この言葉を心にとどめて、中学校でもがんばっていきたいです。

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「この言葉を心にとどめて、中学校でもがんばっていきたい」。中学校入学を目前にしての小学6年生でした。

新学年を迎えた中学生のみなさん、大切な言葉を胸に頑張って、と思います。

 

6日放映。18年ぶりに復活した新プロジェクトX。初回は「東京スカイツリー」建設工事、高さ634mの天空の現場に挑んだ技術者と職人たちのドラマを追うものでした。のべ58万人が結集したという難工事のお話が心に響きました。競い合うトビ軍団とリーダーの秘話が印象的でした。

・番組評価~☆☆☆

1日放映。能登半島地震から3カ月、被災者自らが撮影した“未公開映像”を振り返り、被害の実像を検証する、というクローズアップ現代。白米千枚田道の駅で被災し、5日間閉じ込められたという観光客。一見ヤンキーっぽい兄さんたちが力となり、援助が来るまでを乗り切った、という映像は印象的でした。

・番組評価~☆☆☆

1日放映。歴史のヒーローは一体いくら稼いでいたのか、を切り口に半生をたどる、というMC谷原章介さん・山崎怜奈さんの歴史番組。この回は、「経営の神様・松下幸之助」。人々の生活に役立つ電化製品を次々ヒットさせ、所得番付1位を12回獲得!「社員こそ財産」として、どんなに経営が苦しいときでも社員を解雇せず。社員を守り、一代で大企業を築きあげた幸之助の絶頂期の年収を探る。という内容でした。松下さんのことは現代中学生のみんさんも知っておいて良いのでは?

・番組評価~☆☆☆

1日放映。地球の危機を地球と一緒に考えよう、という番組。この回のテーマは、プラスチックのごみ問題。現在、いかにプラスチックごみが増えているか。そして人や海の生き物への影響が心配される「マイクロプラスチック」「ナノプラスチック」を紹介。道徳テーマ「自然の愛護」に格好の素材では、と視聴しました。

・番組評価~☆☆☆

2月11日放映のこの番組、海外の日本庭園雑誌のランキングで21年連続1位という島根県足立美術館の日本庭園と庭園を守る5人の庭師たち四季折々の奮闘を伝えるものでした。伝統を受け継ぐ庭師の姿と、庭園の素晴らしさだけでも十分に道徳に活用できるのでは、と番組のワークシートです

27日放映。いろんなことが起きているこの世界、この国。そんなこの世界は素晴らしいのか、キャスター・内田有紀さん、桑子真帆アナウンサーが作詞家・秋元康さんに問う、という興味深い番組。この問いに対し、秋元さんは「今が一番素晴らしい!」。素晴らしさ(幸せ)とは、探すものではなく、気付くもの。「今」を見逃していないか。「もっと、面白がってみる」。「川の流れのように」「フォーチュンクッキー」誕生秘話も織り交ぜ、秋元さんの人生哲学が十分味わえる45分でした。

・番組評価~☆☆☆☆