日報・シマコ

日報・シマコ

演劇のある豊かな暮らし

中嶋悠紀子(ナカシマユキコ)
関西で演劇創作をしています。
「プラズマみかん」主宰・劇作・演出・俳優
特定非営利活動法人ワークショップデザイナー推進機構認定ワークショップデザイナー
C.T.T.大阪事務局局員、劇作ユニット野菜派


【今後の活動】
◎作・演出・出演
2020年10月9日~11日
プラズマみかん第11回演劇公演
「ワーニャのパンツと洗えない」
伊丹アイホール

あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

2023年はこんな一年でした。

年越しの前に書きたいのに、毎年それができない…

照れ2023年の活動チュー

 

【1月】

出産&娘誕生!

 

【2月】
・(お休み。産後ケアセンターに通うなど。)

・イコーラムフェスタにてCONVEY Project vol.5『23時のカステラ』映像上映

 

【3月】

・(お休み。産後ケアセンターに通うなど。)

 

【4月】

・(引っ越し)

 

【5月】

・(お休み。産後ケア卒業。少しずつ人に会うようになる。)

 

【6月】

・(お休み。子育て支援センターに通うようになるなど。)

 

【7月】

・アイホール「高校生のための戯曲講座2023」講師

・HPF講評委員
 

【8月】
・アイホール「高校生のための戯曲講座2023」講師
・共同通信「迷い道」の取材を受ける。

 

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【9月】

・プラズマみかんの稽古再開。
 

【10月】

・プラズマみかんの稽古。
・『Alain Nouveau音楽酒場』の準備



【11月】
・ビッグ・アイオープンカレッジ2023 演劇クラス講師

・プラズマみかん『ぱくっと!2024』の準備

・(夫氏が階段から落ちて大怪我!生活が回らなくなって大ピンチ!)

 

【12月】

・『Alain Nouveau音楽酒場』

・ビッグ・アイオープンカレッジ2023 演劇クラス講師

・プラズマみかん『ぱくっと!2024』の準備

 

 

2023年は出産で生活が一変しました。

 

産後すぐに引っ越しをしたこともあって、一年前の自分と全く違う生活を送っていて、パラレルワールドに飛ばされてしまったような不思議な感覚です。前の自分の生活を変わらず続けていく人生もあり得たのに、もうそこには戻れないし、その生活のことを忘れつつあるような。

 

新しい生活は、慣れないことも多いですが、子どもと過ごす生活は発見の毎日で自然に任せながらのんびり過ごしています。

 

産後は体力も気持ちも落ちてしまい、二度とお芝居も働くことも出来ないような絶望感に苛まれていましたが、半年を過ぎたあたりから少しずつ気持ちが戻って来て、少しずつやれることをややろうと。その中でAlain Nouveau音楽酒場を開催出来たのは本当に良かったですし、アイホールの戯曲講座やビッグ・アイのオープンカレッジなど、演劇の面白さに立ち返るような場にもまた戻って来ることが出来ました。後半はフルパワーで、我ながら良く頑張ったんじゃないかと思います。

 

とは言いつつも、それは家族だったり劇団のメンバー(よし子ちゃん)だったり、協力してくれる人がいてなんとか成り立っているのであって、まだまだ自分だけでは本当に何も出来ないし、決められません。暫くはそういう時間が続くのだろうなと思います。

 

2024年は書く1年にしたいなと。今やれることはそれしかないし、まだまだ上手くなりたい。色んな人に助けて貰って乗り切れた分、いつか誰かの助けになれるように引き出しを増やしたいなと。幸い今年は書く機会と書きたいものが1本ずつあるので、最低2本はかたちにしたいなと。

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします。



 


 

あらんさんが亡くなってあっというまに1年。
「逝去された」という訃報の知らせだけがあって、そのまんま、それっきり。実感の無いままこの1年、自分の中で気持ちの整理をどうすればつけられるのかをずっと考えていました。せめてお墓の前で手を合わせるだけでも出来ればと思っていたのですが、お墓じまいをされてそれも叶わないことを後に知りました。

 

きっと、同じような気持ちでいる方は多いのでは…??

