生きる


「生きる」=「死生観」

初回でこんなに重いblogはないね。

笑って笑って。

オギャーと生まれてから今日まで生きて。

いつどうやって天に召されるのか、誰にもわからぬまま、人はひたすら「生きる」。

子供の頃に

「人はどうやって生まれたの?」と親に訊ねるより先に「人はいつか死ぬの?」と聞いた。

「死」とはどういうものかを知りたくて、知ればどうやって生きれるかを探れると思っていた。

なぜだかわからないが、私は3歳くらいの時にテレビの中で歌うジュリーに惚れた。

画面に抱きつきながら「ジュリーの子を産みたい」と願い、母親に伝えたが、ひどく引かれた。

18歳で私は死ぬから急いで人生を送らなければいけない、と思い込んだ子供の時。

心が決して歪んでもおらず、健全に育てられればられるほど、「時間がない中、何をやって充実した人生を終えられるか、、、」こんなことを考えて小学校は私立の名門校に入学。

もちろんまともに通ってはいない。

考える時間、感じる時間が大切でときめいたことにはすぐ飛びつき実行。肌に合わなければすぐに切り替え、友達を作るとかそんな時間はたいして大事ではなく。

「なぜ生かされてるのか」「なぜ今ここにいるのか」を考える日々に手にした本は

カフカの「変身」。

ある日突然虫になり、自分の存在がどんなものであるかうちのめされる小説。

中学1年生の私にこの本は大変突き刺さった。

もしかしたら私の目にうつる全ての物質は、実際にはこの世には存在しないのではないか?

そう想うと合点がいくことが多かった私の周りの世界。

あ、でも大丈夫です。そんなパラレルワールドに生きながら、しっかり高校も卒業しました。

これはノーマルだと思って生きてきた私に、一般社会的な世界がもちろんクロスすることもなく、半生を過ごしてきました。

18歳でこの世を去ると思い込んできたので、18歳の年は焦る焦る。あれこれ人生の分岐点を是が非でも作りあげ親元から独立。19歳の誕生日には困惑したし、今まもなく半世紀を迎えるのに、本人が一番びっくりするくらい健康に長生きしてしまっている。

さて今日から綴るブログ。

誰にも突き刺さるものでなくて良き。共感もいらない。

それぞれに「命」があり、「生」を受け、同じ時代に生きたものだけが見れる共通の世界。でもどこの位置でどう生きるかは自由選択。

この前、初めて話す人にいきなりこう聞かれた。

「君にとって歌手ってどんなプライオリティなの、人生的に」

って。

お前はだれだ。知らないやつになぜ人生のプライオリティを話さなければいけないのか。

未熟な素朴な人生とは到底思えないほどの経験をしてきた私が、お前に話す機会があるとするなら、有料にする。

と心の中でぼやいた。

有料にしたからとて、この現世の現金いくらにあてはめたら価値があるのかなど

正直どうでもいいのだが、こういう質問をしてくるなら、私の歌を聞いたことがあるのかと思いきや、芸名すら知らないお前。

何が聞きたかったのか、そのまま喋らせていたら「肩書き」をやけにする方だった。

仕方なく、「死ぬってどうかんがえてます?」と聞き返したところ、

「あーそう、話聞いてる?」とか言いながら私の話も聞こうとしてくれず、

コミュニケーションは断絶したのはいうまでもない。

そう、私は常に死を意識して生きてきたからこそ、丁寧に話をしなければ生きるプライオリティや仕事、人生、恋愛などについては語れない。

みなさんが25年前にメディアで見たSILVAはそんな意識の元、生まれた「破滅的なアーティスト」であり、だからこそ好き勝手言いたいことを言って、やって、去った。

生き残ろうなんぞ、鼻っから思ってないものだから、そうなって仕方ない。

でも明日どうなるかわからない毎日だからこそ、私はその時のパッションや感覚、感じるものすべてに魂を向けて歩いてきた。

ご飯がおいしい。あなたの匂いがおいしい。気持ちいい。恋しい。愛おしい。悲しい。

自分を嫌いになる。自分を好きになる。それがあなたを好きになること。

ま、日々まともなポジティブなこととして例をあげるなら、そんなことくらいしか考えていない。だから誰かに何か言われても知ったこっちゃない、でこれた。

で、意外にこんなだから悪口を言われてこなかったというのか、それすら聞こえていない無関心な私がいるのかはどうでもいい。

SILVAというアーティストになり今年デビュー25周年を迎える。

ほとんど空白で、最初に濃い4年をただひきづっていると言われても仕方ないが

人生的には実はそうでもなく濃すぎて書ききれない人生進行形。

記憶もブレインフォグで曖昧になってしまう前に少しでもへんてこな人生の記録をここに記しておこうと想う。

よーい、どん。


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