インドでは家が毛布一枚という人がたくさんいます。夜中に街を歩くと、そのへんの道端や荷車の上に野良犬や野良牛と一緒になって寝ている人がいます。浮浪者かと思うと、翌朝その荷車を牽いて荷物を運んでいたりします。
生まれながらにしてカーストが定められていて、カーストは職業を限定します。たとえば洗濯屋というのはかなり下層のカーストに含まれるのですが、洗濯屋に生まれたら一生洗濯屋。よく公衆トイレの中に半ば住むような形で洗い物をしています。シャツ1枚洗って稼げるお金なんて限られていますから一生家は便所の脇。
未来がありません。
果たして自分に何ができるのか?
結局何もできないかもしれませんが、少し考えてしまいます。


世界一小さな声で語られる世界に聞こえるひとりごと-牛に囲まれる

ネパールの前にちょっとだけのつもりで立ち寄ったデリー。しかし、この町で僕は大変ショックを受けました。
強く強く感じたのが、自分が恵まれた環境にあるということ。これは否応なく突き付けられた事実です。
わかっているつもりではいましたが、それを目の当りにした瞬間、その事実は具体的な重みを持って僕の心に食い込んで来ました。完全に油断していた僕は、出会い頭のカウンターパンチをもらったか時のように、くらくらとしてしばらく歩けなくなってしまいました。
彼らは乞食やホームレスというレベルではなく、野良犬や野良牛と同じ「動物」としてそこに存在していました。
ボロ毛布一枚を纏い、言葉を喋ることも、人間らしく振舞うこともせず、犬や牛と同じようにエサを求めて徘徊する彼ら。
一瞬でも彼らのことを自分と同じ「人間」として見ることが出来なかった自分を恥じるとともに、何もできない自分に大きな無力感を感じました。

世界一小さな声で語られる世界に聞こえるひとりごと-NoParking


本日、帰国しました。
詳しい内容は、このブログで少しずつ公開していきますのでお楽しみにー!

しっかし今回の旅は、出国間際のビザ騒動から始まって大変な旅行でした。
ホンコン-デリー間の機内預かり荷物がロストバッゲジで届かないし、デリー-カトマンドゥ間の飛行機は欠航。
ようやく着いたカトマンドゥでは病気になり、挙句ポカラでパスポートを落とす失態。
すべては旅の無計画さにありますが、それというのもインドでテロが起きて計画変更を余儀なくされたため。
テロが起きたのは、アルカイダのせいで、アルカイダが腹を立てているのは、ブッシュを含めた西側諸国の傲慢さ。ブッシュを選んだのはアメリカ国民で、今のアメリカがあるのはコロンブスが新大陸を発見したから。コロンブスは船乗り。船は木で出来ています。木を育むのは地球で、地球を作ったのはもとをただせばビッグバン。
つまり、「誰のせいでもない」という結論になりました。
(『ねずみの嫁入り』みたいにぐるり一周するかと思ったんですが・・・)

乗り継ぎも含めると2週間足らずで8回も飛行機に乗りましたからね・・・さすがに疲れました。
続きはまた。

おやすみなさい。
なーんとネパール大使館がビザの郵送をしていなかった模様!
ビザはもちろんパスポートが手元にありませんー!!
そして今日大使館は休み。
飛行機は数時間後に出発・・・やばい。
とある旅行代理店に聞いたところ、知り合いのネパール大使館の職員の携帯電話にかけてみてくれるとのこと。
なんとかつかまり、これから取りに行きます。

ま、間に合うのかー?!

のんきに待ってた僕も僕ですが・・・。
しっかし、ネパールって・・・。