もし、気持ちを同じくされている方がいらっしゃるのなら、そういう方とお話をしてみたい…。(でも誰が??あらんさんの交流関係は広くてよくわからない…)

命日は劇団でしっぽり飲んで過ごしていたのですが、なんだかいてもたってもいられなくなって、「こういう場を開いてみたいんだけど、どう思う??」と。最初はびっくりしていたせせらぎも、最後は背中を押してくれて、自分たちが把握出来る範囲で出来ることをやろうと。しかし果たしてそんなことは可能なのか、まずはウイングフィールドに相談に乗ってもらうことになりました。
 

ウイングフィールドに相談を持ちかけたところ、実はそういう場を開く人はいないのか?という話は方々で出ているから、そういう人たちにも声掛けが出来る方がいいよね…という話になり、そこからの私はまるでRPGの主人公のよう。「◯◯さんに話をしておいたよ」(◯◯さんに電話する)→「△△さんが相談に乗ってくれるって」(△△さんに相談する)→「◎◎さんに協力してもらいましょう」→(◎◎さんに会いに行く)、相談した人が次の道を切り開いて下さって、それに乗っかって話を進めていくような状態でした。特にスタッフステーションの宮崎由美さんに協力頂けることになってからは、企画が一気にクリアになり、そして自分の知人だけでなく広い範囲の方に参加頂ける華やかな場として整備されていきました。宮崎さん、本当にありがとうございました。

というわけで、12月18日に、自分が発起人となって、『Alain Nouveau音楽酒場』という集いの場を開催しました。

 


下矢印案内状手紙せせらぎよし子が描いてくれたイラストは大好評でした。かわいい。



下矢印専用webサイトも作ったのです。慣れない作業で気がついたら朝!なんて日も…
https://alainnouveaubeer.wordpress.com/

 

当日は100名を超える方お越し頂き、あらんさん愛の溢れる楽しい時間になりました。座談会ではお酒の場でのエピソード、音響家としてのエピソードや、人柄にまつわるエピソードが様々な方向から語られ、笑いあり、時には涙ぐみながら聞かれる人も多くいらっしゃいました。ほとんどの方が最後まで残られて、ここに一番居たいのはあらんさんなのになぁ…なんて声も聞こえていました。一緒に場を盛り上げて頂きありがとうございました。

 

企画を進める中で直接あらんさんに対する思いを私に伝えたいと、会ってお話を聞く機会も幾つかありました。本当に多くの方に応援して頂いたのですが、ひとつ苦労した点を挙げるとすれば、みんながあらんさんを好き過ぎるということでしょうか。お話を聞く中で、「自分があらんさんと一番縁が深い!」と、自分が本命だと名乗る愛人がたくさん現れて、私では到底受け止めきれない!というような(笑)でも、そういうエピソードのひとつひとつをお伺いする中で、あらんさんの懐の広さや人柄に立体感が感じられました。私はきっとこういう時間を過ごせたおかげで、少しずつ気持ちを整理することが出来ているのかもしれないなと思います。


直前で夫が階段から落ちて大怪我をして作業が滞ったり、ギリギリまで子を見れる人が見つからなくてどうしようってなったり、かと思えばアレルギー性鼻炎が悪化して咳が止まらなくなったり、プライベートでバタバタしてしまいどうなることかと思いましたが、なんとか無事終えられて本当に良かったなぁと。準備をする中であらんさんの軌跡に触れられたのは本当に嬉しかったですし、(自称)秘蔵っ子として、少しでも恩返し出来ていたら嬉しいなぁと。幸せな時間でした。ありがとうございました。




カメラ峯素子さんにお写真撮って頂きました!


↓座談会「すごいよ!ヌーヴォーさん!!!~俳優編~」

 

↓座談会「すごいよ!ヌーヴォーさん!!!~演出家編~」

 

↓座談会「すごいよ!ヌーヴォーさん!!!~スタッフ編~」

 

↓集合写真。多くの方が残って下さいました。

 

↓音響台本も展示していました!

 

↓たくさんの差し入れもありがとうございました~。

 

↓プラみかなふたり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



とあるご縁があって新聞の取材を受けました。


「迷い道」という共同通信の地方新聞向けの連載企画で、人生での思い惑いと現在をエピソードを交えながら語るコーナーです。


”大変だったけれど、光輝く今につながる”という美談や成功物語ではなく、少し屈折した、思い惑いがある不定形なお話を記事にして頂くことを趣旨とされています。


私は、2018年に應典院で上演したプラズマみかんの第10回公演「シルバー・ニア・ファミリー」のお話から、家族との難しい関係、そこから逃れるために始まった物語の創作と、演劇に辿り付くまで、そして現在の心境を、じっくり時間をかけて丁寧に聞いてくださいました。


企画のコンセプトの通り、結局いくら話したところで成功の物語にはたどり着かないので胸がつっかえる時間が続くのですが、私がしんどくならないように声を掛けてくださったり、「大変でしたね」「辛かったですね」と共感したり寄り添って下さったりするので、気付けばその優しさに身を委ねて、それはそれはペラペラ喋りまくってしまいました。


実際は記事に出来ないようなエピソードが大半を占める中、それでも完成した記事では核心を外さずど真ん中を突いて書かれているのはさすがプロの仕事だなぁと。自分の人生が、生きているうちに他者の言葉で伝えられるというのは、なんだかとても興味深く、いい経験になりました。


今回のリンクは中部経済新聞ですが、今後いくつかの新聞に掲載されていくようです。


関西でも読めるかしら。学校の先生や当時の友達はどんな風に見えていたんだろうか。ちょっと気になるけど、でもやっぱり知られずにいたい心境。

11月から始まる「演劇教室 劇ゼミ」の演劇体験会、八尾クラスを1クラス10回担当します。

 

演じて楽しい!はもちろんですが、演劇がどうやって出来ているのか、どんな人との関わりがあるのか、「関係性のアート」というところに着目しながら創作劇に挑戦してみようと思っています。

 

いきなり劇団に入ってガッツリは出来ないけれど、ちょっとやってみたい、ライフワークにしてみたい、という入り口としては楽しい時間になると思います。ご興味ありましたら是非ご参加ください!

 

 

あけましておめでとうございます!

今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

少し遅くなってしまいましたが、2022年の振り返りです。

 

照れ2022年の活動チュー

 

【1月】

・CONVEY Project vol.5『23時のカステラ』稽古

・ビッグ・アイオープンカレッジ演劇クラス 講師

・高校特別非常勤講師(以下3月まで)

・高校演劇部コーチ(以下11月まで)

 

【2月】

・CONVEY Project vol.5『23時のカステラ』稽古

・大阪府「ともいき 第17回ともに生きる障がい者展」(2021年出演分が配信)

・・ビッグ・アイオープンカレッジ表現のクラス「羊とあの空の向こう」(2021年出演分が配信)

 

 

【3月】

・CONVEY Project vol.5『23時のカステラ』脚本・演出

・アイホール高校クラス劇アウトリーチ 講師

・国境なき劇団キックオフミーティング大阪@ウイングフィールド スタッフ

・高校演劇大阪持ち寄り企画「少女仮面」コーチ

 

 

【4月】

・なし

(主に助成金申請とひつじ旅行と台本執筆で終わる…)

 

【5月】

・アイホール高校クラス劇アウトリーチ 講師

・ハラスメントガイドラインを読んでみる@テシス ファシリテーター

 

 

【6月】

・プラズマみかん第12回演劇公演「潔白なセイレーン」稽古

 

 

【7月】

・プラズマみかん第12回演劇公演「潔白なセイレーン」稽古

・HPF講評委員

 

 

【8月】

・アイホール高校生のための戯曲講座2022 講師

・プラズマみかん第12回演劇公演「潔白なセイレーン」稽古

 

【9月】

・プラズマみかん第12回演劇公演「潔白なセイレーン」作・演出

 

【10月】

・プラズマみかん第12回演劇公演「潔白なセイレーン」配信

 

【11月】

・高校演劇コンクール地区大会 「姫りんごはドレスを拒む」コーチ

 

【12月】

・なし。のんびり。

 

 

文字に起こしてみると2022年は前年と比べるとのんびりペース。

でも実際は常時バタバタだったように思います。

コロナが流行する中での公演は、やはりとんでもなく大変で。その対応や対策で普段の公演の3倍くらい時間を取られていたので、何やってるの自分…??と思うことが多かったです。

疲れが出たのか10月に軽いメニエール病に罹ってしまい、耳は聴こえないし目眩で立てないし、この時はちょっと焦りました。今は元気に過ごしています。

 

2022年を漢字一文字で表すと「放」

この1年で、全てのお仕事を一旦離れることになりました。

辛い離別もあり、「離」と「放」どっちかな?と考えましたが、敢えて主体的な意味合いも含めて「放」を選びました。自分から手放していくことで、次を繋いでくれる人が現れて心強い気持ちになれましたし、自分にも新しいものが入ってくるのだろうと前向きに捉えています。

 

とはいえ、志半ばになってしまっているものもあります。国境なき劇団で災害と演劇が寄り添っていくための活動や、表現者たちのハラスメントを防ぐ取組み、劇団の取組みとして挑戦した舞台手話通訳の導入など。このあたりは手放した訳でも諦めた訳でもなくて、水面下でコツコツアップデートしていきたいと思います。

 

2023年の活動について、現時点でお知らせ出来ることはありませんが、いくつか決まっていることもあるので、また近況報告がてらお知らせ出来ればと思います。

 

今年もどうぞよろしくお願い致します。